車両軌跡図の作成

「JG_車両軌跡」は、さまざまな車両の回転軌跡を自動作成できる外部変形です。

🧩車両タイプと編集

標準で用意している車両タイプは、軽自動車から大型トラックまで全12種類です。
各車両について、デフォルト値(規定値)である車体サイズ、回転半径、車輪位置などを任意に編集して描画できます。
また、カタログスペックをもとに数値を入力することも可能です。

🏗️作図設定

作図については次の項目が設定できます。

  • 回転角度
  • 外接円/内接円を描画するかどうか
  • 軌跡を描画するかどうか
  • 基準位置に車軸(前輪・後輪の位置)を記載するかどうか
  • 車両の描画間隔(度数)

💾 ユーザー値の登録と保存(v1.2~)

バージョン1.2以降は、任意に設定したスペックをユーザー値として登録できるようになりました。
登録したデータは、「JG_車両軌跡」フォルダ内の DATA.ini ファイルに保存されます。

そのため、新たにソフトをダウンロードした場合でも、DATA.ini を置き換えることで登録データを継続して利用できます。

JG_車両軌跡 チュートリアル ~操作の流れ~

▶️ 操作方法

【1】zipファイルを解凍し、JWWファイル内または任意の場所に保管します。

【2】Jw_cadの[その他]メニュから外部変形コマンドを選択します。

【3】ファイル選択で、保管した場所にある「JG_車両軌跡」フォルダ内の車両軌跡.BATをクリックします。

外部変形_車両軌跡.BATの選択

【4】Jw_cadのトップメニュー下に、◎配置基準点指示と表示されるので、点をクリック(左クリック(L)で任意点、右クリック (R)で読取点)します。

Jw_cadのトップメニュー下の操作表示

【5】作図設定フォームが立ち上がるので、Ⅰ車両種別のリストにある11タイプの車両( ①軽自動車 ②小型乗用車(5ナンバー)③普通乗用車(3ナンバー)④普通乗用車(高級車) ⑤マイクロバス(定員15人) ⑥小型バス(定員29人) ⑦中型バス(定員64人)、大型バス(定員92人)、小型トラック(2t)、中型トラック(4t)、大型トラック(8t)、大型トラック(11t))の中から該当する車種を選択し「Ⅰ車両決定」ボタンを押します。該当する車種が無い場合はⅡ部材寸法で任意の値を入力します。

 

JG_車両軌跡 作図設定フォーム

【6】【5】で「Ⅰ車両決定」ボタンを押すと、Ⅱ部材寸法(車体の長さ、車体の幅、オーバーハング前、オーバーハング後、輪距、最小回転半径)の各ボックスに標準値が自動入力されます。確認後、変更する項目がある場合はボックスに任意の数値を入力します。【5】で車両タイプを選択しない場合は、各ボックスに任意の数値を手入力します。

【7】Ⅲ作図仕様の外接円、内接円、車両軌跡、車軸(起点車両)を描画するか設定します。描画する場合は、描画内容(外接円、内接円、車両軌跡、車軸)の各チェックボックスにチェックを入れます。最後に、回転角度と描画間隔を度数で設定します。

【8】「完了」ボタンを押すとJw_cadの画面に車両の回転軌跡が描画されます。

 補足:線(色)番号は現在設定が採用されます。

座標一覧表から敷地図を作成

📐 JG_敷地図作成

測量座標データから、Jw_cadで敷地図を作成できる外部変形ツール

「JG_敷地図作成」は、土地測量図などに記載された座標一覧表のデータから、Jw_cad上に敷地図・測量図を作成できる外部変形です。

座標値を入力するだけで、敷地境界線の描画、測点番号、測点間距離、境界点の小丸、「敷地境界線」の記載などを同時に行うことができます。
さらに、座標法による敷地面積の算出にも対応しているため、座標一覧表との整合確認にも活用できます。

🧭 従来の敷地図作成で起こりやすい問題

Jw_cadで測量図の座標データから敷地図を作成する場合、従来はかなり手間のかかる作業が必要でした。

従来の作業フローは以下です。

  1. 座標一覧表をExcelに取り込む
  2. 最初の点を最後に追加するなど、座標データを調整する
  3. 調整したデータをテキストファイルにコピーする
  4. Jw_cadでテキストデータを読み込む
  5. Jw_cadのコマンド操作で図形を描画する
  6. 必要に応じて測点名や距離、境界線文字などを追記する

この手順では以下のような問題が起こりがちです

  • 敷地図が左右反転してしまう
  • 縮尺が合わない
  • 図形が画面から遠い位置に貼り付いて見失う
  • 読み込み後に多くの追記作業が必要になる

「JG_敷地図作成」は、こうした煩雑な作業をできるだけ簡単にし、座標データから敷地図を効率よく作成するためのツールです。

土地測量図の座標一覧表
JG_敷地図作成 実行画面

🏡 敷地図作成に必要な情報をまとめて描画

測量座標から敷地図を作成する場合、単に境界線を描くだけでは実務上不十分なことが多くあります。

通常は、次のような情報もあわせて記載します。

  • 境界線の折れ点を示す測点
  • 測点番号・測点名
  • 境界点を示す小丸
  • 測点間距離
  • 「敷地境界線」等境界線の種類
  • 必要に応じた線色・線種・文字種の調整

従来は、これらをJw_cad上で別途記入する必要がありました。

「JG_敷地図作成」では、敷地境界線の描画と同時に、これらの情報をまとめて記載できます。

✍️ 座標データの入力方法

「JG_敷地図作成」では、座標データの入力方法を選択できます。

① フォームに座標値を直接入力

座標点が少ない場合や、手元の座標表を確認しながら入力したい場合は、フォームに座標値を一つずつ入力できます。

  • 測点名
  • X座標
  • Y座標

を入力します。

② Excelデータから一括入力

座標一覧表がExcelデータとして用意されている場合は、一括入力が可能です。

  • 座標一覧表をExcelで整理
  • 必要な範囲を選択して取り込み

これで測量図を即座に描画できます。

最近ではAIを使って、紙の画像データからExcelデータへ変換することが容易になっています。後述する読み込み値の整合確認と合わせて活用すると、とても有効です。
また、座標一覧表そのものはJG_Excel表変換」を使ってJw_cadに取り込めます


JG_敷地図作成 座標一覧表の画像データをエクセルデータに変換したもの

📏 座標法による敷地面積の算出に対応

「JG_敷地図作成」では、敷地図の描画と同時に、座標法による敷地面積を算出できます。

座標法は、一般に「靴紐公式」とも呼ばれる計算方法です。
測点の座標値から多角形の面積を求める方法で、これにより、

  • 座標一覧表の合計面積とJw_cad上に描画された敷地図との整合を確認できます

特に、画像データからExcel化した座標表を使う場合、数値の読み取りミスが含まれる可能性があります。
描画後に敷地面積を確認することで、元の座標一覧表との整合確認が行いやすくなります。

🔵 測点名・小丸・測点間距離を同時に記載

確認申請にも使用する敷地図を描画する際には、測点間距離や境界種別等の注釈記載も大事です。

「JG_敷地図作成」では、境界線の描画と同時に以下の情報を記載できます。

  • ポイント番号
  • 測点名
  • 境界点を示す小丸
  • 測点間距離
  • 「敷地境界線」(文字列)

測点間距離は、通常の測量図で使われるように、mm単位で記載できます。

これにより、座標をもとに測量図を描くだけでなく、建築の敷地図として必要な基本情報をまとめて作図できます。

🚀 (まとめ)敷地図作成と確認作業を効率化

「JG_敷地図作成」は、座標一覧表からJw_cad上に敷地図を作成する作業を効率化する外部変形ツールです。

従来のように、Excelで座標を調整し、テキスト化して読み込み、Jw_cad上で追加作図を行うといった煩雑な作業を軽減できます。

また、敷地境界線の描画だけでなく、測点名、測点間距離、小丸、「敷地境界線」の記載、面積計算まで同時に処理できるため、建築の敷地図として必要な情報をまとめて作成できます。

座標データから、建築図面に必要な情報を盛り込んだ敷地図を効率よく作成したい場合や、Excel化した測量データの整合確認を行いたい場合などに有効なツールです。

▶️ 操作方法

【1】zipファイルを解凍し、JWWファイル内または任意の場所に保管します。

【2】Jw_cadの[その他]メニュから外部変形コマンドを選択します。

【3】ファイル選択で、保管した場所にある「JG_敷地図作成」フォルダ内の敷地図作成.BATをクリックします。

【4】Jw_cadのトップメニュー下に、◎配置基準点指示と表示されるので、点をクリック(左クリック(L)で任意点、右クリック (R)読取点)します。

 補足:測量図(座標一覧表)の最初のポイントが基準点に配置されます。
 建築座標として使用する場合は、用紙の左下の原点を右クリックすると、座標系に建築図形を配置できます。 

JG_敷地図作成 座標入力フォーム

【5】座標入力フォームが立ち上がるので、フォームに境界点の番号(省略可能)とX座標とY座標をm単位で入力する。

 補足:土地測量図のデータをそのまま入力してください。(X座標、Y座標を入れ換えて入力する必要はありません。)

    建築座標入力で使用する場合はmm単位に置き換わります。

【5-1】Excelから読み込む場合は「Excelから座標を取り込む(単位:m)」にチェックを入れます。

 補足:Excelデータは、フォームと同様に土地測量図のデータをそのまま使用してください。(X座標、Y座標を入れ換えて入力する必要はありません。

【5-2】各種設定として、①線(色)番号、②線種番号、③文字種番号、④境界点の直径を入力します。
 番号(測点名)を記載する場合、測点間距離を記載する場合、測点間に「敷地境界線」を記載する場合、建築座標入力で使用する(X座標とY座標の入れ替え無しの)場合、各チェックボックスにチェックを入れる。

 

 補足:「建築座標入力で使用する」にチェックを入れた場合、Jw_cad画面で最小にクリックするポイント(配置基準点)を用紙の左下とすることで、現座標系に図形を配置できます。単位はmm単位に置き換わります。

【5-3】「OK」ボタンを押すと、座標法(靴紐公式)によって算出された敷地面積が表示され、Jwcadの画面に敷地図(測量図)が描画される。

   

 補足:線(色)番号と線種番号は、標準色の1~9を入力します。また、文字種番号は、1~10を入力します。上記以外の数字を入力すると、現在設定で描画されます。
 座標法によって算出された敷地面積が自動的に記載されます。(不要な場合は削除してください。)
 「敷地境界線」の文字列は、測点間距離の前に記載されます。

 

<「Excelから座標を取り込む(単位:m)」>にチェックを入れた場合

JG_敷地図作成 表の選択フォーム

【A】入力方法のメッセージが表示されます。「座標一覧表の入ったExcelブックを選択して下さい。」と表示されるので、「OK」ボタンを押すと、フォルダーを選択するダイアロボックスが立ち上がるので、EXCELファイルを選択し「開く」ボタンを押します。

【B】表の選択フォームが立ちあるので、シート名と、表の範囲を左上セルと右下セルで入力します。

 「OK」ボタンを押すと、「読み込みが完了しました。」のメッセージに続き、座標法(靴紐公式)によって算出された敷地面積が表示され、Jwcadの画面に敷地図(測量図)が描画されます。

図面枠フォーマットの登録・配置・更新

🧾 JG_書式化図枠

図面固有の情報を残したまま、図面枠を登録・配置・更新できる外部変形ツール

「JG_書式化図枠」は、Jw_cad上で図面枠を登録・配置・更新できる外部変形です。
(旧名称は「図面枠更新」です)

図面名称・縮尺・図面番号など、各図面に固有の情報を残したまま、図面枠のフォーマットだけを差し替えることができます。

基本設計から実施設計へ移行する際や、設計途中で客先指定の図面枠へ変更する場合など、情報量の多い図面枠を効率よく整えることができます。

🔗 AutoCADの「外部参照」に近い考え方

AutoCADを使用したことがある方であれば、「外部参照」という機能をご存じだと思います。

外部参照とは、他の図面ファイルやデータを現在の図面にリンクとして取り込み、参照元の変更を反映できる便利な機能です。
元データを直接編集しなくても、参照先の図面に変更内容を反映できるため、図面管理に非常に有効です。

しかし、Jw_cadにはこの外部参照機能が備わっていません。

そこで「JG_書式化図枠」では、外部変形を利用し、登録した図形をファイル間で共有・再利用する仕組みを実現しています。

📋 コピー&ペーストとの違い

「JG_書式化図枠」の考え方は、単なるコピー&ペーストとは異なります。

主な違いは、以下の点です。

  • 登録した図面枠を繰り返し呼び出して使用できる
  • クリップボードのように一時的なコピーに依存しない
  • 貼りつけ位置の調整が不要(図枠の原点を基点に常に同位置に配置される)
  • 図面固有の情報を保持したまま、図面枠のフォーマットだけを更新できる

つまり、登録図形を単に貼り付けるだけでなく、配置先の図面情報に応じて内容を調整できる点が特徴です。

実施設計用図面枠(赤枠部分の情報を保持できます。)

🏗️ 特に有効なのは「図面枠」の更新

この機能が特に有効なのは、図面枠の変更です。

図面枠のフォーマットは、設計事務所ごとのオリジナルであることが多く、通常は頻繁に変更されるものではありません。

しかし、実務では次のような場面で図面枠の変更が必要になることがあります。

  • 基本設計から実施設計へ移行する場合
  • 客先指定の図面枠を使用する場合
  • 物件途中で図面枠の書式が変更になった場合
  • 事務所名・物件名・発注者名などの共通表記を変更する場合
  • 図面サイズや縮尺表記のルールを変更する場合

このような場合に、図面名称・縮尺・図面番号などの情報を保持したまま手作業で移し替えるのは手間がかかります。

「JG_書式化図枠」を使用すれば、各図面に固有の情報を残したまま、図面枠のフォーマットだけを入れ替えることができます。

✍️ 図面固有情報の自動置き換え

図面枠を更新すると、登録図面枠内の汎用的な文字が、既存図面の情報に置き換わります。

例えば、以下のように変換されます。

登録図面枠の文字更新後の内容
図面名断面図
縮尺1/400
%f3(埋め込み文字)図面番号の埋め込み文字を継承

*図面番号については、Jw_cadの埋め込み文字に対応しているため、ファイル名などに基づく図面番号表示をそのまま活用できます。

📐 図面サイズ・縮尺情報の追記にも対応

図面枠の更新時には、縮尺情報を取得して、新しい図面枠に反映することもできます。

例えば、基本設計図を読み込んだ際に、

A3:1/400

という縮尺情報が得られた場合、実施設計用の図面枠で新たにA1サイズの表記が必要であれば、

A1:1/200

のような縮尺情報を自動的に追記できます。

図面サイズに応じた縮尺表記を整える作業も軽減できます。

🧭 複数箇所の図面名・縮尺にも反映

図面枠内では、図面名称や縮尺が右下のメイン枠だけでなく、左上や右上など複数箇所に記載されていることがあります。

「JG_書式化図枠」では、(一般的には)右下のタイトル欄だけでなく、図面枠内の複数箇所にある図面名・縮尺にも情報の置き換えを反映できます。

そのため、図面枠全体の表記を統一しやすくなります。

以下に図面更新の例を示します。

JG_書式化図枠 基本設計図枠(更新前)

基本設計が終わり、上記の基本設計図の図面枠を実施設計の図面枠に乗せ換えることが必要になりました。まず以下の実施設計の図面枠を登録します。

JG_書式化図枠 実施設計図面枠を登録

図面名は「図面名」、縮尺は「縮尺」、図面番号は「%f3」(埋め込み文字)として登録します。この登録した図面枠で先の基本設計図の図面枠を更新すると以下になります。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

JG_書式化図枠 実施設計図枠に更新

「図面名」が「断面図」に、「縮尺」が「1/400」という具体的な数字に置き換わり、図面番号は「%f3」(上記は埋め込み文字を表示して008となっている)がそのまま踏襲されています。
(縮尺について、実施設計図枠で新たにA1サイズが加わりました。基本設計図を読み込んだ際に得られたA3:1/400というデータから自動的にA1:1/200を追記しています。)
またこの情報の置き換えは、メインの右下枠のみならず、左上と右上に記載した図面名と縮尺にも及んでいます。

🧱 凡例表付きの図面枠にも対応

平面図や平面詳細図では、図面枠と一体になった凡例表を配置することがあります。

例えば、以下のような要素を含む図面枠です。

  • ハッチング凡例
  • 仕上凡例
  • 建具凡例
  • 記号凡例
  • 注記欄
  • 共通事項欄

これらの凡例表が図面枠と同じレイヤグループで管理されている場合でも、図面枠と一体のものとして登録・配置・更新できます。

ハッチング凡例を含むような図面枠であっても、ひとつの書式化された図面枠として扱えるため、平面図や平面詳細図の作成にも有効です。

JG_書式化図枠 凡例付図枠

🖱️ 新規配置もマウス操作で効率化

登録した図面枠は、既存図面枠の更新だけでなく、新規図面への配置にも使用できます。

新規配置時には、以下のような機能を利用できます。

  • ファイル名を図面名称へ変換
  • 作図レイヤの縮尺を図面枠へ転記
  • 図面番号の埋め込み文字を反映
  • 登録済み図面枠をクリック操作で配置

これにより、新しく作成した図面にも、統一された図面枠を効率よく配置できます。

✅ (まとめ)JG_書式化図枠の主な機能

「JG_書式化図枠」では、以下のような処理が可能です。

  • 物件名・事務所名など共通事項を含む図面枠フォーマットへの更新
  • 図面枠の登録
  • 登録済み図面枠の新規配置
  • 既存図面枠の更新
  • 図面名称・縮尺情報を残したまま図面枠を差し替え
  • Jw_cadの埋め込み文字に対応した図面番号の継承
  • Jw_cadの作図レイヤ縮尺を図面枠へ転記
  • 図面サイズに応じた縮尺情報の追記
  • ファイル名を図面名称へ変換
  • 凡例表付き図面枠の登録・配置・更新

▶️ 操作方法

【1】zipファイルを解凍し、JWWファイル内または任意の場所に保管します。

【2】Jw_cadの[その他]メニュから外部変形コマンドを選択します。

【3】ファイル選択で、保管した場所にある「JG_書式化図枠」フォルダ内の書式化図枠.BATをクリックします。

JG_書式化図枠 Jw_cadのトップメニュー下の3メニュー(「①登録」「②配置」「③更新」)

【4】Jw_cadのトップメニュー下に表示される「①登録」「②配置」「③更新」の3つのメニューから実行する作業を選択します。

 ≪ ① 登録 ≫

【5】「登録する図面枠を選択」と表示されるので、登録する図面枠を全て選択し「選択確定」ボタンを押します。

   

 補足①:ブロック図形は登録できません。事前に登録解除が必要です。
   
 補足②:複数のレイヤグループに分散している場合でも登録できますが、配置先のレイヤグループの縮尺と完全に一致している必要があります。

 補足③:読み取りの基準点は用紙の左下で、書き出し(配置)の場合も同様です。

JG_書式化図枠 登録設定フォーム

【6】登録設定フォームが立ち上がるので、①縮尺記載から、縮尺を記載する用紙サイズを選択します。次に②図面名を示す文字列において、図面名称となる文字列を選択します。

JG_書式化図枠 登録設定フォームのプルダウンメニュー

 記:②「図面名を示す文字列」は最初に候補が表示されていますが、異なる場合は上記のようにプルダウンメニューから選択します。これらはJw_cadで選択した図面枠の中から文字列を抽出しています。

 次に③図面番号の文字数(バイト数)を1~9の整数で入力します(埋め込み文字を使用していない場合は入力不要です)。「OK」ボタンを押すと図面枠が登録されます。
   
 補足:③図面番号の文字数入力の目的は、図面枠を新規配置する際にファイル名から図面番号部分を省いて記載するためです(埋め込み文字で図面番号をファイル名から抽出することを前提としています)。

 図面番号の再現には、あくまで登録図中の文字データ(埋め込み文字含む)が使用されます。

 ≪ ② 配置 ≫

JG_書式化図枠 描画設定フォーム

【5】描画設定フォームが立ち上がるので、①描画グループと②描画レイヤを入力します。登録図のレイヤグループと同じにする際はチェックボックスにチェックを入れます。

   

 補足:選択したレイヤグループの縮尺と登録図の縮尺が異なる場合は確認メッセージが表示されます。あらためてレイヤグループを設定して下さい。

JG_書式化図枠 記載事項フォー

【6】記載事項フォームが立ち上がるので、①図面名を確認します。

 記:候補で表示される図面名は、ファイル名から登録時に設定した図面番号の文字数を省いた文字列です。異なる場合は記載し直します。

 次に②縮尺を確認します。

   

 記:候補で表示される縮尺は、配置先の0グループの縮尺です。異なる場合は記載し直します。

  

 「OK」ボタンを押すと図面枠が描画されます。

 

 補足①:登録図面ファイルと配置先図面ファイルの「書き込み文字種」設定が異なる場合は、文字サイズや色が正しく再現できない場合があります。

 

補足②:登録図面ファイルと配置先図面ファイルの用紙サイズが異なる場合は用紙の左下を基準に配置します。

 ≪ ③ 更新 ≫

【5】「更新(消去)する図面枠を選択」と表示されるので、更新(消去)する図面枠を全て選択し「選択確定」ボタンを押すします。

JG_書式化図枠 記載事項フォーム

 重要:図面枠以外を選択すると情報が消去されるので注意してください。図面枠は別グループとしておくことを推奨しています。

【6】記載事項フォームが立ち上がるので、①図面名を確認します。

  

 ①「図面名」は最初に候補が表示されていますが、異なる場合は前述のようにプルダウンメニューから選択します。これらは、Jw_cadで選択したデータから抽出した文字列です。

   

 次に②縮尺を確認します。

 記:候補で表示される縮尺は、選択した図面枠の中から最も縮尺に適した文字列を抽出して記載しています。異なる場合は記載し直します。

  「OK」ボタンを押すと図面枠が更新されます。

 補足①:登録図面ファイルと配置先図面ファイルの「書き込み文字種」設定が異なる場合は、文字サイズや色が正しく再現できない場合があります。

 

 補足②:登録図面ファイルと配置先図面ファイルの用紙サイズが異なる場合は用紙の左下を基準に配置します。

 補足③:更新後の図面枠は、登録図のレイヤグループではなく、現在のレイヤグループに描画されます。現在のレイヤグループの縮尺と登録図の縮尺が異なる場合は確認メッセージが表示されます。

ファイル名を取得して図面リスト作成

📄 JG_図面リスト

フォルダー内の図面ファイルから、最新の図面リストを自動作成する外部変形ツール

「JG_図面リスト」は、既存の図面リストやフォルダー内の図面ファイル名をもとに、Jw_cad上へ図面リストを作成できる外部変形です。

基本設計や実施設計では、着手時に業務全体を把握するための図面リストを作成し、設計図が一通り揃った段階で、改めてインデックス(目録)として最終的な図面リストを作成することが多いと思います。

一方で、設計途中の段階では主要図面の作成に追われ、図面リストの更新まで手が回らないことも多いと思います。

「JG_図面リスト」を使えば、フォルダー内の図面ファイル名を集計し、いつでも最新に近い図面リストを作成できます。
設計業務の進捗確認や、複数の設計者間での情報共有にも役立ちます。  

🧩 Jw_cadのファイル名取得機能を活用

Jw_cadには、特殊な埋め込み文字を利用して、図面ファイル名を図枠などに表示できる便利な機能があります。

この機能を活用し、ファイル名を

A-001_配置図.jww

A-002_平面図.jww

A-003_立面図.jww

のような一定のルールで作成しておけば、図面番号や図面名称を図枠へ反映しやすいだけではなく、図面番号と図面名称をファイル名から読み取りやすくなります。

Jw_cadの埋め込み文字の例

✅ JG_図面リストの主な機能

「JG_図面リスト」では、以下のような処理が可能です。

  • フォルダー内のファイル名を取得
  • 拡張子ごとのファイル抽出
  • 取得したファイル名をもとに図面リストを自動作成
  • Jw_cad上へのリスト表出力
  • ファイル名を図面番号と図面名称に分けて出力
  • 新たな図面番号の付与
  • フォルダー内のファイル名をExcel形式へ変換
  • Excelで編集した図面リストをJw_cadへ書き出し。
  • 既存の図面リストを読み込み、Jw_cad形式へ変換出力

🆕 バージョン2からの機能拡張

バージョン1までは、Excelで作成した図面リストを読み込み、Jw_cadへ変換出力する機能が中心でした。

バージョン2からは、任意のフォルダー内にあるファイル名を直接取得し、Jw_cadへ図面リストとして書き出せるようになりました。

これにより、Excelでリストを一から作成しなくても、図面ファイルが保存されているフォルダーを指定するだけで、図面リストの作成が可能になります。
 

📁 フォルダー内のファイル名を直接リスト化

任意のフォルダーを指定すると、その中に保存されている図面ファイル名を取得し、図面リストとして出力できます。

例えば、以下のようなファイル名の場合、

A-001_案内図.jww

A-002_配置図.jww

A-003_1階平面図.jww

A-004_2階平面図.jww

先頭の図面番号と、アンダーバー以降の図面名称を切り分けて、リスト表へ整理できます。

出力例としては、以下のような構成になります。

図面番号図面名称
A-001案内図
A-002配置図
A-0031階平面図
A-0042階平面図

ファイル名の付け方を整えておくことで、図面リストの作成や更新が非常に効率的になります。

JG_図面リスト 実行前のファイル一覧

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

JG_図面リスト 実行画面

🔍 拡張子ごとの抽出に対応

設計フォルダー内には、正式な図面ファイル以外にも、さまざまなファイルが混在していることがあります。

例えば、

  • Jw_cad図面ファイル:.jww
  • バックアップファイル:.bak
  • 自動保存ファイル:.jw$
  • PDFファイル:.pdf
  • DXFファイル:.dxf

などです。

「JG_図面リスト」では、これらの中から必要な拡張子だけを判別して抽出できます。

抽出できる例
  • .jww のみ抽出
  • .pdf のみ抽出
  • .dxf のみ抽出
    バックアップファイルや自動保存ファイルが同じフォルダー内に混在していても、正規の図面ファイルだけを仕分けしてリスト化できます。

🔢 新たな図面番号の付与も可能

既存のファイル名に図面番号が含まれていない場合でも、新たに図面番号を付与してリスト化できます。

そのため、ファイル名の管理ルールがまだ整っていない初期段階でも、図面リストとして整理し直すことが可能です。

設計途中で図面番号体系を整えたい場合にも便利です。

📐 リスト表の自動調整

Jw_cadへ出力するリスト表は、書き出す文字の大きさに合わせて、表のサイズや罫線の間隔が適切に調整されます。

そのため、図面名称の長さや文字サイズに応じて、見やすい図面リストを作成できます。

手作業で罫線間隔や表の幅を調整する手間を減らせる点も大きなメリットです


📊 Excelとの連携にも対応

従来通り、フォルダー内のファイル名を取得して、Excel形式に変換することもできます。

一度Excelに書き出してから、

  • 図面名称の修正
  • 図面番号の整理
  • 備考欄の追加
  • 不要な行の削除
  • 図面順序の並べ替え

などを行い、その編集済みの図面リストをJw_cadへ書き出すことが可能です。

本ツールは、直接Jw_cadへ出力する方法と、Excelで編集してから出力する方法を使い分けられます

JG_図面リスト EXCELで作成した図面リスト

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

JG_図面リスト EXCELから読み込んだ図面リスト

🚀 (まとめ)設計途中でも最新の図面リストを作成しやすい

図面リストは、設計の着手時と完了時だけでなく、途中段階でも作成・更新できると非常に便利です。

「JG_図面リスト」を使えば、フォルダー内の図面ファイルをもとにリストをいつでも簡単に作成できるため、現在どの図面が作成済みなのかを把握しやすくなります。

特に、複数人で設計を進める場合には、図面の進捗共有やファイル管理の確認にも役立ちます。

▶️ 操作方法

【1】zipファイルを解凍し、JWWファイル内または任意の場所に保管します。

【2】Jw_cadの[その他]メニュから外部変形コマンドを選択します。

【3】ファイル選択で、保管した場所にある「JG_図面リスト」フォルダ内の図面リスト.BATをクリックします。

【4】Jw_cadのトップメニュー下に、「◎配置基準点(左上)を指示」と表示されるので、リストを配置する任意の点をクリックします。

JG_図面リスト 作業選択フォーム

【5】作業選択フォームが立ち上がるので、

① 図面リストをファイル名を取得して作成する場合は「ファイル名から入力」を選択します。

② EXCELから読み込む場合は「EXCELから入力」を選択します。

③ ファイル名の一覧をEXCELに取り込む場合は「ファイル名の一覧をExcelに取り込む」を選択します。

 <「ファイル名から入力」を選択した場合>

JG_図面リスト 操作方法メッセージ

【A]操作方法のメッセージが表示される。OKボタンを押すと、(ファイルを)「開く」ダイアロボックスが立ち上がるので、リスト化したいフォルダー内の任意のファイルを選択します。

JG_図面リスト (ファイルを)「開く」ダイアロボックス

   

補足:選択したファイルの拡張子が参照され、同じフォルダー内にある同一拡張子のファイルが全てリスト化されます。拡張子の種類は問いません。jww,dxf,dwg,pdf等全ての拡張子のファイルをリスト化できます。

JG_図面リスト 読み込みと書き出し設定フォーム

【B】読み込みと書き出し設定フォームが立ち上がるので、左側の読み込み設定において、図面名から図面番号と図面名称に分けて取り出す場合は、「「番号」を取り出す」ラジオボタンをオンにし、取り出さない(ファイル名をそのまま利用する)場合は、「「番号」を取り出さない」ラジオボタンをオンにします。

 取り出す場合は、①番号部分の文字数と、②図面名称の先頭位置を先頭から何文字目かで入力する。「番号」を取り出さない場合でも先頭の文字を省力することが出来きるため、入力開始位置を先頭から何文字目かで入力します。

   

補足:(例)「A-005 配置図」というファイル名があった場合、図面番号には[5」を入力し、図面名称の先頭位置は、数字の後の半角スペースも数に加えて「7」を入力します。全角と半角に区別はなく1文字に数えます。

 続いて右側の書き出し設定において、①記載仕様として、リスト表の線(色)番号(1~9まで)とリストの文字種(1~9まで)を入力します。線(色)番号はSXF色の101~356まで利用できます。
 次に、②例やグループとして、描画レイヤグループ(0~Fまで)、描画レイヤ(0~Fまで)を入力します。
   

読み込み設定において、「番号を取り出さない」ラジオボタンをオンにした場合は、新たな図面番号を図面名称の前に付加することができます。③図面番号の先頭記号、④記号と番号の間の表現(半角余白、ハイフン、アンダーバー等)、⑤図面番号の桁数(3桁まで可能)を入力します。

   

補足:(例)「A-005」という図面番号の場合、③には「A」、④には「-」、⑤には「3」(桁)を入力します。

   「OK」ボタンを押すと、Jw_cadの画面に図面リストが描画されます。

 <「EXCELから入力」を選択した場合>

JG_図面リスト 入力方法のメッセージ

【A]入力方法のメッセージが表示されます。「図面リストの入ったExcelブックを選択して下さい。」と表示されるので、「OK」ボタンを押すと、(ファイルを)「開く」ダイアロボックスが立ち上がるので、EXCELファイルを選択し「開く」ボタンを押します。
   

JG_図面リスト Exce表の選択フォーム.jpg


【B】「EXCELl表の選択」フォームが立ち上がるので、シート名を入力し、表の範囲を左上セルと右下セルで設定します。記載設定を行う場合は「記載設定」ボタンを押します。
 「変換出力」ボタンを押すと、Jw_cadの画面に図面リストが描画されます。

   

 案内:「JG_図面リスト」フォルダ内に図面リストのサンプルファイルを同梱しています。任意に編集してご使用ください。

JG_図面リストExce表のサンプル.jpg

JG_図面リスト 記載設定フォーム.jpg


【6】【A】で「記載設定」ボタンを押すと「記載設定」フォームが表示されるので、文字仕様として、記載の文字色と文字の縦横比率を記入します。次にリスト表の罫線仕様としてEXCELの「細線」「標準線」「中太線」「太線」に線(色)番号を割り当てます。記入が完了した際は「OK」ボタンを押します。 

   

 補足:文字色は、1~9又は101から356以外の番号を入力すると現在の設定で描画されます。各線の線(色)番号は、1~9又は101から356以外の番号を入力すると、他に入力のある線(色)番号に同調します。全てが既定値以外である場合は現在の設定で描画されます。

 <「ファイル名の一覧をExcelに取り込む」を選択した場合>

【A]操作方法のメッセージが表示されます。OKボタンを押すと、フォルダーを選択するダイアロボックスが立ち上がるので、リスト化したいフォルダー内の任意のファイルを選択します。

   

 補足:選択したファイルの拡張子が参照され、同じフォルダー内にある同一拡張子のファイルが全てリスト化されます。拡張子の種類は問いません。jww,dxf,dwg,pdf 等全ての拡張子のファイルをリスト化できます。

JG_図面リスト 文字列設定フォーム

【B】文字列設定フォームフォームが立ち上がるので、ファイル名の文字列を省略せず全て読み込む場合は「文字列を全て読み込む」ラジオボタンをオンにします。ファイル名の文字列を一部省略する場合は「先頭から指定文字数を省く」ラジオボタンをオンにし、「文字数を指定」欄に数字を入力します。

【C】Excel出力フォームが立ち上がるので、①「新規ファイルを作成」するか②「既存ファイルを上書き」するかを選択します。

   

 注意:Excelをバックグラウンドで立ち上げ書き込みを行うため初回は時間を要します。

 

 ≪ ① 新規ファイルを作成 ≫

JG_図面リスト ファイル選択フォーム

【ア】Excelへの出力が完了すると、「書き出しが完了しました。」のメッセージが表示され、続けて「名前を付けて保存」のダイアロボックスが立ち上がるので、ファイル名を記入して保存します。

 ≪ ② 既存ファイルを上書き ≫

【ア】上書きするファイルを選択する(「開く」)ダイアロボックスが立ち上がるので、ディレクトリーからファイルを選択し、「開く」ボタンを押します。

G_図面リスト 書き出し設定フォーム

【イ】書き出し設定フォームが立ち上がるので、シート名と先頭セル(デフォルトでは「A1」)を入力し「OK」ボタンを押します。

 注意:入力したシート名がブックに無い場合は、入力名のシートが新たに作成されます。

【ウ】Excelへの出力が完了すると、「書き出しが完了しました。」のメッセージが表示されます。

 注意:②「既存ファイルを上書き」を選択した場合、同ファイルが開いている場合は書き込みが行えません。閉じた後に「OK」ボタンを押して下さい。

【7】【5】のメニューに戻るので、保存したExcelブックから図面リストフォーマットのあるExcelブックにコピー&ペーストし、「EXCELから入力」ツールでJw_cadの画面に書き出しを行います。

単線プランから平面図を作成

JG_平面図作成 実行画面



🏗️ JG_平面図作成

単線プランから、基本設計レベルの平面図を自動作成する外部変形ツール

「JG_平面図作成」は、Jw_cadで作成した シングルラインのラフプラン/単線プラン から、壁厚を持った ダブルラインの平面図 を自動作成する外部変形です。

基本計画や基本設計の初期段階では、複数案を短時間で作成し、クライアントへ提示する場面が多くあります。
そのような場面で、単なるブロックプランにとどまらず、ある程度体裁の整った平面図をすばやく作成できるのが、このツールの大きな特徴です。


📌 単線プランを、見栄えのする平面図へ

単線プランは、計画の骨格を素早く整理するには便利ですが、そのまま提示すると、どうしても簡素で味気ない印象になりがちです。

一方で、図面には多少冗長と思えるほどの情報が入っていた方が、検討段階での気づきも増えます。
結果として、早い段階で問題点や改善点を発見しやすくなり、フロントローディング にもつながります。

「JG_平面図作成」では、簡単な単線のブロックプランに対して、概ね基本設計レベルの注釈や図面表現を自動的に追加し、短時間で体裁の整った平面図を作成できます。

JG_平面図作成 実行前の単線プラン

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

JG_平面図作成 フルオプションで実行した例

✅ 主な機能

「JG_平面図作成」では、以下のような処理を自動で行うことができます。

  • 室名/面積のExcel書き出し
  • 指定した壁厚で単線をダブルライン化
  • 壁/柱の一括包絡処理
  • 壁厚の異なる壁ごとの包絡処理
  • 柱型の自動割付および描画
  • 壁・柱内のハッチングまたは塗り潰し
  • 塗り潰し色の指定
  • 室名の読み込みと新規作成
  • 出入口の一括自動描画
  • 窓の一括自動描画 ※機能拡張版のみ利用可能
  • 壁芯面積/有効面積の算出
  • 通り芯間寸法の記入

🧱 壁・柱の包絡処理に対応

単線プランをダブルライン化した後、壁や柱は自動的に包絡処理できます。

柱位置が確定できる場合は、柱を壁と一体的に包絡すると、冒頭の図のようにまとまりのある図面表現になります。

一方で、初期検討段階では柱位置が未確定の場合もあります。
そのような場合には、柱を壁と一体化せず、位置のみを明示する検討中の表現 とすることも可能です。

JG_平面図作成 壁にのみ塗り潰しを適用した場合

🏢 RC壁式構法や乾式壁の表現分け

壁厚の異なる壁ごとに包絡処理できるため、構法や壁種に応じた表現の使い分けも可能です。

例えば、

  • RC造壁式構法の耐力壁と雑壁を分けて表現
  • 躯体壁と乾式工法の間仕切壁を分けて表現
  • トイレブースや移動間仕切等のユニット壁を切り離して表現

といった使い方ができます。

壁種ごとにメリハリを付けることで、図面としての印象も整理され、計画内容が伝わりやすくなります。

JG_平面図作成 RC造壁式構法を意図したシンプルな平面図

🚪 出入口の自動描画

単線プランにドアの中心線を短い線分で入力しておくことで、プログラムがその線を中心に出入口を自動配置します。

開き勝手や吊元は、前後の部屋の広さや壁の位置をもとに最適化されます。

そのため、簡素なプランでもドアの軌跡を描画することで、図面にメリハリが生まれ、より基本設計に近い印象を与えることができます。

🚪 親子開き・両開きドアにも対応

ドア幅は一律で設定できますが、すべて同じ片開きドアでは、ややリアリティに欠ける図面になる場合があります。

その場合は、単線プラン上でドアの中心線を間隔をあけてダブルで記載することで、以下のような建具表現が可能です。

  • 間隔500以上700未満:親子開きドア
  • 間隔700以上:両開きドア

単純な入力ルールで、設計意図を反映した建具表現を追加できます。

🪟 窓の自動描画にも対応

機能拡張版では、窓の一括自動描画にも対応しています。

窓の壁長に対する割合や、開口位置の微調整なども設定できるため、プランの段階に応じて適度な開口表現を加えることができます。

初期提案図でも、窓が入ることで平面図としての具体性が高まり、クライアントに伝わりやすい図面になります。

🏗️ 柱割りの自動・半自動設定

柱サイズとスパンは、以下の方法から選択できます。

  • 自動設定
  • 半自動設定
  • 固定値入力

自動/半自動の場合には、さらに以下のモードを選択できます。

  • 経済スパン優先モード
  • スパン微調整モード ※壁との取り合いを考慮

柱サイズを小さめに設定することで、S造をイメージしたプラン表現も可能です。

JG_平面図作成 ドア軌跡の自動描画

🖌️ 壁・柱の脚色表現

壁や柱の内部は、ソリッド塗り潰しまたはハッチングで表現できます。

塗り潰し
  • 柱や壁に指定色でソリッドを設定可能
  • 彩色された図面表現に対応
ハッチング

ハッチングでは、以下を設定できます。

  • 線の本数
    • シングル
    • ダブル
    • トリプル
  • 角度
  • ピッチ

ハッチングは、柱・壁の構成をRC構造として表現したい場合に適しています。

作図後にソリッドや塗り潰しを変更する際は、「JG_図面脚色」をご使用ください。


JG_平面図作成 壁/柱のハッチングによる脚色

彩色表現について

ゾーニング図のように部屋の種類ごとに色分けしたい場面もありますが、現時点では彩色できる対象は柱・壁のみです。

部屋ごとの色分けについては、今後のバージョンアップでの対応していく予定です。

📐 面積・寸法の自動記入

「JG_平面図作成」では、図面作成だけでなく、面積や寸法、室名の記載にも対応しています。

設定により、以下を自動作成できます。

  • 壁芯面積
  • 有効面積
  • 通り芯間寸法
  • 室名

壁芯面積や有効面積等の室面積は室名の下に表記されます。

また、室名と面積はExcelへ書き出すことも可能です。

JG_平面図作成 壁と柱のソリッドを色付け

JG_平面図作成 室名の無い単線プラン(前図の変換前の状態)


JG_平面図作成 室名入力フォーム

⚙️ 細かな設定項目

作成する平面図の表現は、細かく調整できます。

設定可能な項目には、例えば以下があります。

  • 面積の小数点以下の桁数
  • 窓の壁長に対する割合
  • 開口位置の微調整
  • 開口中心線の長さ
  • 描画する壁の線種
  • 使用するレイヤグループ
  • 元の単線プランを残すか消去するか

これらは図面提案に合わせて、柔軟に設定できます。

💡 まとめ

基本計画・基本設計の初期検討をスピードアップ

「JG_平面図作成」は、ラフな単線プランを短時間で体裁の整った平面図に変換できるため、基本計画や基本設計の初期検討に適しています。

複数案をすばやく作成しながらも、クライアントに提示できる水準の図面表現を整えられる点が大きなメリットです。

単線プランを、伝わる平面図へ

単線プランは検討には便利ですが、そのままでは情報量が少なく、完成イメージが伝わりにくい場合があります。

「JG_平面図作成」を使えば、壁・柱・建具・面積・寸法などを自動的に付加し、短時間で見栄えのする平面図を作成できます。

スピードと図面品質の両方が求められる基本設計段階においては有効な外部変形ツールです。

▶️ 操作方法

【1】zipファイルを解凍し、JWWファイル内または任意の場所に保管します。

【2】Jw_cadの[その他]メニュから外部変形コマンドを選択します。

【3】ファイル選択で、保管した場所にある「JG_平面図作成」フォルダ内の平面図作成.BATをクリックします。

【4】Jw_cadのトップメニュー下に、「厚みの異なる壁ごとに選択」と表示されるので、同一の壁厚となる線分グループ(以下「壁セット」と言う)と開口部(出入口)の位置を示す短線(以下「開口中心線」と言う)、また必要であれば室名を全て選択し、「選択確定」ボタンを押します。

 補足:開口中心線は、対応する壁とセットで選択して読み込む必要があります。別々に読み込むと、短い壁として扱われます。

 また、開口中心線は、極端に長い場合は壁として扱われます。

 開口部を表現しない場合は作成及び読み込みは不要です。

 壁セットごとの選択においては、厚みの異なる壁ごとにレイヤーを分けて作成しておくと選択が容易です。

 曲線は表現できません(入力しても作図されません)。

JG_平面図作成 壁厚入力フォーム

【5】壁厚入力フォームが立ち上がるので、壁厚を記載し「入力」ボタンを押します。

他に壁セットが無い場合は「入力完了」ボタンを押します。

他にある場合は、「次の壁セット」ボタンを押します。

 補足:「次の壁セット」ボタンを押した場合はJw_cadの画面で次の壁セットを選択します。壁厚入力フォームが再度立ち上がるので同様に壁厚を記載し「入力」ボタンを押します。

 注意:「選択した元図を消去」にチェックを入れると選択した壁セットのみ消去されます。

最後の壁セットは【7】基準設定フォームでも消去を選択できます。

JG_平面図作成 包絡確認フォーム

【6】包絡確認フォームが立ち上がるので、壁の包絡を一律に行う場合は「一律に行う」ボタンを押します。

壁セットごとに行う場合「壁厚ごとに行う」ボタンを押します。

行わない場合は、「行わない」ボタンを押します。

 補足1:「壁厚ごとに行う」を選択した場合、壁厚が異なる部分の交点の勝ち負けは、壁厚が厚いほうが優先になります。

交差する壁の角度が極端に鋭角な場合は正しく包絡されません。

また線が点で複数分岐する場合も包絡処理が適切に行われません。
また柱との包絡は壁厚が厚い壁とのみ包絡されます。(「一律に行う」を選択した場合は全ての壁と柱が包絡されます。)
  
 補足2:(包絡を)「行わない」を選択した場合、出入口の一律作成、窓の自動作成、有効面積算定は行えません。
柱は、描画レイヤグループ(0~Fまで)、描画レイヤ(0~Fまで)、線(色)番号(1から9まで)を「柱描画設定」で設定できます。    

JG_平面図作成 壁厚入力フォーム

【7】基準設定フォームが立ち上がるので、

 ①柱型の自動作成を行うか、

 ②出入口の一律作成を行うか、

 ③窓の自動作成を行うか(機能拡張版のみ使用可能)選択するラジオボタンを押します。

 出入口の一律作成を行う場合は、開口幅を入力します。

 またドアの軌跡を描画する場合は「軌跡を描画する」にチェックを入れます。

 さらに、開口位置の微調整などを行う場合は「詳細設定を行う」にチェックを入れます。
 次に壁を描画する描画グループ(0~Fまで)と描画レイヤ(0~Fまで)を入力します。
 次に選択した元の図形を消去する場合は、「選択した元図を消去」にチェックを入れます。
 さらに、開口部以外の記載設定(面積、室名、寸法、壁の脚色等)を行う場合は「その他記載設定」ボタンを押します。

 補足:出入口の位置は【4】で選択した開口中心線を基準に描画されます。(位置を変更する場合は詳細設定で行います)。

 親子開き扉、両開き扉として描画する場合は、Jw_cadで中心線を以下の間隔で2本平行に作図します。

 ・親子開きドア:間隔500以上700未満

 ・両開きドア:間隔700以上

 開口幅は2000を超えるサイズを入力した場合は2000で算定されます。

 壁の線(色)番号は、壁の描画においてはJw_cadの現在設定で一律に描画されます。
 窓は間口のなかに1か所でも出入口がある場合は描画されません。
 「精度設定」チェックボックスは面積算出が適正に行われない場合に調整用として使用します。

 ①「交点の精度」のみ0.01から10mmの間で調整できます(デフォルトは0.1mmです)。

 ②平行線の精度は管理者用のため使用できません。
     
 注意1:中心線が壁に対して概ね90度で交差していない場合は適切に描画されません。「選択した元図を消去」にチェックを入れた際に、壁セットが複数ある場合は最後に選択した壁セットのみ消去されます。(全て消去する場合は【5】壁厚入力フォームの「選択した元図を消去」で壁セットごとに消去して下さい。)

   

注意2:選択した元図を消去」にチェックを入れた場合で、かつ「その他記載設定」で「室名欄の作成」を「行う」にした場合は、Jw_cadで入力されている文字の一部(室名として読み込まれたなかった文字)は消去されます。

 ≪ ①柱型の自動作成「詳細設定を行う」にチェックを入れた場合≫

JG_平面図作成 柱型詳細設定フォーム

【A】柱型詳細設定フォームが立ち上がるので、

①柱型サイズを設定する場合は、X方向とY方向の柱サイズを、

②スパンを設定する場合は、X方向のスパンとY方向のスパンを入力します。

自動入力とする場合は未記入か0を入力します。

柱型と壁を包絡する場合は「柱型と壁を結合する」チェックボックスにチェックを入れ、

経済スパン(7m前後)を考慮する場合は「経済スパンを優先」チェックボックスにチェックを入れます。

②のスパン設定をした場合でも微調整を自動で行う場合は、「スパンの割付調整(省略)チェックボックスにチェックを入れます。

 補足1:「柱型と壁を結合する」チェックボックスにチェックを入れた場合:

 【6】包絡確認フォームで「一律に行う」を選択した場合は、全ての壁と柱が包絡されます。

 「壁厚ごとに行う」を選択した場合は、壁厚が最も厚い壁とのみ柱が包絡されます。 
     
 補足2:「経済スパンを優先」チェックボックスにチェックを入れた場合:

 

 経済スパンは7m前後に設定しています。ただし②スパン値が入力されている場合は入力値が優先します。

  

 補足3:「スパンの割付調整(省略)チェックボックスにチェックを入れた場合:

 ②スパン設定の入力値を考慮した上で、壁との位置関係等を微調整します。(極端に小さいスパンが生じないように、スパン入力値を基準に値を調整します。) 

   

 補足4:スパンを入力した場合は建物中心から割付けます。

 一方「スパンの割付を優先」にチェックを入れた場合は端部から割付けます。

 X方向またはY方向のいずれか一方のみを自動とすることも可能です。 

 注意:柱を自動設定できるのは、X軸(メイン軸)とY軸(メイン軸と約90度方向)のセットが2セットまでです。それぞれのセットで柱サイズ及びスパンが自動調整されます。
 柱サイズの自動においては、概ねスパンの1/10で設定がなされます(スパンが一定でない場合は最頻値または平均値が採用されます)。
      

 ≪ ②出入口の一律作成「詳細設定を行う」にチェックを入れた場合≫

JG_平面図作成 (出入口の)位置調整と中心線設定フォーム

【A】位置調整と中心線設定フォームが立ち上がるので、出入口位置の調整を行う場合について、壁の間口の中心付近の出入口を、中心位置に正確に描画する場合は「間口の中心位置」にチェックを入れ、

 端部付近に位置する出入口を端部からの指定距離の位置に描画する場合は「端部からの位置」にチェックを入れ、続いて端部からの離れ距離を入力します。
 壁の間口幅に合わせて出入口の開口幅を調整する場合は、「開口幅自動調整モード」にチェックを入れます。
 次に中心線記載設定について、中心線を再描画する場合は「中心線を記載する」にチェックを入れ、開口中心線長さを入力します。

 補足:離れ距離、開口中心線共に2000を超える数値または100を下回る数値は入力できません。2000より大きい数値を入力した場合は2000で、100より小さい数値を入力した場合は100で算定されます。
   
 注意:中心位置調整を「行わない」にチェックを入れた場合は、開口中心線は再描画されません。

 柱型の自動作成と壁・柱の脚色をセットで行うときは、「開口幅自動調整モード」をONにして下さい。

 また窓の位置調整は行われません。

JG_平面図作成 その他記載設定フォーム

【B】「その他記載設定」ボタンを押した場合は、その他記載設定フォームが立ち上がるので、

③壁芯面積の算出、

④有効(内法)面積の算出、

⑤室名欄の作成、

⑥通り芯間寸法の記入を行う場合は各ラジオボタンをオンにします。
 次に記載仕様として、面積の小数点以下の桁数(0~6桁まで)と、使用する文字種(1~10まで)を入力します。
 次に壁を脚色(ハッチングまたは塗り潰し)する場合はチェックボックスにチェックを入れます。
 次に、面積をExcelに書き出す場合はチェックボックスにチェックを入れます。

   

 補足1:寸法は、主要な通り芯を3方向まで自動で検出して、その通り芯間の寸法を記載します。文字種は1~10以外の番号を入力すると現在設定で描画されます。

 Excelに出力されるのは、室名と壁芯面積、有効面積になります。

   

 補足2:Jw_cadに室名が記載され、かつそれらを【4】で選択して読み込んだ場合は、それらの室名の下に面積が記載されます。

 また、⑤室名欄の作成を「行う」とした場合は、【D】で入力した室名で上書きされてJw_cadに記載されます。
 入力を行わなかった場合は、元の室名がそのまま記載されます。  

  

 注意:部屋が棟として分かれている場合、外周面積が算定される場合があります。

   

 重要:回遊廊下のように室が入れ子となっている場合、有効面積は外側の室の内法で算出されるため正確ではありません。(壁芯面積は正確に反映されます。)
 

 ≪ 「壁を脚色する」にチェックを入れなかった場合≫

【8】設定完了ボタンを押すとJw_cadの画面に平面図が描画されます。

 ≪ 「壁を脚色する」にチェックを入れた場合≫

JG_平面図作成 作業選択フォーム

【9】作業選択フォームが立ち上がるので、「ハッチング」か、「塗り潰し」を選択します。

 <ハッチング>

JG_平面図作成 ハッチング詳細フォーム

【9-A】ハッチング詳細フォームが立ち上がるので、「斜線仕様」で単線、二重線、三重線の中から選択します。

 詳細に設定する際は「詳細入力」ボタンを押します。

 次にレイヤグループから、描画グループ(0からFまで)と描画レイヤ(0からFまで)を入力します。

 OKボタンを押すとJw_cadの画面に平面図とハッチングが描画されます。

   

 補足:「詳細入力」チェックボックスにチェックを入れた際は、詳細設定フォームが立ち上がるので、重線の間隔(二重線と三重線の場合)と斜線角度、線群ピッチを入力します。

 次に「記載仕様」で線(色)番号(1~9まで)と線種番号(1~9まで)を入力します。

 線(色)番号はSXF色の101~356までを利用することもできます。

JG_平面図作成 描画設定フォーム

 <塗り潰し>

【9-B】描画設定フォームが立ち上がるので、表示されたピクチャーボックスの色を確認して「OK」ボタンを押します。

 色を変更する場合は、「色を取得」ボタンを押してカラーダイアログから任意に色を選択して「OK」ボタンを押します。

 次にレイヤグループから、描画グループ(0からFまで)と描画レイヤ(0からFまで)を入力します。
 OKボタンを押すとJJw_cadの画面に平面図と塗り潰しが描画されます。

   

 補足:レイヤグループは0~F以外の番号(又は記号)を入力すると現在のレイヤグループに描画されます。

 ≪ 「開口部の一律作成」「窓の自動作成」「通り芯間寸法の記入」をチェックの場合≫

JG_平面図作成 注釈描画設定フォーム

【C】注釈描画設定フォームが立ち上がるので、建具の見え掛りと寸法線のそれぞれに、描画レイヤグループ(0~Fまで)、描画レイヤ(0~Fまで)、線(色)番号(1から9まで)を入力します。
「室名欄の作成」にチェックを入れなかった場合はJw_cadの画面に平面図が描画されます。

 補足:上記以外の数字を入力すると、Jw_cadで読み取った線(色)番号と同一になります。

 ≪ 「室名欄の作成」にチェックを入れた場合≫

JG_平面図作成 室名記入フォーム(Jw_cadで室名が入力されている場合)

【D】室名記入フォームが立ち上がるので、室リストから対応する番号を選んで、室名ボックスに室名を記入し「入力」ボタンを押します。

 「完了」ボタンを押すとJw_cadの画面に平面図が描画されます。

   

 補足:室名を記入しない部屋については、Jw_cadで記載のある室名がそのまま継続されます。

 ≪ 「窓の自動作成」にチェックを入れた場合≫

JG_平面図作成 (窓)詳細設定フォーム

【E】詳細設定フォームが立ち上がるので、窓の比率を入力する場合は、テキストボックスに壁長に対する比率を入力します。

 最小窓幅を入力する場合は、テキストボックスに窓幅をミリ単位で入力します。

壁・床のみを選択して脚色

🎨 JG_図面脚色

「JG_図面脚色」は、Jw_cadの平面図・断面図から 壁・床・柱・梁などの断面領域を一括でハッチングまたは塗り潰しによって脚色できる外部変形ソフトです。

切断面を効率よく整えることができ、図面の見やすさや作図作業のスピード向上に役立ちます。 

📌 JG_図面脚色でできること

「JG_図面脚色」では、図面内の断面領域などの指定範囲を、指定した条件に応じて脚色できます。

主な機能は以下の通りです。

  • 平面図・断面図から 壁・床・柱・梁部分を一括で抽出
  • 抽出した断面領域を ハッチングまたは塗り潰し
  • ダブルラインの端部が閉じていない場合でも範囲を特定可能
  • 閉じた領域のみを脚色するモードにも対応
  • 入れ子を含む領域の抽出に対応
  • 最小壁厚を指定して、脚色対象の壁をトリミング可能
  • 塗り潰し色をカラーダイアログで設定可能
  • ハッチングの種類・角度・ピッチを設定可能


JG_図面脚色 実行前

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓


JG_図面脚色 実行後

🧱 壁・床の断面領域のみを脚色

壁や床などの断面線が、見えがかり線などと異なる線色で描かれていれば、レイヤーに関係なく対象範囲を一括で抽出できます。

また、壁や床のダブルラインの端部が閉じていない場合でも、範囲を特定して脚色することが可能です。

そのため、図面の状態に応じて柔軟に作業できます。

🔁 入れ子領域にも対応

バージョン2.0から、入れ子が含まれる領域をすべて抽出 できるようになりました。

例えば、平面図内に以下のような壁で囲まれた小さな領域がある場合でも対応できます。

  • EPS
  • DS/PS
  • 壁で囲まれた小区画

作業選択フォームで「壁または床を特定する場合」を選択すると、通常は 「入れ子の領域を含める」 に自動的にチェックが入ります。

これは、設備シャフトなどの閉じた領域がある場合に、室内側の領域を適切に切り分けるためです。
「入れ子の領域を含める」を有効にすることで、適切な脚色が可能になります。

JG_図面脚色 作業選択フォーム

下図の平面図サンプルのように、EPS(図面の左下)やDS、PSなど壁で閉じた小領域がある場合に、「入れ子の領域を含める」にチェックを入れなかった場合は、中の室内を切り取ることが難しくなります。

JG_図面脚色 変換前のサンプル

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

JG_図面脚色 「入れ子の領域を含める」にチェックを入れなかった場合

「入れ子の領域を含める」にチェックを入れると下図のように適切に脚色することができます。

JG_図面脚色 「入れ子の領域を含める」にチェックを入れた場合

✂️ 最小壁厚によるトリミングに対応

バージョン3.0からは、最小壁/床厚 を指定できるようになりました。

これにより、指定した数値以下の壁厚を、脚色対象から除外(トリミング)できます。

例えば、

  • 最小壁/床厚:120

と設定した場合、壁厚100の壁は脚色範囲から除外(トリミング)でされます。

RC壁と乾式壁など、壁種によって断面表現を分けたい場合に便利です。

JG_図面脚色 条件設定フォーム

下記は、「最小壁/床厚」を120として、壁厚100の壁を脚色範囲から除外した例です。

JG_図面脚色 最小壁厚 を指定してラウンジ回りを除外した例

🏗️ 柱・梁の最大値設定について

条件設定フォームでは、柱幅/梁せいの最大値 を設定できます。

ただし、現バージョンでは、設定値以上の柱や梁を正確にトリミングすることは困難な場合があります。

例えば、実際の柱サイズが500×500の場合に、最大値として450を入力すると、独立柱だけでなく壁付柱も除外される場合があります。

そのため、柱・梁の設定は図面内容に応じて確認しながらご利用ください。

JG_図面脚色 柱幅の最大値を指定した例(柱の除外にバラツキが出る)

🎛️ 線色による対象範囲の分離

Jw_cadで図面を範囲選択した際、線色が2色以上含まれている場合は、範囲設定フォームが表示されます。

壁・柱などの断面線が他の線と異なる線色で描かれている場合、線色番号を指定することで、脚色対象を分離できます

例えば、壁・柱の線が黄色で描かれている場合は、線色番号に該当する番号を入力することで、壁・柱部分だけを抽出できます。

このように、あらかじめ壁・柱とその他の線を明確に分けておくと、壁の端部が開いている場合でも脚色しやすくなります。

JG_図面脚色 範囲設定フォーム

このようにいったん明確に壁・柱とその他を分けておくと、下記のように壁の端部をオープンとした場合でも脚色することが可能です。

JG_図面脚色 閉じていない壁の脚色 実行前

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

JG_図面脚色 閉じていない壁の脚色 実行後

🧩 壁厚の異なる壁が包絡している場合にも対応

最小壁厚によるトリミング機能は、壁厚の異なる壁が包絡している場合にも活用できます(実行前図参照)。

例えば、厚い壁と薄い壁が連続して描かれている場合でも、最小壁厚を指定することで、薄い壁を除外し、必要な壁だけを脚色できます。

RC壁と乾式壁、構造壁と間仕切壁などを分けて表現したい場合に有効です。

JG_図面脚色 閉じていない壁の脚色と最小壁厚の指定 実行後

🧭 断面図で使用する場合の注意点

断面図を脚色する場合は、平面図とは異なる注意点があります。

断面図では、床の上下線が必ずしも平行とは限りません。
そのため、精度設定フォームで、上下線の角度を指定する必要があります。(「壁または床を特定する場合」をオンにしておく必要があります。)

以下のような形状がある断面図でも、角度を適切に設定することで、ある程度正確に脚色できます。

  • スラブの水勾配
  • 庇の上裏勾配
  • 排水溝
  • 水切
  • 欠き込み部分

勾配や欠き込みを含む複雑な断面でも、条件を適切に設定することで、効率よく断面領域を脚色できます。

JG_図面脚色 精度設定フォーム

JG_図面脚色 断面図の脚色 実行前

JG_図面脚色 断面図の脚色 実行後

下記のように、スラブの水勾配や、庇の上裏勾配、排水溝や水切などの欠き込みがある場合でも、「壁または床を特定する場合」で脚色可能です。

JG_図面脚色 断面図の脚色 水勾配や上裏勾配 各種欠き込みに対応

🖌️ ハッチング・塗り潰しの設定

脚色方法は、ハッチングまたは塗り潰しから選択できます。

塗り潰し設定
  • カラーダイアログから任意の色を設定可能
  • 図面表現に合わせた色分けが可能
ハッチング設定

ハッチングは以下から選択できます。

  • 単線
  • 二重線
  • 三重線

さらに、以下の項目も指定できます。

  • ハッチング角度
  • ハッチングピッチ

図面の用途や表現ルールに合わせて、柔軟に設定できます。

✅ JG_図面脚色の活用メリット

  • 断面領域の脚色作業を大幅に効率化
  • 平面図・断面図の見やすさを向上
  • 壁・床・柱・梁を自動抽出して作業時間を短縮
  • 開いたダブルラインにも対応可能
  • 入れ子領域を含む複雑な図面にも対応
  • 最小壁厚指定により、壁種ごとの表現分けが可能
  • ハッチングや塗り潰しを自由に設定可能

💡 (まとめ)図面の断面表現を、より速く・よりきれいに

「JG_図面脚色」を使えば、平面図や断面図の断面領域を自動で抽出し、ハッチングや塗り潰しを効率よく行えます。

壁・床・柱・梁の表現を整える作業を省力化し、図面全体の視認性と完成度を高めたい方におすすめの外部変形ツールです。


▶️ 操作方法

【1】zipファイルを解凍し、JWWファイル内または任意の場所に保管します。

【2】Jw_cadの[その他]メニュから外部変形コマンドを選択します。

【3】ファイル選択で、保管した場所にある「JG_図面脚色」フォルダ内の図面脚色.BATをクリックします。

【4】Jw_cadのトップメニュー下に、「図面を全て選択」と表示されるので、平面図または断面図等を全て選択し、「選択確定」ボタンを押します。

 注意:家具および建具、見え掛り線などを含めて選択しても問題ありませんが、線の色が同一の場合は間違って選択される場合があります。

 また算出にも時間がかかるため、レイヤ-が分かれている場合は非表示にして選択範囲に含めない方が無難です。

【5】作業選択フォームが立ち上がるので、「ハッチング」か、「塗り潰し」を選択します。

 壁(柱)または床(梁)を脚色する場合は「壁または床を特定する場合」にチェックを入れます。

 また、入れ子の領域がある場合またはあるかどうか不明な場合は、「入れ子の領域を含める」にチェックを入れます。

 補足:入れ子の領域が無いことが明らかな場合は、「入れ子の領域を含める」のチェックを外すことで処理スピードを速めることができます。

 注意:複雑な平面図や断面図を描画する際、「壁または床を特定する場合」にチェックを入れなかった場合は、閉じた領域を全て抽出するため時間を要します。

 重要:平面図で壁(柱)を脚色する場合は、「入れ子の領域を含める」にチェックを入れて下さい。

    

【A】 ≪ ハッチング ≫

 <「壁または床を特定する場合」にチェックを入れた場合>

【6】読込条件フォームが立ち上がるので、「最小壁/床厚」「柱幅/梁せいの最大値」(柱・梁が無い場合は壁厚または床厚を入力する。範囲の外形線を描出するには、範囲外形で「記載する」ボタンをオンにする。

 補足:デフォルトで「最小壁/床厚」は50、「柱幅/梁せいの最大値」は1500に設定されています。

 「最小壁/床厚」は10~300、「柱幅/梁せいの最大値」は100から5000までの間で設定できます。
 正確に入力すると領域の抽出精度を高めると共に描画速度を速めることができます。

重要:「最小壁/床厚」を入力した場合、設定値未満の壁厚/床厚の壁/床の脚色は行われません。

 「柱幅/梁せいの最大値」は、設定値を超える柱幅/梁せいの柱/梁を除外するものではありません。描画速度に影響するのみです。

【7】精度設定フォームが立ち上がるので、①平行線の精度で向かい合う線の角度を0.1~10度の間で入力します。(主に水勾配や上裏勾配が付いているスラブや庇を想定しています)。

 次に②交点の精度で端点の離れ(距離)を0.1~10mmの間で入力します。(線の端部が微妙に閉じていない場合を想定しています)。

 重要:断面図で水勾配や上裏勾配が付いたスラブがある場合は、平行線の精度を5度~10度として下さい。

【8】図面内に線色が二種類以上ある場合は、範囲設定フォームが立ち上がるので、対象範囲の線色を特定するため、対象となる領域を示す線(色)番号を入力します。

 全ての線色を対象とする場合は、「指定しない」にチェックを入れます。

JG_図面脚色 塗り潰し ハッチング詳細フォーム

【9】ハッチング詳細フォームが立ち上がるので、「斜線仕様」で単線、二重線、三重線の中から選択します。

 次にレイヤグループから、描画グループ(0からFまで)と描画レイヤ(0からFまで)を入力します。

 詳細に設定する際は「詳細入力」チェックボックスにチェックを入れます。

 OKボタンを押すと、Jw_cadの画面にハッチングが描画されます。

JG_図面脚色 塗り潰し ハッチング 詳細設定フォーム

 補足:「詳細入力」チェックボックスにチェックを入れた際は、詳細設定フォームが立ち上がるので、重線の間隔(二重線と三重線の場合)と斜線角度、線群ピッチを入力します。

 次に「記載仕様」で線(色)番号(1~9まで)と線種番号(1~9まで)を入力します。

 線(色)番号はSXF色の101~356までを利用することもできます。

 決定ボタンを押すとハッチング詳細フォームに戻ります。
 
 <「壁または床を特定する場合」にチェックを入れなかった場合>

【6H】精度設定フォームが立ち上がるので上記【7】の入力を行います。

【7H】ハッチング詳細フォームが立ち上がるので上記【9】の入力を行います。

 注意:「壁または床を特定する場合」にチェックを入れなかった場合は線色の指定は行えません。Jw_cadで選択する際に対象の線色のみを選択して下さい。

 
【B】 ≪ 塗り潰し ≫

 

<「壁または床を特定する場合」にチェックを入れた場合>

【6】と【7】の条件・設定入力フォームが立ち上がるので上記を入力を行います。

【8】図面内に線色が二種類以上ある場合は、範囲設定フォームが立ち上がるので、対象範囲の線色を特定するため、対象となる領域を示す線(色)番号を入力します。全ての線色を対象とする場合は、「指定しない」にチェックを入れます。


JG_図面脚色 塗り潰し 描画設定フォーム

【9】描画設定フォームが立ち上がるので、表示されたピクチャーボックスの色を確認します。

次にレイヤグループから、描画グループ(0からFまで)と描画レイヤ(0からFまで)を入力します。

JG_図面脚色 塗り潰し 色の設定フォーム

 色を変更する場合は、「色を取得」ボタンを押して、色の設定フォームから任意に色を選択して「OK」ボタンを押します。

 描画設定フォームに戻るので、こちらでOKボタンを押すとJw_cadの画面に塗り潰しが描画されます。

 補足1:レイヤグループは0~F以外の番号(又は記号)を入力すると現在のレイヤグループに描画されます。

 

<「壁または床を特定する場合」にチェックを入れなかった場合>

【6S】精度設定フォームが立ち上がるので上記【7】の入力を行います。

【7S】描画詳細フォームが立ち上がるので上記【9】の入力を行います。

 注意:「壁または床を特定する場合」にチェックを入れなかった場合は線色の指定は行えません。

  Jw_cadで選択する際に対象の線色のみを選択して下さい。

採光補正係数目盛の作成

JG_採光補正 実行画面

🌤️ JG_採光補正

採光斜線採光補正係数目盛を作成できる外部変形ツール

「JG_採光補正」は、断面図の開口位置等から採光補正係数を算出し、Jw_cad上に計算式採光斜線を自動記載するとともに、採光補正係数目盛りを表記できる外部変形です。

採光補正係数目盛りについては、聞きなれない方も多いと思いますが、採光補正係数を視覚的に確認でき、開口部の有効性や採光条件をおおまかに把握できる表現ツールです。
「確認申請memo」をよく見る方は絵面に見覚えがあるかと思います。
窓の大きさや配置を検討する際の目安として、とても有効なものです。

📌 採光斜線とは

採光斜線は、確認申請図への記載としては必須ではありませんが、断面図に記載することで、計画している開口部で採光がどの程度確保できるかを視覚化できます。

一般的に「斜線」と聞くと、道路斜線や高度斜線のように、敷地境界側から建物に向かって引く規制ラインを思い浮かべることが多いかもしれません。

採光斜線はそれとは逆に、建物側から境界線側へ引く有効ライン です。
規制の限界を示すというよりも、採光上有効となる有効範囲を示しています。

一方で、都市計画法の用途地域種別で斜線勾配が決まるという点では、道路斜線や隣地斜線などと考え方は近いものになります。

🧮 採光補正係数と採光補正係数目盛り

2000年の建築基準法改正により、採光補正係数による評価方法が導入されました。

これにより、従来の採光斜線による判断に加えて、開口部の位置や高さ、隣地境界線等までの距離関係を考慮しながら、採光の有効性を評価できるようになりました。
また、採光の有効性は 0〜3の範囲 で評価されるため、従来よりも細かな採光検討が可能になっています。

採光補正係数目盛りとは、この採光の有効性を目盛りとして表したものです。
つまり、開口部ごとの採光の度合いを視覚的に確認できる、「見える化された定規」 のようなものです。

法改正以前に用いられていた採光斜線は、開口部が採光上有効か無効かを判断するには分かりやすい表現方法でした。
しかし、採光補正係数の導入により、採光の有効性が0から3まで連続的に変化するようになったため、単純な斜線だけでは、その違いを十分に表現しにくくなりました。

そのため、改正後の採光検討においては、採光補正係数目盛りを用いることで、開口部ごとの補正係数を視覚的に把握しやすくなります。
採光補正係数目盛りは、現在の採光検討に対応した、より効果的な表現ツールといえます。

採光斜線と採光補正係数目盛

⚙️ JG_採光補正でできること

「JG_採光補正」では、断面図上に採光斜線と採光補正係数目盛り等を表示できます。

具体的な機能と記載項目は以下の通りです。

  • 窓の直上部分の水平距離と窓中心高さをもとに採光補正係数を算出
  • 断面図に算定の根拠となる計算式と採光斜線を記載
  • 断面図に用途地域に応じた補正係数目盛りを記載

JG_採光補正 水平距離によって異なる採光補正係数目盛

🏢 採光補正係数目盛りの考え方

採光補正係数目盛りは、主に以下の条件によって決まります。

  • 建物から隣地境界線までの水平距離
  • 敷地内の他の建物までの水平距離
  • 用途地域
  • 窓の高さ
  • 窓の直上にある部分の位置

これらの条件をもとに、採光補正係数を算出し、断面図上に目盛りとして表示します。

そのため、採光斜線と同じように、開口部の有効性を確認するための目安として利用できます。

JG_採光補正 用途地域によって異なる採光補正係数目盛

🔍 不利側の判断を視覚的にサポート

窓の直上にある部分が複数ある場合は、採光補正係数が小さい方、つまり 採光条件として不利な側 を採用する必要があります。

採光条件が厳しくなるほど、採光斜線(勾配:h/d)は立ち上がります。
そのため、採光斜線を断面図に表示することで、どの部分が不利側になるのかを視覚的に判断しやすくなります。

JG_採光補正 採光勾配:h/dの比較

✅ JG_採光補正の活用メリット

  • 採光条件を断面図上で直感的に確認できる
  • 開口部の大きさや位置の検討がしやすい
  • 採光補正係数の値を図面上で確認できる
  • 複数の直上部分がある場合でも不利側を判断しやすい
  • 採光検討の初期段階や概略確認に活用できる
  • Jw_cad上で作業できるため、図面作成と検討を効率化できる

💡 (まとめ)採光検討を、より分かりやすく・効率的に

採光補正係数は、計算だけではイメージしにくい場合があります。
「JG_採光補正」を使えば、断面図上に採光斜線や採光補正係数目盛りを表示できるため、採光の有効性を視覚的に把握できます。

開口部の計画や採光条件の確認を、よりスムーズに行いたい方におすすめのツールです。

▶️ 操作方法

【1】zipファイルを解凍し、JWWファイル内または任意の場所に保管します。

【2】Jw_cadの[その他]メニュから外部変形コマンドを選択します。

【3】ファイル選択で、保管した場所にある「JG_採光補正」フォルダ内の採光補正.BATをクリックします。

【4】Jw_cadのトップメニュー下に、「◎窓上部のポイントを指示」と表示されるので、窓の上部にあるパラペット天端や軒先などの建築物の部位をクリック(左クリック (L)で任意点、右クリック (R)で読取点)します。

【5】Jw_cadのトップメニュー下に、「◎窓中心(高さ)を指示 」と表示されるので、窓の中心点をクリック(左クリック (L)で任意点、右クリック (R)で読取点)します。

 補足:高さのみを読み取るので、水平方向は任意の点で構いません。

JG_採光補正 設定入力フォーム

【6】設定入力フォームが立ち上がるので、水平距離(ミリ単位)と、用途地域(住居系地域、工業系地域、商業系地域から選択)、描画する側(指示点の右側か左側)を選択します。道路に面する場合は「道に面する場合」にチェックを入れます。次に、採光補正係数目盛り(0~3の間の10目盛り、又は1~3までの間の5目盛り)を表示しない場合は「目盛を表示しない」にチェックを入れます。次に、採光補正係数を算定しない場合(目盛りのみ表示したい場合)は、「係数を算定しない」にチェックを入れます。次に記載仕様として、使用する文字種(1から10まで)と線(色)番号(1から9及びSXF色の101~356まで)を入力する。次にレイヤグループとして、描画するグループ(0からFまで)と④描画するレイヤ(0からFまで)を入力します。

 補足:文字種及び線(色)番号は、上記の番号以外を入力すると現在設定で描画されます。レイヤグループは0~F以外の番号(又は記号)を入力すると現在のレイヤグループに描画されます。      
【6】「決定」ボタンを押すと、Jw_cadの画面に採光勾配(d/h)、採光補正係数(算定式)、採光補正係数目盛り等が描出されます。

JG_採光補正 採光補正係数、採光勾配:h/d、補正係数目盛の描画

平均地盤面算定図の作成

JG_地盤面算定 地盤面確認用アイソメ


🏗️ JG_地盤面算定

「平均地盤面」と「地盤面」を自動算出する外部変形ツール

「JG_地盤面算定」は、建築計画に必要となる 日影計算用の平均地盤面 と、建物高さ算定用の地盤面 を自動で算出する外部変形です。

複雑になりがちな地盤面の検討を効率化し、複数案の比較や法規チェックをスムーズに行えます。

📌 平均地盤面と地盤面の違い

日影計算に使用する地盤面は、原則として 一つの建物につき一つの地盤面 を求めます。
このため、日影計算用の地盤面は 「平均地盤面」 と呼ばれます。

一方、建物高さを算定する場合は、高低差が3mを超える敷地では、3mごとに複数の地盤面を求めます。
そのため、建物高さ算定用のものは単に 「地盤面」 と呼び、平均地盤面と区別します。

※高低差が3m未満の場合は、両者をあえて区別する必要がないため、「平均地盤面」と呼ばれる場合があります。

JG_地盤面算定 実行画面 「地盤面」算定用平面図
JG_地盤面算定 実行画面 「地盤面」算定用展開図

JG_地盤面算定 実行画面 「地盤面」算定表

⚙️ 高低差が3mを超える場合の算出方法

高低差が3mを超える敷地では、地盤面の設定方法として主に以下の3種類があります。

  • 最低点を起点に、上方へ3mごとに設定する方法(最も一般的に用いられる方法です。)
  • 最高点を起点に、下方へ3mごとに設定する方法
  • 任意の高さを起点に、上方または下方へ3mごとに設定する方法

建築基準法の条文では「3m以内」とされていますが、『防火避難規定の解説』では、「3m」以外の設定が認められるのは、宅地造成を行った場合などの特殊事情に限られるとされています。
そのため、本ツールでは 3.0mごとの設定に統一 しています

JG_地盤面算定 最低点を起点にした領域分割(A図)

JG_地盤面算定 最高点を起点にした領域分割(B図)

🧭 起点の違いによる計画への影響

地盤面の算出では、起点をどこに設定するかによって結果が変わります。

  • A図:最低点を起点に算出した地盤面
  • B図:最高点を起点に算出した地盤面

絶対高さ制限ぎりぎりまで建物を計画する場合、高さは地盤面から測るため、一見すると建物ボリュームに大きな差は出ないように思われます。

しかし実際には、以下のような規制や条件が影響します。

  • 道路斜線
  • 高度斜線
  • 日影規制
  • 景観協議
  • 掘削土量
  • 行政・審査機関による指導内容

そのため、起点の異なる複数案を比較することで(A図、B図参照)、計画上のメリット・デメリットを把握しやすくなります。

※行政や審査機関によっては、道路を起点にするよう指導される場合があります。

JG_地盤面算定 複数棟の平均地盤面1(棟ごとの算定表を選択)

🏘️ 複数棟がある敷地にも対応

敷地内に複数の建物がある場合、日影図算定用の平均地盤面は、すべての棟について算出した平均地盤面をもとに、敷地全体の平均を求める必要があります。

「JG_地盤面算定」では、棟ごとに算出した平均地盤面の結果を読み込むことで、敷地全体の平均地盤面を自動算出 できます。

JG_地盤面算定 複数棟の平均地盤面2(敷地全体の平均地盤面)

✅ JG_地盤面算定でできること

  • 日影計算用の 平均地盤面 を自動算出
  • 建物高さ算定用の 地盤面 を自動算出
  • 高低差3m超の敷地に対応
  • 最低点起点・最高点起点など複数案の検討が可能
  • 棟が複数ある敷地の全体平均地盤面算定に対応
  • 法規検討やボリュームスタディの効率化に貢献

💡 (まとめ)複雑な地盤面算定を、より正確に・より効率的に

地盤面の設定は、建物高さや日影規制、斜線制限などに大きく関わる重要な検討項目です。
「JG_地盤面算定」を活用することで、煩雑な計算作業を効率化し、複数案の比較検討をスムーズに行えます。

JG_地盤面算定 チュートリアル ~操作の流れ~

▶️ 操作方法

【1】zipファイルを解凍し、JWWファイル内または任意の場所に保管する。

【2】Jw_cadの[その他]メニュから外部変形コマンドを選択する。

≪平均地盤面を単体で作成する場合(通常)≫

JG_地盤面算定 外部変形メニュの選択(地盤面算定)

【3】ファイル選択で、保管した場所にある「JG_地盤面算定」フォルダ内の地盤面算定.BATをクリックする。

【4】Jw_cadのトップメニュー下に、「◎高さ入力ポイントを選択」と表示されるので、高さを入力する建物のポイントを時計回りで順にクリック(左クリック (L)で任意点、右クリック (R)で読取点)し、最後に「点指示終了」ボタンを押す。

【5】Jw_cadのトップメニュー下に、「◎描画基準点(左上)を指示」と表示されるので、算定用展開図と算定表を出力する基準点をクリックする。

 補足:算定用展開図の左上(設計GL基準線の左端)を基準にレイアウトします。

【6】「地面と接する高さ入力」フォームが立ち上がるので、ポイントリストから番号を選択し、高さ①に地面と接する高さを記載し「入力」ボタンを押す。擁壁等で同位置に高さが2以上ある場合は、高さ①と高さ②にそれぞれ記載し「入力」ボタンを押す。前回値を再現する場合は、「前回値を再現」ボタンを押す。入力した地面の形状や平均地盤面をアイソメ図で確認する場合は、「アイソメで確認する」チェックボックスにチェックを入れる。終了した際は、「完了(次へ)」ボタンを押す。

 <高低差が3mを超える場合>

JG_地盤面算定 作業選択フォームと領域設定方法フォーム

【A】作業選択フォームが立ち上がるので、建物高さ算定の基準となる高低差3m以内ごとの地盤面算定を行う場合は、「地盤面(3m以内毎)算定」を選択する。日影規制用の建物高さ算定の基準となる平均地盤面算定を行う場合は、「日影用の平均地盤面算定」を選択する。選択後「OK」ボタンを押す。
       
【B】【A】で「地盤面(3m以内毎)算定」を選択した場合は、「領域設定方法」フォームち上がるので、高低差3mの分割を、最も低い位置から測定する場合は「最低点から」を選択し、最も高い位置から測定する場合は「最高点から」を選択し、任意の高さを設定する場合は、「任意の高さ」を選択しテキストボックスに高さをm単位で入力する。

「OK」ボタンを押すと、【7】記載設定フォームが立ち上がる。

【A】で「日影用の平均地盤面算定」を選択すると、「領域設定方法」フォームが表示されることなく【7】記載設定フォームが立ち上がる。

 

 注意①:「任意の高さ」を設定した場合は、高低差3m以内で自動的に分割されます。高低差を任意に設定することはできません。  

 注意②:高低差が9mを超える場合は算定できません。 

 

JG_地盤面算定 形状確認フォーム

 補足:【6】で「アイソメで確認する」チェックボックスにチェックを入れた場合は、「形状確認(アイソメ)」フォームが立ち上がります。入力した地面の形状や分割位置、地盤面のレベル(赤線表示)を確認することができます。形状は回転ボタンで上下左右に回転することができます。また、高低差が小さく見づらい場合は、縦倍率ボタンで高さ方向の倍率を増減できます。「地面と接する高さ入力」フォームに戻る際は、「高さ入力に戻る」ボタンを押します。戻った際は、「前回値を再現」ボタンを押すことで入力値を再現した上で変更が行えます。形状確認後、「確認(次へ)」ボタンを押します。

 <高低差が3m未満の場合>

【7】記載設定フォームが立ち上がる。(「作業選択フォーム」と「領域設定方法」フォームは表示されません。) 

 補足:【6】で「アイソメで確認する」チェックボックスにチェックを入れた場合は、記載設定フォームの前に「形状確認(アイソメ)」フォームが立ち上がります。入力した地面の形状や平均地盤面のレベルを確認することができます。

JG_地盤面算定 記載設定フォーム

 【7】記載設定フォームが立ち上がるので、展開図仕様から、距離(X方向)に対する高さ(Y方向)の倍率を1から10倍の範囲で入力する。次に、面積算定領域の塗りつぶし色の濃度(グレーのみ)を最も濃い色を1、薄い色を10とした10段階で入力する。次に記載仕様から、線(色)番号(1から9まで)と文字種(1から10まで)を入力する。次にレイヤグループから、描画グループ(0からFまで)と描画レイヤ(0からFまで)を入力する。次に、「日影用の平均地盤面算定」を選択した場合で棟番号を記載する時は、「棟番号を記載する」チェックボックスにチェックを入れ、テキストボックスに番号を記載する(地盤面算定の場合は非表示になります)。作成した算定表をExcelに出力する場合は「計算結果をEXCELに書き出す」チェックボックスにチェックを入れる。

 補足:線(色)番号及び文字種は1~9(10)以外の番号を入力すると現在設定で描画されます。レイヤグループは0~F以外の番号(又は記号)を入力すると現在のレイヤグループに描画されます。

【8】「OK」ボタンを押すと、Jw_cadの画面に算定用平面図(ポイント間の距離とポイント番号及びその高さ、また地盤面算定の場合は分割線)と算定用展開図、算定表が描画される。

JG_地盤面算定 算定表の端数処理

 補足:最終的な平均地盤面の値はm単位で、小数点以下4桁を切り捨て、小数点以下3桁で算出します。地盤が低い側つまり安全側で算出するため、負の値の場合は0から遠ざかる値となります(絶対値の値が一つ繰り上がります)。     

 ≪敷地全体の平均地盤面を算定する場合≫

JG_地盤面算定 外部変形メニュの選択(棟の平均)

【3】ファイル選択で、保管した場所にある「JG_地盤面算定」フォルダ内の「棟の平均.BAT」をクリックする。

【4】Jw_cadのトップメニュー下に、「平均する地盤面算定表を全て選択」と表示されるので、地盤面算定表を全て選択し、「選択確定」ボタンを押す。次に、「◎算定表の配置基準点を指示」と表示されるので、算定表を配置する基準点(表の左上)となる任意の点をクリックする。Jw_cadの画面に集計表が描画される。

JG_地盤面算定 敷地全体の平均地盤面算定表

 重要:集計できる地盤面算定表は、本ソフトで作成した地盤面算定表のみです。また、算定表の文字や数値の位置を変更する等の編集を行うと、正しく算定できない場合があります。

 補足:最終的な平均地盤面の値はm単位で、小数点以下4桁を切り捨て、小数点以下3桁で算出します(地盤が低い側つまり安全側で算出します)。そのため、負の値の場合は、0から遠ざかる値となります(絶対値の値が一つ繰り上がります)。

敷地定規を作成する

今回は、「JG_壁面後退線」 を活用して、計画初期に便利な 敷地定規 を作成してみます。

建物の配置や規模を検討する際、敷地境界線からの離隔距離が補助線として表示されていると、計画が進めやすくなります。
この補助線を、敷地境界線から敷地の中央に向かって等間隔に連続描画したものが、ここでいう 敷地定規 です。

敷地の中に方眼紙を重ねるような感覚で、建物配置や通路幅、空地の検討に活用できます。

敷地定規(JG_壁面後退線 実行画面)

連続描画機能を利用する

「JG_壁面後退線」には、一定の間隔で後退線を作成する 連続描画機能 があります。

敷地定規は、この連続描画機能を利用して作成します。
後退距離、つまり線と線の間隔に、任意のモジュールを入力します。

例えば、次のような間隔を設定できます。

  • 1m間隔
  • 2m間隔
  • 910mmや1,820mmなどの設計モジュール
  • 通路幅や空地幅の検討に合わせた任意寸法

これにより、敷地境界線から内側へ、一定間隔の後退線を連続して描画できます。

敷地定規は、作図用のレイヤーとは別のレイヤーに、補助線色や補助線種で作成しておくと便利です。

JG_壁面後退線 不整型地の敷地定規とその活用

不整形敷地で特に有効

敷地が整形であれば、建物配置や離隔距離の把握は比較的簡単です。
しかし、不整形な敷地では、境界線からの距離感や有効に使える範囲が分かりにくくなります。

特に、次のような検討では、敷地定規があると便利です。

  • 斜線制限を考慮した建物後退の検討
  • 窓先空地の確保
  • 避難通路や有効幅員の確認
  • 建物ボリュームの大まかな配置検討
  • 緑地や空地の配置バランスの確認

計画の初期段階で敷地定規を表示しておくことで、敷地条件を視覚的に把握しやすくなり、配置計画をスムーズに進めることができます。。

通常のオフセットとの違い

Jw_CADには、線を指定距離だけ移動するオフセット機能があります。
ただし、敷地のように閉じた領域を内側へ連続してオフセットしていくと、敷地形状によっては、途中で線がねじれたり、反転した領域が発生することがあります。

特に、凹凸のある敷地や不整形な敷地では、このような反転部分が生じやすくなります。

図1 は、通常のオフセット処理によって、線がねじれて反転した例です。

一方、「JG_壁面後退線」では、プログラム側でこのような反転部分を自動的に整理・削除します。
そのため、内側へ連続して後退線を作成しても、不要な交差や反転の少ない、整然とした敷地定規を作成することができます。

図2 は、「JG_壁面後退線」によって作成した敷地定規の例です。

Jw_CADのオフセットコマンドを使用した例(図1)

JG_壁面後退線のオフセットによる敷地定規(図2)

後退率を指定した範囲表示

「JG_壁面後退線」には、距離を指定して後退線を描画する機能のほかに、後退率を指定して後退範囲を描画する機能 もあります。

後退率とは、敷地面積に対して、外周から後退する部分がどの程度の割合になるかを示すものです。

例えば、後退率を20%に設定すると、敷地面積のうち外周側の20%に相当する範囲を後退部分として表示できます。

図3 は、後退率20%の範囲を赤線で描画した例です。

この機能を利用すると、例えば緑地率20%に合わせて後退範囲を表示し、緑地として必要なボリュームを大まかに把握することができます。

JG_壁面後退線 敷地定規に後退率20%を重ねたもの(図3)

敷地条件や規制ラインとの組み合わせ

敷地定規は、単独で使うだけでなく、他の条件や規制ラインと重ねて表示することで、さらに効果的に活用できます。

例えば、次のような情報と組み合わせることができます。

  • 壁面後退線
  • 道路斜線や隣地斜線を考慮した後退ライン
  • 窓先空地
  • 避難通路
  • 緑地範囲
  • 建蔽率に応じた建築可能面積の目安
  • 駐車場やアプローチ計画

このように、「JG_壁面後退線」で作成した敷地定規に、敷地の諸条件や規制ラインを重ねることで、計画初期の検討をより分かりやすく進めることができます。

後退位置を連続描画する壁面後退線

JG_壁面後退線 実行画面(連続描画機能)

「JG_壁面後退線」について

「JG_壁面後退線」は、「JG_近隣範囲図」とは反対に、敷地の内側へ一定距離セットバックした領域を描画する 外部変形です。

「JG_近隣範囲図」が、敷地境界線や建物外周線などの外側へ範囲を広げて描画するツールであるのに対し、「JG_壁面後退線」は、敷地境界線などを基準にして、内側へ後退した線や領域を作成します。

主な機能

このツールには、主に次のような機能があります。

  • 指定した後退距離で後退線を描画する機能
  • 後退範囲を領域として表示する機能
  • 一定間隔で後退線を連続描画する機能
  • 後退距離を後退率で設定する機能

特に、一定間隔で後退線を作成する連続描画機能を活用すると、単なる壁面後退の確認にとどまらず、計画初期の検討にも役立ちます。

連続描画機能の活用

一定間隔で後退線を連続して描画すると、敷地内でどの程度の範囲が建築に利用できるかを視覚的に把握しやすくなります。

この機能は、たとえば次のような検討に活用できます。

  • 壁面後退による建築可能範囲の確認
  • 斜線制限の影響を受けやすい範囲の把握
  • 窓先空地の確保に関する初期検討
  • 建物配置やボリューム検討の目安作成

後退率による設定

「JG_壁面後退線」では、後退距離を数値で直接指定するだけでなく、後退後の領域面積を敷地面積に対する割合で設定することもできます。

たとえば、後退後に残る領域を敷地面積の一定割合に設定することで、建蔽率との関係を視覚的に確認できます。また、後退距離を後退率(敷地面積に対するパーセンテージ)で設定することができます。

建蔽率との関係

次の図は、後退後に残る領域の割合を 60% とし、外側の後退部分が 40% となるように設定した例です。

この場合、赤線で示された後退後の領域内側の面積は、敷地面積の60%になります。
敷地の建蔽率が60%であれば、この領域は建築可能な面積の目安として利用できます。

もちろん、実際の建築可能範囲は、斜線制限、防火規制、採光、避難、駐車場計画など、さまざまな条件によって変わります。
しかし、計画初期において、建蔽率に相当する面積を敷地内に視覚化できることは、建物配置や規模感を検討する上で有効です。

JG_壁面後退線 30%後退線(図4)

まとめ

「JG_壁面後退線」の連続描画機能を使うと、敷地境界線から一定間隔で後退線を作成し、敷地内に定規のような補助線を表示できます。

これにより、建物配置や規模、空地、通路、緑地などの検討がしやすくなります。
特に不整形敷地では、境界線からの距離感や有効利用できる範囲を視覚的に把握できるため、計画初期の検討に有効です。

また、後退率を指定した範囲表示と組み合わせることで、緑地率や建蔽率など、面積に関わる条件の目安を図面上で確認することもできます。

「JG_壁面後退線」は、壁面後退線の作図だけでなく、敷地条件を整理し、計画の方向性を検討するための補助ツールとしても活用できます。

▶️ 操作方法

【1】zipファイルを解凍し、JWWファイル内または任意の場所に保管します。。

【2】Jw_cadの[その他]メニュから外部変形コマンドを選択します。

【3】ファイル選択で、保管した場所にあるJG_壁面後退線フォルダ内の壁面後退線.BATをクリックします。

【4】敷地境界線を示す図形を全て選択し、「選択確定」ボタンを押します。

 注意:閉じた敷地境界線がある場合は右クリックで一括選択しても構いません。

【5】敷地境界線入力フォームに選択した敷地境界線が表示されるので、敷地境界点を時計回りで順にクリックし、全ての境界点のクリックが終了した際は「入力(次へ)」ボタンを押します。直前のデータを利用する場合は、「直前を再現」ボタンを押します。エクセルから取得する場合は、「Excelから取得」ボタンを押します。 
 補足:閉じた敷地境界線を入力した場合は、「閉じた領域が見つかりました(省略)」のメッセージが表示されるので、確認し「入力(次へ)」ボタンを押します。変更する際は、「取消」ボタンを押し、このフォームで境界点をクリックして入力し、「入力(次へ)」ボタンを押します。

【6】敷地形状確認フォームが表示されるので、「確認(次へ)」ボタンを押します。形状が異なる場合は「戻る」を押します。エクセルに書き出す際は「Excel書出し」ボタンを押します。

 注意:閉じた敷地境界線を入力した場合、【6】の行程は省略になります。

JG_壁面後退線 壁面後退線 描画設定フォーム

【7】後退方法を選択フォームが立ち上がるので、距離で後退する際は「距離で後退」ボタンを押します。割合(後退率)で後退する場合は「割合で後退」ボタンを押します。

 <「距離で後退」を選択した場合>

【8】描画設定フォームが立ち上がるので、後退距離をm単位で入力します。連続後退を行う場合は、「連続後退」チェックボックスにチェックを入れます。次にレイヤグループから、描画グループ(0からFまで)と描画レイヤ(0からFまで)を入力します。次に記載仕様から、線(色)番号(1から9及びSXF色の101~356まで)と線種番号(1から9まで)、文字種(1から10まで)を入力します。
次に、後退寸法を記載する場合は、「後退寸法を記載」チェックボックスにチェックを入れます。次に、後退線に名称を記載する場合は、「後退線に名称を記載」チェックボックスにチェックを入れます。

 注意:連続後退を行う場合、後退寸法は記載されません。(後退線の名称として記載されます。)

 補足:線(色)番号、線種番号及び文字種は、上記の番号以外を入力すると現在設定で描画されます。レイヤグループは0~F以外の番号(又は記号)を入力すると現在のレイヤグループに描画されます。

【9】「完了」ボタンを押すと、後退後の面積が表示されます。「OK」ボタンを押すとJw_cadの画面に壁面後退線が出力されます。

 注意:連続後退を行う場合、後退後の面積は表示されません。

 <「割合で後退」を選択した場合>

【8】描画設定フォームが立ち上がるので、後退率を%単位で入力します。次にレイヤグループから、描画グループ(0からFまで)と描画レイヤ(0からFまで)を入力します。次に記載仕様から、線(色)番号(1から9及びSXF色の101~356まで)と線種番号(1から9まで)、文字種(1から10まで)を入力します。
 次に、後退寸法を記載する場合は、「後退寸法を記載」チェックボックスにチェックを入れます。

 注意:後退率は0より大きい90以下の数字を入力して下さい。

 補足:線(色)番号、線種番号及び文字種は、上記の番号以外を入力すると現在設定で描画されます。レイヤグループは0~F以外の番号(又は記号)を入力すると現在のレイヤグループに描画されます。

JG_壁面後退線 割合で後退した場合の後退距離の表示

【9】「完了」ボタンを押すと、後退前の面積と、後退後の面積が目標値とが実行値で表示され、続いて、後退距離が表示されます。「OK」ボタンを押すと、Jw_cadの画面に壁面後退線と後退距離が出力されます。

 注意:後退後の面積が目標値と実行値で異なるのは、目標値は後退前の面積から計算で求めたものであるのに対し、実行値は後退ピッチ10mmで計算した近似値であるためです。

この「JG_壁面後退線」の機能について深掘りしたい方は次の投稿もご覧ください。

円の軌跡が描く近隣範囲図

JG_近隣範囲図 実行画面

近隣範囲図について

近隣範囲図とは、建物高さに応じて、たとえば 1H または 2H などの距離を基準に、近隣説明の対象となる範囲を境界線として描画したものです。

この境界線は、単に基準線を平行移動したオフセットラインではありません。
敷地境界線や建物外壁ラインなどの基準線から、一定の距離だけ外側にある点の集合として描かれます。

そのため、近隣範囲の外形は直線的な形状になるとは限らず、多くの場合、丸みを帯びた領域として現れます。
特に距離が大きい場合には円弧を主体とした形状になることがあります。

「JG_近隣範囲図」について

「JG_近隣範囲図」は、近隣範囲となる境界線を描画するための外部変形です。

敷地境界線または建物外壁ラインなどを基準線として、その外側に一定距離離れた境界線を自動的に描画します。
描画される境界線は、線分または円弧で構成されます。

また、バージョン2.0 からは、作成した近隣範囲の領域内を任意の色で塗り潰すことが可能になりました。
これにより、近隣説明の対象範囲をより分かりやすく図示できます

近隣範囲の境界線の考え方

近隣範囲の境界線は、建物外周線や敷地境界線などの基準線に沿って、1Hまたは2Hの直径を持つ円を転がしたときの軌跡として考えることができます。

つまり、基準線から一定距離を保ちながら外側を包み込むように描かれる線が、近隣範囲の境界線になります。

直径1Hの円の軌跡
日影測定線との違い

近隣範囲図の描画が日影測定線と大きく異なるのは、設定される距離が相対的に大きくなる場合が多い点です。

円の直径、すなわち 1H や 2H の距離が大きくなると、敷地境界線や建物外周部の細かな凹凸をそのまま辿ることができなくなります。

特に、凹部がある場合には、その奥まで入り込まず、外側を大きく包み込むような形になります。
その結果、描画される近隣範囲図の境界線は、直線主体ではなく、泡袋のように円弧を主体とした形態になります。

この傾向は、円の直径、つまり 1H や 2H の距離が大きくなるほど顕著になります。。

JG_近隣範囲図 円の直径が大きくなると軌跡が正円に近づいていく
距離が大きくなるほど角が取れる

敷地や建物外周の起伏が極端に大きい場合でも、近隣範囲として設定する距離がある程度長くなると、細かな角や凹凸は次第に丸められていきます。

そのため、近隣範囲の外形は徐々に単純化され、全体として円に近い形状へと変化していきます。

言い換えると、近隣範囲図は基準線の形状をそのまま拡大したものではなく、設定距離の大きさに応じて、外側を滑らかに包絡するような図形として描かれます。

▶️ 操作方法

(操作方法はJG_日影測定線、JG_敷地延焼線どほぼ同じです)。

【1】zipファイルを解凍し、JWWファイル内または任意の場所に保管します。

【2】Jw_cadの[その他]メニュから外部変形コマンドを選択します。

【3】ファイル選択で、保管した場所にあるJG_近隣範囲図フォルダ内の近隣範囲図.BATをクリックします。

【4】敷地境界線または建物外周を示す図形を全て選択し、「選択確定」ボタンを押します。

【5】敷地境界線入力フォームに選択した図形が表示されるので、敷地境界線または建物外壁ラインを時計回りで順にクリックし、全ての境界点のクリックが終了した際は「入力(次へ)」ボタンを押します。(反時計回りで入力するとエラーとなるので、その際は、「取消」ボタンを押し再度入力します。)直前のデータを利用する場合は、「直前を再現」ボタンを押します。  

【6】敷地形状確認のメッセージが現れるので、「確認」ボタンを押します。形状が異なる場合は「戻る」を押します。

JG_近隣範囲図 描画設定フォーム

【7】描画設定入力フォームが立ち上がるので、距離をm単位で入力します。この離隔距離を記載する場合はチェックボックスにチェックを入れます。また、レイヤグループ、レイヤ、線(色)番号、使用する文字種を入力します。領域を指定色で塗りつぶす場合はチェックボックスにチェックを入れます。

JG_近隣範囲図 色の設定(カラーダイアログ)

追記:「領域を指定色で塗りつぶす」にチェック入れた場合は、描画設定フォームが立ち上がるので、ピクチャーボックスの色を利用するか、「色を取得」ボタンを押し、カラーダイアログから任意に色を取得します。

【8】「設定完了」ボタンを押すと、Jw_cadの画面に近隣範囲図(ライン)が出力されます。

JG_近隣範囲図 JW_CAD出力(領域の塗りつぶし)

本ツールの一部を抜き出したものですが、多角形の中抜きができる外部変形です。以下よりダウンロードしてご利用ください(本ツールのように円弧を含む領域には使用できません)。