車両軌跡図の作成

「JG_車両軌跡」は、さまざまな車両の回転軌跡を自動作成できる外部変形です。

車両タイプと編集 📌

標準で用意している車両タイプは、軽自動車から大型トラックまで全12種類です。
各車両について、デフォルト値(規定値)である車体サイズ、回転半径、車輪位置などを任意に編集して描画できます。
また、カタログスペックをもとに数値を入力することも可能です。

✅ 作図設定

作図については次の項目が設定できます。

  • 回転角度
  • 外接円/内接円を描画するかどうか
  • 軌跡を描画するかどうか
  • 基準位置に車軸(前輪・後輪の位置)を記載するかどうか
  • 車両の描画間隔(度数)

✅ ユーザー値の登録と保存(v1.2~)

バージョン1.2以降は、任意に設定したスペックをユーザー値として登録できるようになりました。
登録したデータは、「JG_車両軌跡」フォルダ内の DATA.ini ファイルに保存されます。

そのため、新たにソフトをダウンロードした場合でも、DATA.ini を置き換えることで登録データを継続して利用できます。

JG_車両軌跡 チュートリアル ~操作の流れ~

▶️ 操作方法

【1】zipファイルを解凍し、JWWフォルダー内または任意の場所に保管します。

【2】Jw_cadの[その他]メニューから外部変形コマンドを選択します。

【3】ファイル選択で、保管した場所にある「JG_車両軌跡」フォルダー内の車両軌跡.BATをクリックします。

外部変形_車両軌跡.BATの選択

【4】Jw_cadのトップメニュー下に、◎配置基準点指示と表示されるので、点をクリック(左クリック(L)で任意点、右クリック (R)で読取点)します。

Jw_cadのトップメニュー下の操作表示

【5】作図設定フォームが立ち上がるので、Ⅰ車両種別のリストにある12タイプの車両( ①軽自動車 ②小型乗用車(5ナンバー)③普通乗用車(3ナンバー)④普通乗用車(高級車) ⑤マイクロバス(定員15人) ⑥小型バス(定員29人) ⑦中型バス(定員64人)、⑧大型バス(定員92人)、⑨小型トラック(2t)、⑩中型トラック(4t)、⑪大型トラック(8t)、⑫大型トラック(11t))の中から該当する車種を選択し「Ⅰ車両決定」ボタンを押します。該当する車種が無い場合はⅡ部材寸法で任意の値を入力します。

 

JG_車両軌跡 作図設定フォーム

【6】【5】で「Ⅰ車両決定」ボタンを押すと、Ⅱ部位寸法(車体の長さ、車体の幅、オーバーハング前、オーバーハング後、輪距、最小回転半径)の各ボックスに標準値が自動入力されます。確認後、変更する項目がある場合はボックスに任意の数値を入力します。【5】で車両タイプを選択しない場合は、各ボックスに任意の数値を手入力します。

【7】Ⅲ作図仕様の外接円、内接円、車両軌跡、車軸(起点車両)を描画するか設定します。描画する場合は、描画内容(外接円、内接円、車両軌跡、車軸)の各チェックボックスにチェックを入れます。最後に、回転角度と描画間隔を度数で設定します。

【8】「完了」ボタンを押すとJw_cadの画面に車両の回転軌跡が描画されます。

 補足:線(色)番号は現在の設定が採用されます。

Claude CodeでSketchUpを動かす(MCP連携)

CLAUDE CODE / SKETCHUP 2026 / MCP

AI に SketchUp を操作させる

Claude Code と MCP サーバーで、10m の立方体からコルビュジエのドミノまで

AI に「10m の立方体を入れて」と頼むと、いま画面に開いている SketchUp のモデルに立方体が現れる——そんな環境を作ってみました。使ったのは Claude Code と、AI が外のソフトを操作するための約束事 MCP(Model Context Protocol)です。接続方式の検討から、コルビュジエの「ドミノ」を作図するところまでを記録します。

これまで Claude Code には AutoCAD を動かしてボリューム出しをさせてきましたが、今回の相手は 3D の SketchUp です。結論から言うと、設定は半日で済み、作図そのものは会話だけで進みました。設定の中で人の手が要ったのは 2 か所だけです。

POINT 01

会話で作図する

寸法を言葉で伝えるだけです。AI が SketchUp の中に図形を作り、できた図形の寸法を読み返して自分で確かめます。

POINT 02

開いているモデルに、そのまま

ファイルの書き出しも取り込みもありません。いま画面に出ているモデルへ直接追加されるので、その場で見て、その場で直せます。

POINT 03

図版から寸法を読み取る

解説ページの平面図(画像)を AI が読み、柱の位置や階段の段数を数値にしてから作図しました。文章に無い寸法も、図から拾えます。

今回試した内容

  • 目的:Claude Code から、デスクトップ版の SketchUp Pro を直接操作できるようにする
  • 課題 1:10m × 10m × 10m の立方体を入れる(接続の確認)
  • 課題 2:解説ページを読んで、コルビュジエのドミノ(1914 年の骨組みの提案)を再現する
  • 環境:Windows 11 / SketchUp Pro 2026 / Claude Code(VS Code 拡張)
  • 使用モデル:Sonnet 5(接続の設定と立方体)、Fable 5.1(ドミノの作図)※ 2026 年 9 月時点

AI と SketchUp のあいだに立つ「MCP」

まず、Claude Code は SketchUp の画面を見ることも、直接触ることもできません。「SketchUp を立ち上げていますが、認識できますか」と聞いたら、「できません」という返事でした。AI から見える世界は、ファイルとコマンドラインまでです。

そこで登場するのが MCP です。MCP は、AI が外のソフトを「道具」として使うための共通の約束事で、道具の側が「こういう命令を受け付けます」と宣言しておくと、AI はその範囲でだけ操作できます。今回は次の 4 つが一列に並びます。

SketchUp の側には拡張機能(Ruby で書かれたプラグイン)を入れ、パソコンの内側(127.0.0.1 の 9876 番ポート)で命令を待たせます。Claude Code の側には MCP サーバーという小さなプログラム(Python 製)を登録し、AI の命令を拡張機能へ中継させます。下の図で、命令がどう届くかを切り替えて見てください。

命令はどう届くのかボタンで、AI が使った道具を切り替えられます
AI(Claude Code) 中継(MCP サーバー) SketchUp のプロセス モデル(図形) 命令と返事
使った道具

道具ごとの、送るものと返ってくるもの

道具の名前
送るもの
返ってくるもの
人の操作

ポイントは、AI が SketchUp のファイルを書き換えているのではないということです。命令は SketchUp の中で動いている拡張機能に届き、拡張機能が SketchUp 自身の機能(Ruby API)で図形を作ります。だから作った図形は普通のグループで、手で描いたものと同じように動かせますし、UNDO で戻せます。

道具の一覧は、AI が自分で読みます

MCP サーバーは「モデルの情報を読む」「直方体・円柱・球を作る」「Ruby のコードを実行する」「画面のスクリーンショットを撮る」といった道具を宣言していて、Claude Code は接続したときにその一覧を受け取ります。こちらが道具の使い方を教える必要はありません。今回使った道具は上の図の 4 つです。

導入の手順 ── 検討から接続の確認まで

最初に「SketchUp をつなぎたい。どうすればよいか検討して」と頼みました。Claude Code が Web を調べて出してきた候補は 3 つです。表の「星」は、プログラムの公開サイト GitHub で利用者が付ける「お気に入り」の数で、どれだけ使われているかの目安になります。

候補性格判断
Trimble 公式の SketchUp コネクタclaude.ai(Web 版)で使う。自然言語からクラウドでモデルを生成し、.skp をダウンロードするいま開いているデスクトップ版と直接つながらないので見送り
mhyrr/sketchup-mcpいちばん知られている(星 409)。説明書が macOS 前提Windows での情報が乏しく見送り
zinin/sketchup-mcp2星は少ない(20)が開発が活発。ホストやポートの設定が明記され、Windows も意識されている採用

採用したのは、いずれも個人が公開している非公式のツールです。ここは後で「気をつけること」に書きます。導入の流れは次のとおりで、Claude Code が自分でやったのが 1・2・4、私が手で行ったのが 3・5 です。

  1. Python の実行環境 uv を入れるClaude Code が公式のインストールスクリプトを実行。MCP サーバーは uvx sketchup-mcp2 と打つだけで取得と起動が済みます。
  2. SketchUp の拡張機能(.rbz)をダウンロードする公開ページの最新版(署名済み)を Claude Code が取得。ファイルの場所を教えてくれます。
  3. SketchUp に拡張機能を入れ、サーバーを起動する(手作業)「ウィンドウ」の「拡張機能マネージャー」から .rbz を入れて再起動。「拡張機能」メニューの「MCP Server」で「Start Server」を押します。ここは AI からは操作できません。
  4. Claude Code に MCP サーバーを登録する作業フォルダーに .mcp.json を作ります(下の内容)。Claude Code が書きました。
  5. Claude Code を再起動する(手作業).mcp.json は起動時に読まれます。再起動すると sketchup という名前の道具一式が見えるようになります。
  6. 接続を確かめるAI が「バージョン確認」と「モデル情報の取得」を実行。Python 側と Ruby 側の版が合っていること(compatible: true)と、単位が mm であることが返ってきました。
.mcp.json(作業フォルダー直下) { “mcpServers”: { “sketchup”: { “command”: “uvx”, “args”: [“–system-certs”, “sketchup-mcp2”], “env”: { “SKETCHUP_MCP_HOST”: “127.0.0.1”, “SKETCHUP_MCP_PORT”: “9876”, “SKETCHUP_MCP_TIMEOUT”: “60”, “SKETCHUP_MCP_LOG_LEVEL”: “INFO” } } } }
ここで一度つまずきました

uvx が MCP サーバーを取りに行くところで、証明書のエラー(invalid peer certificate)が出ました。セキュリティソフトが通信を検査している環境では、uv が持っている証明書一覧では足りません。--system-certs を付けて Windows の証明書を使わせると通ります。上の設定に入っているのはそのためで、Claude Code が自分で原因を突き止めて設定に足しました。

もう 1 つ。SketchUp を再起動すると、拡張機能のサーバーは止まります。「接続が拒否されました」と言われたら、もう一度「Start Server」を押します。これも AI からはできないので、覚えておく必要があります。

まず、10m の立方体

接続が確認できたので、いちばん簡単な図形を頼みました。

CLAUDE CODE への指示

スケッチアップに、10m × 10m × 10m の立方体を入れて下さい。

Claude Code は「直方体を作る」道具を、種類 cube、寸法 [10000, 10000, 10000](mm)、位置 [0, 0, 0] で呼びました。返ってきたのは新しいグループの ID と、外接する直方体の範囲です。

返ってきた結果(抜粋) { “id”: 7952, “name”: “Cube_10m”, “type”: “group”, “bbox_mm”: { “min”: [0, 0, 0], “max”: [10000, 10000, 10000] } }
SketchUp に作図された 10m の立方体。手前に人物の添景があり、大きさの比較になっている
作図直後の SketchUp。原点に 10m × 10m × 10m の立方体ができています。左下の人物(SketchUp 標準の添景)と比べると大きさが分かります。

この bbox_mm が効いています。AI は画面を見なくても、この数字で「10m の立方体が原点にできた」と確かめられるからです。AutoCAD のときと同じで、作図した結果を自分で読み返す手段があると、間違いがその場で分かります。

コルビュジエのドミノを作図する

次は少し実務に寄せて、ル・コルビュジエが 1914 年に提案した「ドミノ・システム」を作らせました。柱とスラブと階段だけの骨組みで、壁から自由になった近代建築の原型です。題材には、Rhino でこれをモデリングする手順を解説したページ(コルビュジエ-ドミノを3Dモデリングする|rhino-gh.com)を使わせてもらいました。

CLAUDE CODE への指示

以下のホームページは、「コルビュジエ-ドミノを3Dモデリングする」というタイトルの WEB ページです。(URL)

このホームページをよく読み、理解して、スケッチアップにこの「コルビュジエ-ドミノ」を再現してください。

文章にある寸法と、図にしかない寸法

Claude Code はまずページを読み、スラブの厚さ 200、階高 2,500、柱 200 角、踏面 300・蹴上 125、踊り場 1,800 × 1,200 といった数値を拾いました。ところが平面の寸法——スラブの縦横や柱の位置——は文章に無く、図版にしか書かれていません。ページの要約では落ちてしまう情報です。

そこで Claude Code は、ページに貼られている図版(17 枚)をダウンロードして画像として直接読み、平面図の寸法線から 10,200 × 6,200 の外形、4,000 スパンの柱グリッド、階段まわりの切り欠きを数値にしました。読み取った結果がこの表です。

部位寸法(mm)配置
平面10,200 × 6,200端部 100 + 4,000 + 4,000 + 2,000 + 100 / 100 + 1,000 + 4,000 + 1,000 + 100
束基礎500 × 500 × 500柱の位置 6 か所、Z 0 から 500
スラブ厚 200 × 3 枚Z 500 / 3,000 / 5,500。右側に階段の開口、右下に 1,100 角の欠き込み
200 × 200 × 長さ 2,300X 100 / 4,100 / 8,100 と Y 1,100 / 5,100 の交点、2 層
踊り場1,800 × 1,200 × 厚 200柱の側面に接して、Z 1,750 / 4,250
階段踏面 300 ・ 蹴上 125 ・ 幅 900 ・ 9 段1 フライトで 1,250 上がり、踊り場で折り返す。階高 2,500 = 2 フライト

Ruby のコードで、一括で作図する

部品は 27 個あります。1 つずつ「直方体を作る」道具を呼んでもできますが、Claude Code は「Ruby を流し込む」道具で、全部をまとめて 1 回で作図しました。SketchUp の Ruby API をそのまま使えるので、階段のような断面形状も、輪郭を描いて押し出すだけです。

流し込んだ Ruby(抜粋・一部整形) p3 = lambda { |x, y, z| Geom::Point3d.new(x.mm, y.mm, z.mm) } box = lambda { |name, x0, y0, z0, dx, dy, dz| g = root.entities.add_group f = g.entities.add_face(p3[x0,y0,z0], p3[x0+dx,y0,z0], p3[x0+dx,y0+dy,z0], p3[x0,y0+dy,z0]) f.reverse! if f.normal.z.negative? f.pushpull(dz.mm) } # 柱 6 本 × 2 層、束基礎、スラブ 3 枚、踊り場 2 枚、階段 4 本 … stair = lambda { |name, x0, ys, dir, zf| prof = [[0, -125]] 9.times { |k| prof.push([300*k, 125*(k+1)], [300*(k+1), 125*(k+1)]) } prof.push([2700, 975]) f = g.entities.add_face(prof.map { |u, h| p3[x0, ys + dir*u, zf + h] }) f.pushpull(900.mm) }

返ってきたのは {"groups": 27, "min_mm": [14850, 0, 0], "max_mm": [25200, 6200, 5700]}。グループが 27 個できて、高さが 5,700(3 枚目のスラブの上面)で終わっている——数字の上では狙いどおりです。Claude Code はここで「画面を見る」道具でスクリーンショットを撮り、参考ページの完成図と見比べてから「できました」と報告してきました。

SketchUp に作図されたコルビュジエのドミノ。3 枚のスラブと 6 本の柱、折り返し階段と踊り場
作図直後の SketchUp。柱 6 本 × 2 層、スラブ 3 枚、踊り場 2 枚、階段 4 本の 27 グループ。指示から作図完了まで、人の操作はありません。

下の図は、作図に使ったのと同じ数値で組み直したものです。部位ごとに追いかけられるほか、層数を増やすとドミノらしく同じ骨組みが積み上がります。

同じ数値で、層を積むスライダーで層数を、ボタンで部位を切り替えられます
作図済みの部位 選んでいる部位
層数
3
部位

部位ごとの寸法と個数

グループ数
最高点
平面
階段

要した時間

体感の目安です。設定のうち、時間がかかったのは方式の調査と、証明書のエラーの切り分けでした。作図そのものは会話 1 往復で終わります。

工程時間備考
接続方式の調査と比較約 10 分Web を調べて 3 候補を比較。採否は私が選択
導入(uv・拡張機能・設定・再起動)約 20 分手作業は拡張機能の導入とサーバー起動、Claude Code の再起動
10m の立方体1 分未満道具を 1 回呼ぶだけ
ドミノ:ページと図版の読み取り約 5 分図版 17 枚を取得して寸法を数値化
ドミノ:作図と確認約 2 分Ruby を 1 回流し込み、スクリーンショットで確認

やってみて分かったこと

1. 人の手が要るのは 2 か所だけ

SketchUp への拡張機能の導入と、サーバーの起動ボタン。この 2 つは SketchUp の画面の中の操作なので、AI からはできません。逆に言えばそれ以外——調査、ダウンロード、設定ファイル、エラーの切り分け、作図、確認——は全部 AI が進めました。「ここは手でやってください」と、必要な操作を具体的に言ってくるので迷いません。

2. 図版の寸法は、要約では落ちる

Web ページを読ませると、AI は要約して受け取ります。文章の数値は拾えますが、図の中の寸法線は要約に残りません。今回は Claude Code が自分で「平面寸法が無い」と気づき、図版を画像として取り直しました。図面や解説ページを題材にするときは、画像そのものを見せるのが確実です。

3. 単位の罠は、AI が先に踏んでくれる

SketchUp の Ruby API は内部の単位がインチです。mm のつもりで数値を渡すと、25.4 倍の大きさになります。Claude Code は最初から .mm を付けて変換していましたが、返ってきた bbox_mm を読み返すことで、万一間違えても気づける作りになっています。作図のあとに結果を読む——この習慣は AutoCAD のときと同じでした。

4. 自分の作図を、自分で見て確かめる

「画面を見る」道具があるおかげで、AI は作図した直後にスクリーンショットを撮り、参考図と見比べてから報告してきます。「できました」の前に確認が入るのは、実務で任せるときの安心材料です。

5. 気をつけること

非公式のツールを、パソコンの内側だけで使う

今回の MCP サーバーと拡張機能は、個人が公開しているものです。Trimble のサポート対象ではありません。また「Ruby を流し込む」道具は、SketchUp の中で任意のコードを実行できる強力なものです。

設定の SKETCHUP_MCP_HOST127.0.0.1(自分のパソコンの内側)のままにしてください。0.0.0.0 にすると、同じネットワークの他の機器からも認証なしで SketchUp を操作できてしまいます。

まとめ

AutoCAD に続いて、SketchUp も Claude Code の「道具」になりました。図面の平面計画は AutoCAD で、ボリュームの見え方は SketchUp で——同じ会話の中で、2 つのソフトを行き来しながら検討することが現実的になってきています。

ドミノは骨組みだけの単純な題材ですが、「解説ページを読んで、図版から寸法を拾い、27 個の部品を組み、自分で確認する」という一連の流れを、指示 1 つで通せたのは収穫でした。次は、敷地と法規の条件を与えて、ボリュームのスタディを SketchUp 側でやらせてみるつもりです。

作図に使った数値

この記事の立体図は、SketchUp に流し込んだ Ruby と同じ座標(スラブの輪郭、柱の位置、階段の断面)から描いています。層数を増やしたときの柱・踊り場・階段の位置も、同じ計算です。

Claude Code に建築のボリューム出しをさせた結果

進化が著しいAIですが、今回はClaude Codeに建築のボリューム出しをさせてみました。正確にいうと、JG_日影測定線とJG_日影図作成とのコラボ企画です。Claude CodeでAutoCAD 2027を動かし、検討結果を直接書き出しています。

まずJG_シリーズのコードを全て読ませ、NotebookLMでボリューム出しのノウハウを調べさせ、それらを全てObsidianに記憶させ、さらにその知見をClaude Codeに読ませた上でのチャレンジです。予想以上の結果が出たので、最後までお読みください。


🧪 今回試した内容

・中規模のボリューム出し(マンションを想定)
・敷地与条件:都内の架空の敷地(約1,700㎡)

・使用モデル:Fable 5.0 ※2026年8月時点の最新モデル


📝 まずは斜線チェックから

いきなりボリューム出しから始めるのは荷が重いと思い、まずは、斜線チェックをさせてみました。
Claude Codeへの支持

今回のボリューム出しの与条件ですが、今開いているAutoCAD(ファイル名:ボリューム出しテスト)の配置図に、敷地与件を表で記載しています。また配置図には、敷地形状や道路形状、また暫定的な建物形状と高さを記載しています。
建物は私が入れたもので、あくまで一案です。
まず、ボリューム出しの前に、テストとしてこの建物の斜線を一通りチェックしてください。
ただし、確認申請書に添付することを想定し、チェックの根拠を図中に追記したり、補足図面を付けてください。

AIボリューム出しテスト_斜線チェック_元図


⏱️ 出力結果と要した時間

出力結果は以下の通りです。
正直なところ断面図は期待していなかったので驚きでした。
内容はもちろん正確で申し分のない結果です。

  • AutoCADとの接続と読み取り:約5分
  • 計算と書き出し:約10分

合計で、およそ15分ほどでチェック図が出力されました。書き出しレイヤーを指示し忘れていましたが、自動で「SYASEN」レイヤーを作って、ご丁寧に色まで差別化して作成してくれました。真北の方向も画像読み取りではなく、数値データを入力しているので正確です。

AIボリューム出しテスト_斜線チェック_AI出力(マゼンダ色の部分)


AIボリューム出しテスト_斜線チェック_AI出力(高度斜線)


AIボリューム出しテスト_斜線チェック_AI出力(道路斜線)

AIボリューム出しテスト_斜線チェック_AI出力(斜線制限検討表)

📌 ちょっとした補足

私がJw_cadの要領で建物のコーナーに高さを記入していたのですが、8mの建物と16mの建物が接する部分で、文字(高さ)が重なってしまいました。AIに指示出しした後に気づいたのでそのままにしておきましたが、出来上がった断面図を見ると、ちゃんと判読できていたようです。しかし、よくよく考えると、画像を見に行っているのではなく、AutoCADのデータそのものを入力しているので、出来て当然かもしれません。

重なった文字(高さ)でも判読

📝 次に日影チェック

次に、基本ができていないと駄目だと思い、日影チェックをさせてみました。
Claude Codeへの支持

次に、今入っている建物(私の案)で日影をチェックしてください。
敷地は千代田区を想定で、東京都の安全条例に沿うかたちでお願いします。
測定線は記入済みですので、等時間図のみを記入してください。
算定方法はお任せしますが、分からなければ「JG_日影図作成」を参照してください。
精度については、ボリューム出しなので、メッシュ間隔500mmでよいと思います。
先ほどの斜線チェックのレイヤは非表示にしているので、図のかぶりは気にしなくてよいです。
レイヤは「HIKAGE」に入れて下さい。

⏱️ 出力結果と要した時間

出力結果は以下の通りです。
等時間図は完璧です
「JG_日影図作成」と、JW_CADの日影図コマンドと照合してみましたが、問題なく一致しています。等時間図が正確なので、時間日影図や指定点時間計算も簡単にこなしてくれると思います。
緯度については、さすがにネットから知識を吸収できていなかったのか、千代田区の地理上の緯度である35.69度を採用したようです。このあと、「東京都は36度ですよ」と伝えたので、次のボリューム出しは問題ありません。

  • AutoCADとの接続と読み取り:2分
  • 計算と書き出し:約10分

合計で、およそ12分ほどでチェック図が出力されました。斜線チェックで配置図と建物情報を読み取っていたぶん出力が早まりました。出力後に、計算のロジックを聞いてみると、もともとAIが持っていた知識ではなく、先に私が読み込ませた「JG_日影図作成」のコードを解析したとのことでした。

AIボリューム出しテスト_日影チェック_AI出力(等時間図)


AIボリューム出しテスト_日影チェック_AI出力とJw_cad日影コマンドの重ね合わせ

⚡ いよいよボリューム出し

下地が整ったので、いよいよボリューム出しに挑戦させてみました。
Claude Codeへの支持

ボリューム出しをお願いします。
条件として、今回は天空率を採用しません。道路斜線をクリアするようにしてください。また、隣地との離れは500以上を確保してください。周囲の高低差はないものとします。
階高は3.0~3.5m想定ですが、パラペットはなるべく高くしたいので、100mm刻みでお願いします。平面寸法も100mm刻みとし、建物の向きや形態は一切気にせず(内部のプランは度外視し)、最大ボリューム(容積)を確保してください。算定用ボリュームがいくつできても構いません。容積率は、緩和を使うので気にせず、建蔽率だけを意識してください。測定線との離隔は、メッシュ精度が500mmですので500までは許容します。

制限時間は30分とします。30分経ったところで、それまでの最大ボリューム案を提示して、作業を止めてください。

AIボリューム出しテスト_ボリューム出し_実行前のAutoCADの状態

⏱️ 出力結果と要した時間

出力結果は以下の通りです。
もっと複雑なかたちを予想していたのですが、平面形はいたってシンプルな矩形平面(ほぼ正方形)でした。

建蔽率を意識して、最初に検討範囲を囲いこんだものと推察します。

総ボリューム 16,435㎥(当初のご提示案(斜線・日影チェック時の案) 12,600㎥ 比 +30%

建築面積 1,021㎡(建蔽率 59.97% ≦ 60%)、最高高さ 28.3m(南西側)

日影: 5m超10m以内 3.88h ≦ 4h / 10m超 2.48h ≦ 2.5h(緯度36.0・支配的制約)

斜線: 道路(1.25・後退緩和)・隣地(20m+1.25)・第二種高度地区の包絡内、天空率不使用

隣地離れ500確保、高さ・平面とも100mm刻み

AutoCADとの接続と読み取り:2分

  • 計算と書き出し:約28分

制限時間どおり30分でボリュームチェック図が出力されました。

指示は出していませんが、1mメッシュで出てきました。実は、最初は色付けの無いただのメッシュだったので、「各ボリュームは、ひとつずつ高さが確認できるようにしてください。」と追加指示を出すと、


A. 「厚さ」プロパティに高さを設定(推奨)

B. 全ボリュームに高さ文字を記入

C. 高さ帯で色分け+凡例

D. 整形版を作り直す 

という提案があったので、最も見やすい「C」で指示を送ったところ、下の図が描画されました。

AIボリューム出しテスト_ボリューム出し_AI出力_ハイトマップ(高さ分布図)

❓ AIに質問

あまり見たことがない図が出てきたので、「これはどういうものですか?」と聞いたところ、以下の答えが返ってきました。


一般には 「ハイトマップ(高さ分布図)」 と呼ばれる表現で、建築実務のボリューム出しの文脈では 「ボリューム検討図(ボリュームスタディ図)」 の平面表現にあたります。メッシュごとの計画高さを色分けした図、という意味で「高さ別色分け図」と添え書きすれば通じます。

なお、よく似た図で業界に定着した名前があるのは 「逆日影図(逆日影チャート)」 です。こちらは「日影規制から逆算した、各地点に建てられる最大の高さ」を同じようにメッシュ色分けで示すもので、TP-PLANNER や ADS などのボリューム検討ソフトが出力します。

今回の図はそれと似ていますが、意味が少し違います。逆日影図が「規制の上限(入れ物)」を示すのに対し、この図は**上限の中から探索で選び取った「計画ボリュームそのものの高さ分布」**です。日影は各ボリュームの影の合成で決まるため、全点で上限いっぱいに建てることはできず、「どこを高くしてどこを削るか」の最適化の結果がこの分布になっています。

図中に名称を入れるなら「計画ボリューム高さ分布図(1mメッシュ・100mm刻み)」あたりが正確です。D案を作る際に、タイトルとしてこの名称を書き込むこともできます。


💡なるほど

なるほど、理解しました。私が建築のモジュールの指示出しをしなかったので、逆日のメッシュを活用して、そのなかの1m角のボリュームを上げたり下げたりしながら、最大ボリュームを模索したということのようです。
図に穴ぼこがあいていて、きれいな等高線にならなかった理由は、時間制限を30分としたからかもしれません。
無制限にトライさせれば、恐らく逆日影図の等高線をなぞるような、それでいてもっと攻めた、きれいな階段状の形が出来上がったかもしれません。

✨別案を依頼

次に、先のAIの提案にあった「D. 整形版を作り直す」をお願いしました。メッシュが全体に大きくなるかと思いましたが、単に高さが同じメッシュを連結したようです。先のものよりは見やすくなりました。
AIから「朗報です」と回答がきたので、なにかと思いきや、総ボリュームが1,000㎥増えたとのことでした。先の検討を下敷きにして解析の精度を高めたことが理由とのことでした。(検討時間30分は短かったか、、、)。

AIボリューム出しテスト_ボリューム出し_AI出力_1Mメッシュ

✨さらに改良

ボリュームの全体像はつかめましたが、このままだと建築の計画に使いずらいので、階高を3mにしたメッシュを依頼しました。
最終的に出された建物諸元は以下の通りです。

建物の諸元(階高3.0m・マンション想定)

項目
階数最高9F(27.0m)、北・東に向かって 1〜5F に逓減
躯体体積16,239㎥
延べ床面積(全階合計)5,413㎡(容積率換算 約318%・緩和前提)
建築面積1,021㎡(建蔽率 59.97% ≦60%)
日影5m超10m以内 3.75h ≦4h / 10m超 2.48h ≦2.5h(緯度36.0で再検証済み)
斜線道路・隣地・第二種高度地区の包絡内(天空率不使用)

D案の各ブロック高さを3m階高で切り捨てて階数化しているため、すべての規制チェックは自動的に安全側です。切り捨てで生じた余り(各ブロック最大2.9m)は、検証済みの包絡内なのでパラペットや設備部分の高さとして利用可能です(図中にも注記しました)。

AIボリューム出しテスト_ボリューム出し_AI出力_高さ3mの1Mメッシュ(ハイトマップ)

平面・高さ共1mメッシュの躯体体積:17,348㎥に比べ、高さを3mにしたメッシュは16,239㎥となり、約1,000㎥(マンションの階高3mで置き換えると7スパン分ぐらい)目減りしています。かなりの目減りですが、流れ的には仕方ないです。
いったんこれで計画を立て、減った分はAIの提案どおりパラペットや設備部分の高さとして利用するのが手順としてはよいでしょうか。

⭐最後の無茶振り

最後にアイソメ図をお願いしました。ハイトマップとセットにすると、ボリューム出しの成果品が完成! といったところです。

AIボリューム出しテスト_ボリューム出し_AI出力_高さ3mの1Mメッシュ(アイソメ図)
🏁 やってみた感想

今回は、逆日なのか計画に沿ったボリューム出しなのか、やや中途半端な指示出しだったので、上記の成果物でしたが、逆にいうと、AIはもはやロジックは違えど逆日影図もつくれて、より現実的なスパンでのボリューム出しもできるということです。
時代が変わってきたということでしょうか。

JG_平面図作成(AutoCAD版)

AutoCAD 2027 プラグイン

AutoCADで出来る平面図作成

JG_平面図作成(AutoCAD版)— 単線のラフプランから、ダブルラインの端正な平面図を一括作成します。

プランの検討は、単線図から入れば——壁は 1 本の線で、部屋には室名を書くだけ。思いついた案をすぐ形にでき、直すのもすぐです。ただ案が固まったら、今度はダブルラインで壁厚や柱型を表現した平面図が要ります。JG_平面図作成は、この「単線から複線へ」の作業を、自動で行うソフトです。

単線で描いたラフプランを選択し、壁厚を入力するだけで、壁どうしの交差がきれいに処理された、ダブルラインの端正な平面図が作図されます。あわせて、面積の算出(壁芯・有効)と記入、通り芯間寸法、出入口・窓の自動作成と建具の軌跡、柱型の自動割付け、壁・柱の脚色(ハッチングまたは塗り潰し)、室名の読み込みと Excel への書き出しまで、一度に仕上がります。

もともと Jw_cad の外部変形として親しまれてきたソフトで、本パッケージにも外部変形版がそのまま同梱されています。AutoCAD 版では、Jw_cad と AutoCAD で図形の表し方が違う 2 つ——塗り潰しと寸法——を AutoCAD の図形の仕組みに合わせました。図面の見た目は Jw_cad 版と同じまま、作図した「あと」の編集が AutoCAD の標準操作でできるようになっています。

取り込んだ AutoCAD の機能JG_平面図作成での活かし方
ハッチング(SOLID)つながった壁を丸ごと 1 個の塗りとして作図。部屋を囲む穴あきの形も 1 個にまとまり、クリック 1 回で選べます
寸法オブジェクト通り芯間寸法を「生きた寸法」として作図。寸法をつかんで動かせば数値が自動で変わります
図形選択線分・ポリライン・文字をまとめて選択するだけ。文字は室名の候補として読み込まれます
元に戻す(U)「選択した元図を消去」は成果物の作図と同時。作図を確かめてから 1 回の U で元に戻せます
画層と文字スタイル現在の画層へ実寸で作図。文字・寸法スタイル JG_WALLMAKE(MS ゴシック)は自動で用意されます
FEATURE 01

あとから編集できる図形で作図

塗り潰しはつながった壁ごと 1 個のハッチング、通り芯間寸法は寸法オブジェクト。色替えも寸法の手直しも、AutoCAD の標準操作でできます。

FEATURE 02

柱型は自動で決められる

柱型のサイズもスパン割付けも、指定はもちろん自動でできます。自動では経済スパン(7m 前後)を基準に割付け、サイズは概ねスパンの 1/10。柱は建物の外形から出ないよう内側へ寄せて配置されます。

FEATURE 03

出入口の調整が多彩です

位置は間口の中心へ正確に寄せる・端部から指定距離に置くが選べ、間口に合わせて開口幅を自動調整するモードも。開口幅に応じて片開き・親子開き・両開きを描き分けます。

単線プランが、壁厚のある平面図になる

下の図は、事務室と会議室の 2 室からなる単線プランです。壁は 1 本の線、出入口の位置は壁と直交する短い線(開口中心線)、部屋には室名の文字——ラフプランはこれだけです。

図の下の「平面図(変換後)」チップを押してみてください。WALLMAKE を実行した結果に切り替わります。外壁と間仕切で厚みの違う 2 つの「壁セット」の交差がきれいに処理され、出入口・窓・柱型・面積・通り芯間寸法・塗り潰しまで一度にできあがります。出入口は間口の中心へ寄せることも、端部側へ寄せることもできます——このプランでは間仕切の出入口を中央に、事務室の出入口をコーナー側に寄せています。柱型が建物の外形から出ないよう内側へ寄っているところにも注目してください。

平面図作成(WALLMAKE)— 単線プランからの一括作成事務室+会議室・壁セット 2 種
作図結果(現在の画層・線色) 塗り潰し(SOLID ハッチング) 元の単線(「消去」を外すと残る)
表示
壁厚入力(壁セット 2 種)
基準設定
その他記載設定

コマンドラインに出る内容

変換後の図形数
塗り潰し(ハッチング)
寸法オブジェクト
柱サイズ(自動)

注目してほしいのは、右下の「塗り潰し」の数です。壁と柱はすべてつながっているので、塗りは全体で 1 個。実際の図面でも、この塗りはクリック 1 回で選べます。壁厚のスライダーを動かすと有効(内法)面積が変わり、文字の高さを変えると端部の白丸など寸法まわりの大きさが一緒に変わる——このあたりは実物と同じ決まりです(寸法線の離れだけは、図に収めるため実物より詰めて描いています)。

出入口は「開口中心線」で示し、位置も幅も調整できます

単線プランでは、出入口の位置を壁の線と直交する短い線(開口中心線)で示し、壁とセットで選択します。開口の幅そのものは基準設定の「開口幅」で一律に入力します(2,000 を超える値は 2,000 で算定)。開口幅に応じて建具の種類も変わり、1,200 以上は親子開き、1,600 以上は両開きで描かれます。

さらに詳細設定では、間口の中心付近の出入口を中心位置へ正確に寄せる、端部付近の出入口を端部から指定距離の位置に置く、壁の間口幅に合わせて開口幅を自動調整する、といった位置・幅の調整が選べます。窓は出入口のない間口へ自動で作られます(出入口が 1 か所でもある間口には描かれません)。曲線は表現できません。

「選択した元図を消去」は 2 か所にあり、消えるタイミングが違います

壁厚入力フォームのチェックは、「次の壁セット」を押したその場で消えます。次の壁を選ぶとき、いま選んだ壁をもう一度拾わないためのものです。基準設定フォームのチェックは、最後の成果物の作図と同時に消えます。作図を確かめてから、1 回の U でまとめて元に戻せます。

塗り潰しは 1 個のハッチング、寸法は寸法オブジェクト

AutoCAD 版がいちばん力を入れたのがここです。作図した「あと」に強い図形で作図します。

塗り潰し——つながった壁ごと 1 個

AutoCAD 版の塗り潰しは、つながった壁と柱を丸ごと 1 個のハッチング(SOLID パターン)として作図します。部屋を囲む壁のような穴あきの形も、外周と穴(島)を持つ 1 個にまとまります。あとから色を変えたいときは、クリック 1 回で選んでプロパティを変えるだけです。

塗り潰しは線や文字より先に作図されるので、そのまま背面に回り、壁の線・室名・寸法が塗りに隠れることはありません。なお「ハッチング(斜線)」を選んだ場合は Jw_cad 版と同じく線で描かれます。コンクリート壁の 3 本線などはそのままです。

寸法——つかんで動かせば数値が変わる

通り芯間寸法は、AutoCAD の寸法オブジェクトとして作図します。どの 2 点間の寸法かという情報を持っているので、寸法をつかんで動かせば数値が自動で変わり、補助線・端部の丸・数値がひとまとまりで扱えます。端部は Jw_cad の平面図と同じ白丸です。

寸法スタイル JG_WALLMAKE を図面に自動で作り、大きさはすべて、コマンドの最初に聞かれる文字の高さを基準に決めます。

項目大きさ
文字の高さ入力した高さ(実寸。既定 500)
端部の白丸文字高さの 40%
補助線の出文字高さの 30%
寸法線までの離れ文字高さの 10 倍
小数点以下表示しない

1/100 で印刷して 5mm の文字にするなら 500。このとき寸法線は壁から図面上 30mm 離れ、Jw_cad で 1/100 の図面を作ったときと同じ見た目になります。

作図されるもの

画層・線種現在の画層・線種・線の太さで作図します。平面図を描く画層を現在層にしてから実行してください。
文字文字スタイル JG_WALLMAKE(MS ゴシック)を自動で作って使います。高さはコマンドの最初に聞かれる実寸です。
寸法寸法スタイル JG_WALLMAKE を自動で作成。端部は白丸、大きさは文字の高さ基準です。
塗り潰しSOLID パターンのハッチング。つながった壁・柱で 1 個にまとまります。
座標モデル空間に実寸で作図します。作図した図形は、選択した単線と同じ位置に置かれます。
Excel「その他記載設定」にチェックを入れると、室名・壁芯面積・有効面積を Excel へ書き出せます。
レイヤグループなど、Jw_cad 用の欄は灰色になっています

入力フォームは Jw_cad 版と共通のため、AutoCAD では意味のない項目(レイヤグループ・描画グループ・描画レイヤ・線(色)番号・使用する文字種)があります。これらは灰色(入力不可)にしてあり、入力する必要はありません。建具と寸法の画層を指定する「注釈描画設定」フォームも AutoCAD では表示されず、どちらも現在の画層・線種で描かれます。

柱型は、サイズも割付けも自動で決められる

柱型の自動作成で「詳細設定を行う」にチェックを入れると、柱型詳細設定フォームが開きます。設定できるのは、柱型サイズ(X・Y)とスパン(X・Y)、それに 3 つのチェックボックス。サイズを指定してスパンだけ自動、スパンを指定してサイズだけ自動——という指定と自動の組み合わせが自由なのが、このフォームの気が利いているところです。

  • スパンの割付けを自動にする——「経済スパンを優先」を入れると 7,000mm を基準に、外すと 10,000mm を基準に本数を決めます
  • スパンを指定する——入力値のまま建物の中心から割り付けます。端に半端が出たら「スパンの割付調整」を入れると、入力値を基準に端部から割り直して半端を解消します
  • サイズを自動にする——概ねスパンの 1/10(スパンが一定でないときは最頻値または平均値)で決まります。150〜1,200mm の範囲に収まります

作図では、外周の柱型は外壁の外面に合わせて部屋の内側へ寄せて置かれるので、建物の外形から柱がはみ出しません。通り芯の交点が建物の内部にあれば、そこには独立柱が置かれます。

下のデモで、この決まりをそのまま動かせます。自動の基準値(経済スパン 7,000・基準 10,000・サイズはスパンの 1/10 で 150〜1,200)は本体のプログラムと同じ数値です。フォームの上では、自動にしたい欄を未記入(または 0)のままにするだけです。

柱型詳細設定 — 自動サイズと自動割付け通り芯の交点に柱型を割り付ける(外周+独立柱)
壁(複線・壁厚 300) 柱型 寸法(端部は白丸)
建物(通り芯)
柱型サイズ
スパン設定
PRESET

柱型詳細設定の結果

柱サイズ(X × Y)
X 方向スパン
Y 方向スパン
柱型の数

プリセットを順に押すと、設定の意味がつかめます。「全自動(経済スパン)」は 7,000mm 基準の割付け。「経済スパンなし」にすると基準が 10,000mm になり、柱の本数が減ります。「スパン指定 8,000」では建物中心から 8,000 きざみで割り付けるため端に半端なスパンが出ますが、「割付調整」を入れると入力値を基準に割り直して半端が消えます。サイズを自動にしたまま眺めていると、スパンが変わるたびに柱サイズも 1/10 で追従していくのが分かります。

項目入力できる範囲自動のとき
柱型サイズ X・Y100 〜 1,500概ねスパンの 1/10(150〜1,200 の範囲)
スパン X・Y900 〜 12,000自動割付け(経済スパン優先なら 7,000 基準)
X 方向だけ自動、という使い方もできます

自動と指定は方向ごとに選べます。スパン X だけ指定して Y は自動に、といった使い分けができます。柱を自動設定できるのは、X 軸と Y 軸(約 90 度方向)のセットで 2 セットまでです。「経済スパンを優先」は、スパン X・Y の両方を指定した場合は入力値が優先され、効きません。「柱型と壁を結合する」を入れると柱と壁が包絡されます。

柱型と脚色をセットで使うときの注意

出入口の位置が柱型と重なった場合、その出入口は自動で取り止めになり、通知が表示されます。柱型の自動作成と壁・柱の脚色をセットで行うときは、出入口の詳細設定にある「開口幅自動調整モード」を ON にしてください。

なお、このデモの割付けは設定の決まりを再現した模式図です。実物は壁との位置関係まで含めて候補を評価するため、複雑な平面では割付け位置が図と異なることがあります。

コマンドと操作の流れ

ふだん使うコマンドは WALLMAKE の 1 つだけです。実行すると本体アプリ(計算と入力画面を受け持つ「JG_平面図作成」フォルダー内の EXE)が起動し、入力フォームは Jw_cad 版とまったく同じものが開きます。フォームを閉じると AutoCAD へ作図されます。

WALLMAKE平面図作成WALL+MAKE = 壁を作る

単線のラフプランから、包絡された平面図を一括作成します。

  1. WALLMAKE と入力すると、まず「文字の高さ(mm)」を聞かれます。面積・室名・寸法の文字の大きさです(実寸。既定 500)
  2. 「厚みの異なる壁ごとに選択」と表示されるので、同じ壁厚にする単線と開口中心線、室名の文字をまとめて選択して Enter を押します。線分・ポリライン・文字が選べます
  3. 「壁厚入力」フォームに壁厚(mm)を入れて「入力」。壁厚が 1 種類なら「入力完了」、ほかにもあるなら「次の壁セット」を押すと AutoCAD の画面に戻るので、次の壁を選択して同じように入力します(10 種類まで)
  4. 「包絡確認」で包絡の方法(一律/壁厚ごと/行わない)を選びます
  5. 「基準設定」で柱型・出入口・窓を選び、「その他記載設定」で面積・室名欄・通り芯間寸法・脚色などを選びます
  6. 脚色する場合は「作業選択」でハッチング(斜線)か塗り潰しを選び、色や斜線の間隔を設定します
  7. 「設定完了」を押すと作図され、コマンドラインに「[WALLMAKE] 図形 ○○ 個を作成しました。」と出ます。塗り潰しをした場合は、うち何個が塗りかも表示されます
WALLMAKEPATH設定ふだんは使いません

本体アプリ(「JG_平面図作成」フォルダーの中の WindowsAppJwwWallMake.exe)の場所を指定し直します。フォルダーを移動したときや、古い版を掴んでしまったときに使います。

最初に「文字の高さ」を聞きます

Jw_cad 版では文字の大きさを「使用する文字種」の番号で指定しますが、文字種は AutoCAD にはありません。AutoCAD 版では代わりに、コマンドの最初に文字の高さ(実寸)を聞きます。1/100 で印刷して 5mm の文字にしたいなら 500 です。寸法まわりの大きさもすべてこの値が基準になります。

包絡を「行わない」と、できないことがあります

包絡確認で「行わない」を選んだ場合は、出入口の一律作成・窓の自動作成・有効面積の算定は行えません。「壁厚ごとに行う」では、壁厚の異なる部分の交点は厚いほうの壁が優先で包絡されます。

1 つのフォルダーで、2 通りの使い方

配布フォルダー「JG_平面図作成」は、そのまま 2 通りに使えます。どちらの使い方でも、計算を受け持つプログラムは同じものです。

使い方入口こんなとき
AutoCAD のコマンドWALLMAKE(本記事)AutoCAD 2027 で使う。塗り潰し 1 個・寸法オブジェクトはこの使い方だけの仕様です
Jw_cad の外部変形平面図作成.BATJw_cad で使う。従来どおりの操作です。手順は同梱の「初めにお読み下さい.txt」をご覧ください
設定と前回値は、フォルダーの中に保存されます

本体アプリは、同じフォルダーにある ini ファイルを読み書きします。フォルダーの中身を分けて置かないでください。フォルダーごと別のパソコンへコピーすれば、設定もそのまま引き継がれます。

導入のしかた

  1. ZIP ファイルを解凍するどこに解凍しても構いません。
  2. AutoCAD を終了する起動したままだと入れ替えできません。
  3. 「インストール.bat」をダブルクリックする管理者権限は不要です。プラグインが AutoCAD の読み込み場所へコピーされます。
  4. 「JG_平面図作成」フォルダーを好きな場所に置くデスクトップやドキュメントなど任意の場所で構いません。場所はプラグインが自動で探します。
  5. AutoCAD 2027 を起動するこれで WALLMAKE が使えます。
「JG_平面図作成」フォルダーは、フォルダーごと保管してください

本体アプリは、同じフォルダーにある設定ファイル(ini)を読み書きします。中身を分けて置くと動きません。

初めにお読みください(AutoCAD用).txt 説明ファイル インストール.bat プラグインを入れる アンインストール.bat プラグインを外す WallMake.bundle プラグイン本体(置き場所は固定) JG_平面図作成 本体アプリ(置き場所は任意) ├ WindowsAppJwwWallMake.exe 本体(プラグインが起動します) ├ WindowsAppJwwDrawing.exe 脚色の描画 ├ WindowsAppJwwPlanCHK.exe 脚色の領域計算 ├ 平面図作成.BAT Jw_cad の外部変形用 └ DATA*.ini ほか 前回値・設定

動作環境

OSWindows 10 / 11(64bit)
CADAutoCAD 2027(Jw_cad 外部変形版も同梱)
開発言語Visual Basic .NET
ソフト種別無償
バージョンVer.1.0
プラグインは AutoCAD 2027 専用です

AutoCAD 2027 の .NET 版数(.NET 10)に合わせて作成しているため、コマンドは 2026 以前では読み込まれません(インストールしても無害です)。AutoCAD LT では動作しません。2026 以前や Jw_cad をお使いの場合は、同梱の外部変形版をそのままお使いいただけます。

うまく動かないとき

コマンドを打っても本体アプリが起動しない「JG_平面図作成」フォルダーが見つからない状態です。WALLMAKEPATH を実行し、フォルダーの中の WindowsAppJwwWallMake.exe を指定してください。
「AutoCAD 対応版ではありません」と出るパソコンの中に残っている古い EXE を掴んでいます。WALLMAKEPATH で本パッケージの Ver 4.3 以上のものを指定し直してください。
作図されずに終わる入力フォームを途中で閉じた場合は何も作図されません。コマンドラインに「中止されました」または理由が表示されます。
エラーのあと、次も同じエラーが出るエラーで終わったときは前回値(DATA*.ini)を自動で初期化しています。それでも直らない場合は、「JG_平面図作成」フォルダーの DATA21.ini から DATA27.ini を空にしてください(ファイルは消さないでください)。
文字が「?」になる文字スタイル JG_WALLMAKE が別の設定で図面に残っている可能性があります。フォントをMS ゴシックにしてください。
寸法の文字だけ大きさが違う寸法スタイル JG_WALLMAKE は図面に一度作られると使い回されます。文字の高さは作図のたびに図形側で設定し直すので通常はそろいますが、合わない場合は図面内の JG_WALLMAKE 寸法スタイルを削除してから作図し直してください。

アンインストール

「アンインストール.bat」をダブルクリックしてください。プラグインを取り除くだけなので、図面や本体アプリには影響しません。「JG_平面図作成」フォルダーは消えないので、Jw_cad 版はそのまま使えます。

JG_日影図作成(AutoCAD版)

AutoCAD 2027 プラグイン

AutoCADで出来る日影図・等時間図の作成

JG_日影図作成(AutoCAD版)— AutoCADのなかで、時間日影図・等時間図・指定点の日影時間・日影諸表を高精度で作図します。

JG_日影測定線との組み合わせ、AutoCADの配置図をなぞるかたちで日影図を作成します。別のソフトで計算して、変換して、図面へ持ち込む——という受け渡しがありません。

等時間図の精度(メッシュ 500・200・100mm)は 3 段階から選べ、用途地域が 2 つある敷地にも対応します。AutoCAD 版(Ver.2.1)ではさらに、日影ラインが「9時」「2.5時間」のような名前のブロックとして作図されるようになりました。8時と16時の線だけ非表示にする、規制時間の線だけ色を変える——検討図でよくやる操作が、ブロック単位でできます。

取り込んだ AutoCAD の機能JG_日影図作成での活かし方
ブロック日影ラインを時間ごと・規制時間ごとのブロックとして作図。表示・非表示、色分け、移動・削除が時間単位でできます
コマンドHIKAGE HIKAGESKP HIKAGEPNT HIKAGETBL の 4 つ。メニューを開かずに打てる
図形選択(線分・ポリライン)建物と真北線(必要なら用途区分線)をまとめて選択して渡すだけ。混ざっていても構いません
線種(HIDDEN)時間日影図の 30 分線に使用。ほかの線は現在の線種のまま作図されます
画層と文字スタイル現在の画層へ実寸で作図。文字スタイル JG_HIKAGE(MS ゴシック)は自動で用意されます
FEATURE 01

AutoCAD の中で完結します

計算も作図も、いま開いている図面の中。別ソフトへの変換や貼り込みがありません。JG_日影測定線と合わせれば、測定線から等時間図まで一気通貫です。

FEATURE 02

ボリューム出しから申請まで

速さ優先の 500mm でも大きな狂いは出ません(下のデモで確認できます)。100mm + 日影諸表で、確認申請の検討資料まで揃います。

FEATURE 03

時間ごとの「ブロック」で作図

時間日影図は「8時」~「16時」、等時間図は「2.5時間」のような名前のブロックになります。原点基準の挿入なので、見た目も座標も従来と同じです。

日影ラインは、時間ごとのブロックになりました

下の図は時間日影図です。冬至の 8 時から 16 時まで、1 時間ごとの影の外形線と時刻の文字を作図します。計算に使っている式は、JG_日影図作成 が実際に使っているもの(太陽高度・太陽方位角・影倍率)と同じです。

図の下の「ブロック」チップを押してみてください。その時刻の線がまとめて消えます。実際の図面でもこれと同じことが、ブロックの表示・非表示や削除としてできます。「時間ごとに色を分ける」を入れると、ブロック単位で色を変えたときのイメージになります。

時間日影図(HIKAGE)— ブロックごとの表示切替冬至・真太陽時 8時~16時
日影ライン(1 時間ごと) 30 分線(線種 HIDDEN) 建物(選択した図形)
建物
日影条件
描画
ブロック

コマンドラインに出る内容

ブロック数
表示中
8時の影の長さ
表示中の図形

朝夕の線が長く伸びるのは、太陽高度が低いためです。緯度を上げる(北の地域にする)と、同じ建物でも影がぐっと伸びるのが分かります。測定水平面より低い部分は影を落とさないので、測定面を 6.5m に変えると影は短くなります。

ブロックは、見た目を変えずに「あとから効く」機能です

ブロックは原点(0,0)基準で挿入されるので、作図した瞬間の見た目・座標は従来とまったく同じです。違いが出るのはそのあと——ある時刻の線だけ非表示にする、色を変える、消す、といった操作がひとまとまりでできます。同じ名前のブロックがすでに図面にある場合は「9時_2」のような別名になり、前回作図した図形が変わることはありません。建物高さの文字(「10.5m」など)はブロックに入れず、そのまま作図します。

作図されるもの

画層現在の画層にそのまま作図します。線の太さ・色も現在の設定です。日影図用の画層を現在層にしてから実行してください。
線種現在の線種で作図します。時間日影図の 30 分線のみ HIDDEN 固定です(図面に無ければ自動で読み込みます)。
文字文字スタイル JG_HIKAGE(MS ゴシック・幅係数 1.0)を自動で作って使います。文字の高さは実寸で指定します。
座標モデル空間に実寸で作図します。配置場所を聞かれるのは日影諸表だけです。
ブロック時間日影図=時間ごと(「9時」、30 分線は「8.5時」)/等時間図=規制時間ごと(「2.5時間」「4時間」)。
用途地域用途区分線 1 本で 2 地域まで同時に検討できます。同じ時刻・同じ規制時間の線は同じブロックにまとまります。

精度で何が変わるか——3 種類の等時間図を重ねる

等時間図は、敷地に敷いたメッシュの一点一点について「1 日に合計何時間影に入るか」を積算し、規制時間ちょうどの点を結んだ線です。精度設定で選ぶのはメッシュ間隔(500・200・100mm)ですが、実は時間の刻みも一緒に変わります——500mm は 5 分きざみ、200mm は 2 分きざみ、100mm は 1 分きざみ。この対応も、実物の JG_日影図作成 と同じにしてあります。

下のデモは、この積算を実際にその場で計算しています。3 段階の精度で同じ等時間線を求め、色を変えて重ねました。500mm では角が落ちたり線がずれたりするのに、100mm では滑らかに落ち着く——その代わり計算量が桁違いに増えることが、下の計算時間でそのまま分かります。

等時間図(HIKAGE)— 精度 3 段階の重ね合わせ冬至・真太陽時 8時~16時・L 字形の 2 ボリューム
500mm(5 分きざみ) 200mm(2 分きざみ) 100mm(1 分きざみ) 建物
建物(2 ボリューム)
日影条件
精度(メッシュ間隔)
PRESET

計算の規模(メッシュ点数 × 時間ステップ)と実測時間

500mm / 5分
200mm / 2分
100mm / 1分
線のずれ(最大)

3 本の線は、ほとんどの区間で概ね重なります。離れるのは線が折れる場所や、2 つのボリュームの影が重なる場所です。「線のずれ」(500mm の線と 100mm の線の距離の最大値)は、条件を変えて数百 mm 程度に収まります。スピードを優先にした 500mm でも、検討を誤らせるような大きな狂いは出ません。ボリュームの当たりを付ける段階では、500mm で何度でも繰り返せます。

仕上げは逆に、精度が必要です。特に、測定線と近接している場合は 100mm まで精度を上げてじっくり計算するのがよいでしょう。

建物高さの入力は、専用のウィザードで行います

選択した図形が表示され、端部をクリックして時計回りに高さ(m)を入力していきます。ボリュームごとに「完了(登録)」で登録し、すべて入れたらアイソメ図で形を確認して次へ進みます。図形を高さ入力に使うだけなので、重複する線があってもレイヤーを分けておく必要はありません。

このデモで単純化していること

デモは 2 ボリューム・用途地域 1・真北は図の上向き・冬至固定です。実物の JG_日影図作成 は複数ボリューム、用途地域 2 つ(規制時間を別々に設定)、任意の真北、時期の選択(冬至・夏至・春秋分)に対応し、5m・10m それぞれの規制時間で等時間線を描きます。

5m・10m の測定線そのものは、同じ AutoCAD プラグインの JG_日影測定線 で作図できます。測定線を描いてから等時間線を重ねる、という流れで使っていただけます。

コマンドは 4 つ

ActiveX 版のメインメニュー(win日影)にある「日影図作成」「指定点時間計算」「日影諸表作成」の 3 ボタンが、そのままコマンドになっています。そこへ AutoCAD 版だけの HIKAGESKP が加わります。どのコマンドも、入力ウィザードは ActiveX 版とまったく同じものが開くので、覚え直しは要りません。

HIKAGE日影図作成HIKAGE = 日影

時間日影図・等時間図を描きます。ふだん使う主役のコマンドです。

  1. HIKAGE と入力し、建物と真北線(必要なら用途区分線)を全て選択して Enter を押します。線分(LINE)とポリライン(LWPOLYLINE)を選べます
  2. 真北を示す 2 点を南から北の順にクリックします(前回値は「真北再現」)。用途区分線があれば続けて入力します
  3. 建物高さを入力します。端部をクリックし、時計回りに高さ(m)を入れてボリュームごとに登録。終わったらアイソメ図で形状を確認します
  4. 条件を設定します。用途地域ごとの規制時間(10m・5m)、測定水平面の高さ、緯度、時期
  5. 時間日影図(1 時間ごと/30 分ごと)か等時間図を選びます。等時間図は精度(500・200・100mm)も選びます
  6. 注釈の文字高さ(実寸)を入れるとウィザードが閉じ、AutoCAD へ作図されます。コマンドラインに「作成 ○○ 個(ブロック ○ 個: 8時、9時、…)」と出ます
HIKAGESKP前回値で始めるSKP = SKIP

同じ建物のまま、時間日影図と等時間図を描き分けたいとき。設定を変えて描き直したいとき。

  1. HIKAGESKP と入力します。AutoCAD では何も選択しません
  2. 前回の建物・真北・用途区分線・ボリュームが自動で読み込まれ、建物高さ入力フォームが前回の状態で開きます
  3. そのまま「形状確認(次へ)」を押せば、あとは HIKAGE の条件設定からと同じです。ボリュームを直してから進むこともできます

時間日影図を描いたあと等時間図を重ねる——という 2 回目以降が、図形選択も真北入力も無しで始められます。前回値が無いときはその旨が表示されるので、先に HIKAGE を一度実行してください。

HIKAGEPNT指定点時間計算PNT = POINT

隣地の窓先など、気になる点の日影時間をピンポイントで知りたいとき。

  1. HIKAGEPNT と入力し、建物と真北線を選択して Enter を押します
  2. 真北の 2 点に続けて、指定点(複数可)をクリックします(前回値は「指定点再現」)
  3. 建物高さと条件(測定水平面・緯度・時期)を入力すると、指定点ごとに引き出し線・小円・日影時間が作図されます

積算は 1 分きざみです。等時間線を描くまでもない点検討が、これ 1 つで済みます。

HIKAGETBL日影諸表作成TBL = TABLE

確認申請の検討書に添える影倍率表・日影長さ表・方位角倍率図が要るとき。

  1. HIKAGETBL と入力します。図形の選択はありません
  2. 真北を示す 2 点を南から北の順にクリックし、続けて諸表の配置基準点(表の左上)をクリックします
  3. 諸表の種類(複数選択可)と緯度・時期・測定面高さ、日影長さ計算用の高さ(通常は 10m)、文字高さを入力すると、基準点を左上として作図されます
HIKAGEPATH設定ふだんは使いません

本体アプリ(「JG_日影図作成」フォルダーの中の WindowsAppAutoCADHikage.exe)の場所を指定し直します。フォルダーを移動したときや、古い版を掴んでしまったときに使います。

日影諸表は、真北と置き場所を「先に」聞きます

ActiveX 版の日影諸表は、作図の直前に配置基準点を聞いていました。プラグイン版では、コマンドの直後に真北 2 点と配置基準点を AutoCAD の画面でクリックしてから、設定フォームが開きます。入力画面が開いているあいだは AutoCAD 側の操作を受け付けられないためで、図面の空きを見ながら先に位置を決められます。

作業方法の選択画面は出ません

ActiveX 版では最初に「AutoCAD読込み/保存データ読込み」を選ぶ画面が出ますが、プラグインのコマンドは選択した図形でそのまま始まります。「保存データ読込み」に当たる使い方は HIKAGESKP が受け持つので、一手少なくなっています。

1 つのフォルダーで、3 通りの使い方

配布フォルダー「JG_日影図作成」は、そのまま 3 通りに使えます。どの使い方でも、計算を受け持つプログラムは同じものです。

使い方入口こんなとき
AutoCAD のコマンドHIKAGE ほか(本記事)AutoCAD 2027 で使う。ブロック化はこの使い方だけの機能です
ActiveX 版WindowsAppAutoCADHikage.exe をダブルクリックAutoCAD 2026 以前で使う。メインメニュー(win日影)から続けて作業したいとき
Jw_cad の外部変形日影図作成.BATJw_cad で使う。従来どおりの操作です

ActiveX 版は、AutoCAD 2027 を先に起動して日影図を描く図面を開き、出力する画層を現在層にしてから EXE を起動します。よく使う場合はデスクトップにショートカットを置いてください(EXE だけを別の場所へコピーすると動きません。フォルダーごと移動します)。

設定と前回値は、フォルダーの中に保存されます

AutoCAD 版の設定・前回入力値は JG_日影図作成\Things\Hikage に保存されます。フォルダーごと別のパソコンへコピーすれば、設定もそのまま引き継がれます。以前のバージョンをお使いだった方の設定は %APPDATA%\Things\Hikage に残っているので、引き続き使いたい場合は中身を上記フォルダーへ上書きコピーしてください。Jw_cad 版の前回値は別に保存されるので、混ざることはありません。

導入のしかた

  1. ZIP ファイルを解凍するどこに解凍しても構いません。
  2. AutoCAD を終了する起動したままだと入れ替えできません。
  3. 「インストール.bat」をダブルクリックする管理者権限は不要です。プラグインが %APPDATA%\Autodesk\ApplicationPlugins へコピーされます。
  4. 「JG_日影図作成」フォルダーを好きな場所に置くデスクトップなど任意の場所で構いません。場所はプラグインが自動で探します。見つからないときだけ聞いてきます。
  5. AutoCAD 2027 を起動するこれで HIKAGE が使えます。
「JG_日影図作成」フォルダーは、フォルダーごと保管してください

本体アプリ(計算と入力画面を受け持つ、フォルダー内の EXE)は、同じフォルダーにある設定ファイルを読み書きします。中身を分けて置くと動きません。

初めにお読みください(AutoCAD用).txt 説明ファイル インストール.bat プラグインを入れる アンインストール.bat プラグインを外す Hikage.bundle プラグイン本体(置き場所は固定) JG_日影図作成 本体アプリ(置き場所は任意) ├ WindowsAppAutoCADHikage.exe AutoCAD 用(ActiveX 版と兼用) ├ WindowsAppJwwHikagezuMake.exe 日影図・指定点時間の計算 ├ WindowsAppJwwHouikakuZu.exe 日影諸表の計算 ├ 日影図作成.BAT Jw_cad の外部変形用 └ Things\Hikage AutoCAD 版の設定と前回値

動作環境

OSWindows 10 / 11(64bit)
CADAutoCAD 2027(ActiveX 版・Jw_cad 外部変形版も同梱)
開発言語Visual Basic .NET
ソフト種別無償
バージョンVer.2.1
プラグインは AutoCAD 2027 専用です

AutoCAD 2027 の .NET 版数(.NET 10)に合わせて作成しているため、コマンドは 2026 以前では読み込まれません(インストールしても無害です)。AutoCAD LT では動作しません。2026 以前をお使いの場合は、同梱の ActiveX 版をそのままお使いいただけます。

うまく動かないとき

コマンドを打っても本体アプリが起動しない「JG_日影図作成」フォルダーが見つからない状態です。HIKAGEPATH を実行し、フォルダーの中の WindowsAppAutoCADHikage.exe を指定してください。
「AutoCAD 対応版ではありません」と出るパソコンの中に残っている古い EXE を掴んでいます。HIKAGEPATH で本パッケージの Ver.2.1 以上のものを指定し直してください。
HIKAGESKP で「前回の建物データがありません」と出る前回値がまだ保存されていません。先に HIKAGE を一度実行し、建物高さ入力フォームで「形状確認(次へ)」まで進んでください。
入力フォームが画面からはみ出す建物高さ入力と形状確認のフォームは、画面に収まるよう自動で縮みます。操作しにくい場合はウィンドウの端をドラッグして調整できます。
作図されずに終わるウィザードを途中で閉じた場合は何も作図されません。コマンドラインに理由が表示されます。
文字が「?」になる文字スタイル JG_HIKAGE が別の設定で図面に残っている可能性があります。フォントをMS ゴシック、幅係数 1.0 にしてください。

アンインストール

「アンインストール.bat」をダブルクリックしてください。プラグインを取り除くだけなので、図面や本体アプリには影響しません。「JG_日影図作成」フォルダーは消えないので、ActiveX 版と Jw_cad 版はそのまま使えます。

JG_建具記号(AutoCAD 版)


建具キープラン内の建具記号を集計したり、番号を自動で割り当てるAutoCAD 2027 用プラグインです。


どなたでも自由にダウンロードしてご利用いただけます。


インストール方法やご使用方法は、同梱の「初めにお読みください(AutoCAD用).txt」をご確認ください。

JG_近隣範囲図(AutoCAD 版)

敷地境界線または建物外壁ラインから近隣範囲図を作成するAutoCAD 2027 用プラグインです。


どなたでも自由にダウンロードしてご利用いただけます。


インストール方法やご使用方法は、同梱の「初めにお読みください(AutoCAD用).txt」をご確認ください。

JG_敷地図作成(AutoCAD版)

土地測量の座標一覧表から敷地図(測量図)を作成するAutoCAD 2027 用プラグインです。。


どなたでも自由にダウンロードしてご利用いただけます。


インストール方法やご使用方法は、同梱の「初めにお読みください(AutoCAD用).txt」をご確認ください。

JG_敷地延焼線(AutoCAD版)

敷地境界線からの延焼線(延焼のおそれのある部分)を作成するAutoCAD 2027 用プラグインです。


どなたでも自由にダウンロードしてご利用いただけます。


インストール方法やご使用方法は、同梱の「初めにお読みください(AutoCAD用).txt」をご確認ください。

JG_図面リスト(AutoCAD版)

AutoCAD 2027 プラグイン

AutoCADで出来る図面リストの作成と更新

JG_図面リスト(AutoCAD版)— ファイル名や Excel から図面リストを作図。中身が変わっても、コマンド 1 つで追いつきます。

図面リストは、作るより維持するほうが手間です。図面を 1 枚足した、名前を「断面図」から「矩計図」に直した——そのたびに、表紙の図面リストを開いて文字を打ち直すことになります。直し忘れたまま提出してしまうことも、正直よくあります。

JG_図面リストは、フォルダー内のファイル名、または Excel の図面リストから、図面リストの表を作図します。ここまでは Jw_cad の外部変形として長く使っていただいてきた機能です。

AutoCAD 版でいちばん変わったのは、LISTUPDT と打つだけで、作図済みのリストが最新の状態に書き換わることです。フォルダーを選び直す必要も、範囲を指定し直す必要もありません。どのフォルダーから作ったのか、縮尺はいくつだったのかを、図形自身が憶えているからです。

取り込んだ AutoCAD の機能JG_図面リストでの活かし方
拡張データ(XDATA)作図したときの条件を図形そのものに記録します。だから LISTUPDT だけで更新できます
ドラッグ配置(Jig)表がマウスに付いてくるので、位置を見ながら置けます(Excel から作った表も同じように置けます)
コマンドLISTFILE LISTEXCEL LISTUPDT の 3 つ。メニューを開かずに打てる
線種Excel の罫線の種類に合わせて HIDDEN DASHED CENTER PHANTOM を使い分け。図面に無ければ自動で読み込む
画層と文字スタイル現在の画層へ実寸で作図。文字スタイル JG_LIST は自動で用意されます
FEATURE 01

コマンド 1 つで最新にできる

ファイルが増えても、名前が変わっても LISTUPDT だけ。聞かれることは何もありません。変更の内訳がコマンドラインに出ます。

FEATURE 02

拡張子は何でも構いません

選んだファイルと同じ拡張子のものを同じフォルダーから拾います。dwg でも jww でも pdf でも同じように作れます。

FEATURE 03

置き場所は見ながら決める

表がマウスに付いてくるので、図面の空きを見ながら置けます。基準点は表の左上です。

フォルダーが変わったら、コマンド 1 つで追いつきます

下の表は、LISTFILE で作図した図面リストです。操作パネルでフォルダーの中身を変えてみてください。図は LISTUPDT を実行したあとの状態になります。

大事なのは、行が増えたときも、消して描き直しているのではないということです。足りない罫線と文字だけを足します。だから、あとから画層を変えたり線の太さを調整したりしていても、その手入れは残ります。

図面リストの作図と更新(LISTFILE / LISTUPDT)色は変更箇所を示すためのものです
そのまま 書き換えた文字 足した行 消した行
フォルダーの中身を変える
作図設定
表示
PRESET

コマンドラインに出る内容

フォルダーの中身と、表への反映

書き換えた文字
足した行
消した行
図形の増減

「A-002 を削除した」を試すと、消えるのは最後の行なのに、書き換わる文字はそれより多いことが分かります。行が繰り上がるためです。LISTUPDT位置で突き合わせて、その位置にあるべき文字に直していきます。

縮尺と文字の高さを変えると、表そのものの大きさが変わります。表の寸法は文字の高さから決まります。1/100・文字高 3mm なら、実寸で文字が 300mm、行の高さが 400mm です。

移動しても、複写しても更新できます

リストを MOVE で動かしても、COPY で増やしても、それぞれ更新できます。図形には「基準点からの相対位置」が記録してあるので、表がどこにあっても対応が取れるためです。複写した 2 つの表は、別々のリストとして扱われます。

拡大・縮小や回転をした表は更新できません

記録してある位置と合わなくなるためです。この場合は作図し直してください。また、元のフォルダー(Excel の場合はブック)が移動・改名されていると、その場でお知らせして中止します。

Ver.1.0 で作図したリストも更新できません。記録が入っていないためです。この版の LISTFILELISTEXCEL で作図し直したものからお使いいただけます。

コマンドは 4 つ

Jw_cad 版の作業選択画面にある「ファイル名から入力」「EXCEL から入力」が、そのままコマンドになっています。そこへ AutoCAD 版だけの LISTUPDT が加わります。

LISTFILEファイル名から入力LIST + FILE

フォルダーに入っている図面ファイルの名前から、リストを作ります。

  1. LISTFILE と入力すると、本体アプリが立ち上がります
  2. 操作方法のメッセージで OK を押し、リスト化したいフォルダーの中のファイルを 1 つ選びます。同じ拡張子のファイルが全部リストになりますdwg jww dxf pdf …何でも構いません)
  3. 「読み込みと書き出し設定」で、①作図設定に縮尺と文字の高さを入れ、②③④で図面番号の付け方を決めます
  4. AutoCAD に戻ると表がマウスに付いてくるので、置きたい位置でクリックします(基準点は表の左上)

縮尺は 1/□ の□の数字(1/100 なら 100)、文字の高さは紙に印刷したときの高さ(mm)で入れてください。

LISTEXCELEXCEL から入力LIST + EXCEL

すでに Excel で作ってある図面リストを、そのまま図面へ持ち込みます。

  1. LISTEXCEL と入力し、図面リストの入ったExcel ブックを選びます
  2. 「Excel 表の選択」でシート名と範囲(左上セル・右下セル)を確認します。シート名は、そのブックを開いたときに表示されるシートの名前が自動で入ります
  3. 「変換出力」を押すと「印刷時の縮尺」を聞かれます。Excel の文字の大きさ(ポイント)から図面上の文字高さを決めるために必要です
  4. AutoCAD に戻ると、LISTFILE と同じようにドラッグで配置できます

「JG_図面リスト」フォルダーにサンプルの Excel ファイルを同梱しています。書き換えてお使いください。

LISTUPDT中身を更新するUPDT = UPDATE

元のフォルダーや Excel が変わったときに、作図済みのリストを最新にします。

  1. LISTUPDT と入力します
  2. 更新したいリストの図形を選びます(罫線でも文字でも構いません)。何も選ばずに Enter を押すと、その図面の中のリストを全部更新します
  3. あとは自動です。画面は出ません。変更の内訳がコマンドラインに表示されます

フォルダーの場所も、縮尺も、文字の高さも、図面番号の付け方も聞き直しません。作図したときの条件が図形に記録してあるためです。

LISTPATH設定ふだんは使いません

本体アプリ(「JG_図面リスト」フォルダーの中の WinFormsAppJwwDrawingList2.exe)の場所を指定し直します。フォルダーを移動したときや、同じ名前のフォルダーがパソコンの中に複数あるときに使います。

「ファイル名の一覧を Excel に取り込む」はコマンドにしていません

Jw_cad 版の作業選択画面にある 3 つ目の機能です。AutoCAD に作図しない機能なので、コマンドにはしていません。こちらは Jw_cad の外部変形(図面リスト.BAT)からお使いください。

文字の高さは「紙に印刷したときの高さ」で入れます

AutoCAD 版は実寸で作図するため、Jw_cad 版の「線(色)番号」「文字種」「レイヤグループ」「レイヤ」の指定はありません(現在の画層にそのまま作図します)。代わりに縮尺と文字の高さを入れてください。表の大きさも文字の高さに合わせて決まります。

Excel から作るなら、製作中の図面か、完成図かで選んでください

Excel の表を図面にするツールとして、当サイトでは JG_Excel表変換EXTABLE)も配布しています。Excel の表を罫線と文字に変換するという点では、LISTEXCEL とほとんど同じことができます。

違うのは 2 点、あとから更新できるかどうかと、変換する範囲を憶えておけるかどうかです。どちらが優れているという話ではありません。図面がどの段階にあるかで選んでください。

LISTEXCEL(この製品)EXTABLE(JG_Excel表変換)
Excel の表を作図できますできます
ドラッグで配置できますできます
あとから更新LISTUPDT で最新にできます更新されません。元の Excel を触っても図面は変わりません
変換する範囲毎回指定します(前回の入力が初期値に入ります)「範囲記録」「範囲読込」で憶えておけます
向いているもの製作中の図面──中身がまだ動くもの完成図──内容を確定させておきたいもの
製作中の図面には LISTEXCEL を

図面リストは、設計が進むほど中身が変わります。まだ動くうちに LISTEXCEL で作図しておけば、以後は LISTUPDT だけで追いつけます。図面を開いて文字を打ち直す作業がなくなります。

完成図には EXTABLE を ──「更新されない」ことも図面の要件です

確定した図面では、あとから勝手に変わらないことのほうが大切です。EXTABLE で作図した表は元の Excel と縁が切れているので、ブックを開いて数値を直しても、誰かが LISTUPDT を打っても、図面は作図したときのまま動きません。意図しない書き換えが起きる余地がありません。

もう一つ、EXTABLE には「範囲記録」「範囲読込」があります。変換する範囲(左上セル・右下セル)を憶えておけるので、毎月・毎案件で同じ書式の表を出すときは、範囲の指定がボタン 1 つで済みます。

作図されるもの

画層現在の画層にそのまま作図します。図面リスト用の画層を現在の画層にしてから実行すると、あとの整理が楽になります。
文字文字スタイル JG_LIST(MS ゴシック・幅係数 0.72)を自動で作って使います。
罫線Excel の罫線の種類に応じて、実線=画層の線種/点線=HIDDEN/破線=DASHED/一点鎖線=CENTER/二点鎖線=PHANTOMLISTEXCEL のみ)。図面に無い線種は自動で読み込みます。
寸法実寸(mm)で作図します。図寸ではありません。
縦書きExcel の縦書きセルは横書きで作図します。該当する文字があったときはコマンドラインでお知らせします。
幅係数が 0.72 なのは、はみ出しを防ぐためです

AutoCAD の文字高さは「大文字の高さ」が基準のため、Excel や Jw_cad と同じ数値をそのまま渡すと一回り大きく描かれます。幅係数を 0.72 にしてこの膨らみを打ち消し、表のセルからはみ出さないようにしています。

導入のしかた

  1. ZIP ファイルを解凍するどこに解凍しても構いません。
  2. AutoCAD を終了する起動したままだと入れ替えできません。
  3. 「インストール.bat」をダブルクリックする管理者権限は不要です。%APPDATA%\Autodesk\ApplicationPlugins\DrawingList.bundle へコピーされます。
  4. 「JG_図面リスト」フォルダーを好きな場所に置くデスクトップなど任意の場所で構いません。場所はプラグインが自動で探します。見つからないときだけ聞いてきます。
  5. AutoCAD 2027 を起動するこれで LISTFILE が使えます。
「JG_図面リスト」フォルダーは、フォルダーごと保管してください

本体アプリは同じフォルダーにある ini ファイルを読みます。EXE だけを別の場所に置くと動きません。

初めにお読みください(AutoCAD用).txt 説明ファイル インストール.bat プラグインを入れる アンインストール.bat プラグインを外す DrawingList.bundle プラグイン本体(置き場所は固定) JG_図面リスト 本体アプリ(置き場所は任意)

Jw_cad 版との併用について

同じフォルダーで両方使えます。Jw_cad の外部変形は 図面リスト.BAT、AutoCAD は LISTFILELISTEXCEL入れ替えたあとも外部変形はこれまでどおり動きます。入力画面も同じものが開くので、覚え直しは要りません。

設定を初期状態に戻したいときは

AutoCAD 版の設定は %APPDATA%\JgDrawingList に保存されます。このフォルダーを削除すれば初期状態に戻ります(Jw_cad 版の設定とは別々に保存されるので、互いに影響しません)。

動作環境

OSWindows 10 / 11(64bit)
CADAutoCAD 2027(Jw_cad 外部変形版も同梱)
その他LISTEXCEL の利用には Microsoft Excel が必要です
開発言語Visual Basic .NET
ソフト種別無償
バージョンVer.1.1(本体アプリ Ver.1.2)
AutoCAD 2027 専用です

AutoCAD 2027 の .NET 版数(.NET 10)に合わせて作成しているため、2026 以前では読み込まれません(インストールしても無害です)。AutoCAD LT では動作しません。

うまく動かないとき

「そのようなコマンドはありません」と出るAutoCAD 2027 かどうかご確認ください。インストール.bat を実行したあとは、AutoCAD を起動し直す必要があります。
画面は出るのに、何も作図されない古い本体アプリを掴んでいます。コマンドラインに表示される「本体アプリ: …(Ver …)」を確認し、LISTPATH で新しい「JG_図面リスト」フォルダーの中の WinFormsAppJwwDrawingList2.exe を指定し直してください(AutoCAD 対応版は Ver 1.2 以上です)。
本体アプリが見つからないと言われるLISTPATH で指定してください。ビルド出力(bin\Debug など)の EXE は ini ファイルが無いため使えません。
更新できないと言われる元のフォルダー(ブック)が移動・改名されていないか、表を拡大縮小・回転していないかをご確認ください。Ver.1.0 で作図したリストも更新できません。
表の最終行が空いている表の行数はフォルダー内の全ファイル数から決まるため、対象外の拡張子があるとその分だけ空行ができます(Jw_cad 版と同じ動きです)。
設定を初期状態に戻したい%APPDATA%\JgDrawingList フォルダーを削除してください。

アンインストール

「アンインストール.bat」をダブルクリックしてください。プラグインを取り除くだけなので、図面や本体アプリには影響しません。「JG_図面リスト」フォルダーは消えないので、Jw_cad 版はそのまま使えます。

JG_採光補正(AutoCAD版)

AutoCAD 2027 プラグイン

AutoCADで出来る採光補正係数の算定と補正係数目盛の作図

JG_採光補正(AutoCAD版)— 断面図で 2 点を指示するだけで、採光勾配・補正係数の算定式・補正係数目盛りを記載します。

採光補正係数は、窓の中心から隣地境界線までの水平距離 d と、窓の中心から直上の建築物の部分(軒先やパラペット天端)までの垂直距離 h の比で決まります。d/h × α − β——式そのものは簡単です。手間なのは、断面図の上で d と h を拾い、用途地域ごとの α・β を当てはめ、上限や下限の扱いまで見る作業を、窓の数だけ繰り返すことです。

JG_採光補正は、断面図で窓上部(パラペット天端や軒先)と窓の中心の 2 点を指示し、隣地境界線(又は敷地内の他の建築物)からの水平距離と用途地域を入れるだけで、採光勾配・採光補正係数の算定式・補正係数目盛りをまとめて図面へ記載します。

そして補正係数目盛りは、水平距離と用途地域だけで決まります。開口部の位置が決まっていない段階でも引けるので、断面図に目盛だけ先に入れておき、あとから窓を当てて読む——という使い方ができます。

取り込んだ AutoCAD の機能JG_採光補正での活かし方
コマンドSAIKOU の 1 つ。メニューを開かずに打てる
オブジェクトスナップ窓上部と窓中心を端点・交点で正確に拾えます。1 点目(窓上部)がそのまま作図の基準点になります
線種(HIDDEN)窓の中心を示す線に使用。図面に無ければ acad.lin から自動で読み込む
文字スタイルJG_SAIKOU(MS ゴシック・幅係数 1.0)を自動で用意。算定式の × が化けません
画層と実寸作図線・円・文字を現在の画層へ実寸で作図。文字の高さは図面の実寸(mm)で指定します
FEATURE 01

指示するのは 2 点だけ

窓上部と窓中心(高さ)をクリックするだけです。窓中心は高さしか読み取らないので、水平方向は任意の点で構いません。

FEATURE 02

窓が決まる前でも目盛が引ける

補正係数目盛りは水平距離と用途地域だけで決まります。先に目盛を入れておけば、窓の高さが決まった時点で図面から読み取れます。

FEATURE 03

算定式ごと図面に残る

d/h×6-1.4=… の形で記載します。上限 3 や下限 1 で頭打ちになったときは、採用値と算定値の両方が残ります。

入力画面は Jw_cad 外部変形版と同じものが開きます。覚え直しは要りません。もちろん、外部変形版もこれまでどおりお使いいただけます。

用途地域が変わると、目盛の間隔も段数も変わります

補正係数目盛りは、採光補正係数が 3.0 / 2.5 / … / 0.0 になる窓中心の高さを、窓上部からの垂直距離として刻んだものです。h = d × α ÷ (係数 + β) で決まるので、水平距離 d と用途地域(α・β)が決まれば引けます。

用途地域αβ1 未満を 1 とできる水平距離
住居系地域61.47,000 mm 以上
工業系地域81.05,000 mm 以上
商業系地域101.04,000 mm 以上

下のデモで用途地域を切り替えてみてください。目盛の刻みが動きます。さらに水平距離を広げていくと、ある値を境に1.0 未満の目盛が 1.0 の位置に重なり、0.0〜3.0 の 10 目盛が 1.0〜3.0 の 5 目盛に変わります。その境目が用途地域ごとに違う——というのが、この図のいちばんの読みどころです。

窓の高さ h は 2m から 20m まで動かせます。h は窓の中心から直上の軒先やパラペット天端までの距離ですから、上に階が積み上がるほど大きくなり、そのぶん採光補正係数は小さくなります。デモでも、h を伸ばすと建物の壁が高くなり、採光斜線が寝ていきます。

採光補正係数の作図(SAIKOU)グレーがもとの断面図、色が付いているのが作図される図形です
水平距離 d / 垂直距離 h 補正係数目盛 採光斜線 窓の中心(HIDDEN) 算定式 もとの断面図(作図されません)
用途地域を切り替えると、目盛の刻みが変わります
指示する 2 点
水平距離
用途地域
描画する側
記載する内容
記載仕様
PRESET

図面に記載される文字(そのままの形)

補正係数目盛の位置(窓上部からの垂直距離 mm)

採光補正係数
算定値 d/h×α-β
目盛の段数
最下段の目盛

用途地域を工業系・商業系に変えると、目盛が下へ長く伸びます。α が大きく β が小さいほど、同じ補正係数を得るのに窓を深い位置まで許せる——ということが、目盛の長さとしてそのまま図に出ます。商業系で 0.0 の目盛は、窓上部から水平距離の 10 倍の位置です。

水平距離のスライダーを右へ動かしていくと、商業系は 4,000mm、工業系は 5,000mm、住居系は 7,000mm を超えたところで目盛が 5 段に切り替わります。1.0 未満の目盛が 1.0 の位置に重なるためです。「道に面する場合」にチェックを入れると、距離に関わらず 5 段になります。

目盛だけ、算定式だけ、という使い方もできます

「目盛を表示しない」にチェックを入れると、水平距離の寸法・採光斜線・垂直距離・算定式だけが作図されます。逆に「係数を算定しない」にチェックを入れると、水平距離の寸法と目盛だけになります。開口部が決まっていない断面図には、目盛だけを入れておくのが便利です。

両方にチェックを入れると水平距離の寸法だけになるので、そのときは注意のメッセージが出ます。

上限・下限にかかったときは、採用値と算定値の両方が残ります

算定値が 3 を超えたときは 採光補正係数:3 (d/h×6-1.4=7.000) のように、採用した 3 と、算定した 7.000 が並んで記載されます。1 未満を 1 とできる場合(上の表の距離以上、又は道に面する場合)の下限も同じ形です。図面を見た人が、どこで頭打ちになったのかを追えます。

グレーの建物と隣地境界線は、もともと図面にあるものです

位置関係が分かるように、デモでは断面図(軒・外壁・窓・地盤・隣地境界線)をグレーの細線で添えています。これはお手元の図面に描いてあるもので、ソフトは作図しません。ソフトが描くのは、色の付いた寸法・目盛・採光斜線・算定式です。窓の高さは、指示した 2 点から見当をつけて描いています。

寸法の丸・目盛の刻み・文字の位置は、本体アプリの計算式をそのまま移して描いています。色はデモの見やすさのために分けてあります。実際は現在の画層の色で作図され、線種は窓の中心の線だけが HIDDEN になります。

コマンドは 2 つ

ふだん使うのは SAIKOU の 1 つだけです。もう 1 つは本体アプリの場所を指定し直すためのもので、通常は使いません。

SAIKOU採光補正係数の作図SAIKOU = 採光

断面図に、採光勾配・採光補正係数(算定式)・補正係数目盛りを記載します。

  1. コマンドラインで SAIKOU と入力します
  2. 「窓上部のポイントを指示」——窓の上部にあるパラペット天端や軒先など、建築物の部位をクリックします。ここが作図の基準点になります
  3. 「窓中心(高さ)を指示」——窓の中心点をクリックします。高さだけを読み取るので、水平方向は任意の点で構いません
  4. 設定入力フォームが開きます。水平距離(mm)・用途地域・描画する側を入れ、道路に面する場合は「道に面する場合」にチェックを入れます
  5. 目盛を描かないときは「目盛を表示しない」、採光勾配と補正係数を出さないときは「係数を算定しない」にチェックを入れます
  6. 文字の高さ(図面の実寸 mm)を入れて「決定」。AutoCAD の画面に作図され、コマンドラインに [SAIKOU] 作成 N 個 と表示されます

コマンドラインには、読み取った 2 点の座標と 窓の高さ h=5,000 mm も表示されます。指示した点が思っていた位置かどうか、その場で確かめられます。

SAIKOUPATH設定ふだんは使いません

本体アプリ(「JG_採光補正」フォルダーの中の WindowsAppAutoCADSaikoSyasen.exe)の場所を指定し直します。フォルダーを移動したときや、同じ名前のフォルダーがパソコンの中に複数あるときに使います。

窓上部 → 窓中心 の順に指示します

順番を取り違えると「窓の位置と窓上部の位置が逆転しています」と表示され、その場でもう一度 2 点を聞き直します。本体アプリを起動してから戻されるより早いので、この判定はプラグイン側で行っています。

文字の高さは図面上の実寸(mm)で指定します

AutoCAD 版は実寸で作図するため、Jw_cad 版の「文字種」「線(色)番号」「レイヤグループ」の指定はありません。代わりに文字の高さを mm で入れてください。紙に出したときの大きさ × 縮尺で決めます(1/200 で 2.5mm に見せたいなら 500)。図形は現在の画層にそのまま作図されます。

設定入力フォームが AutoCAD の裏に隠れることがあります

入力画面は本体アプリのウィンドウとして開きます。見当たらないときはタスクバーから「設定入力」を選んで前に出してください。入力が終わるまで、AutoCAD 側の操作はできません。

作図されるもの

水平距離寸法線・両端の丸・数値 d=3,000常に作図されます。
補正係数目盛縦線・横線・数値(3.00.0 の 10 段、又は 3.01.0 の 5 段)。「目盛を表示しない」で省けます。
採光斜線ほか採光斜線・基準点の丸・垂直距離 h=5,000・窓の中心を示す線と文字・算定式。「係数を算定しない」で省けます。
線種窓の中心の線だけ HIDDEN。図面に無い場合は acad.lin から自動で読み込みます。それ以外は現在の線種のままです。
文字スタイルJG_SAIKOU(MS ゴシック・幅係数 1.0)を自動で作って使います。
画層・線色現在の設定のままです。採光図用の画層を現在の画層にしてから実行すると、あとの整理が楽になります。

導入のしかた

  1. ZIP ファイルを解凍するどこに解凍しても構いません。
  2. AutoCAD を終了する起動したままだと入れ替えできません。
  3. 「インストール.bat」をダブルクリックする管理者権限は不要です。%APPDATA%\Autodesk\ApplicationPlugins\Saiko.bundle へコピーされます。
  4. 「JG_採光補正」フォルダーを好きな場所に置くデスクトップなど任意の場所で構いません。場所はプラグインが自動で探します。見つからないときだけ聞いてきます。
  5. AutoCAD 2027 を起動するこれで SAIKOU が使えます。
「JG_採光補正」フォルダーは、フォルダーごと保管してください

中の ini ファイルと同じ場所でないと動きません。中のファイルだけを取り出さないでください。

初めにお読みください(AutoCAD用).txt 説明ファイル インストール.bat プラグインを入れる アンインストール.bat プラグインを外す Saiko.bundle プラグイン本体(置き場所は固定) JG_採光補正 本体アプリ(置き場所は任意)

Jw_cad 版との併用について

同じフォルダーで両方使えます。Jw_cad の外部変形は 採光補正.BAT、AutoCAD は SAIKOUフォルダーを分ける必要はありません。設定入力フォームも同じものなので、どちらから使っても操作は変わりません。

前回値は別々に記憶されます

AutoCAD 版の入力内容は %APPDATA%\Things\Keisoku\ に、Jw_cad 版は「JG_採光補正」フォルダー内の DATA.ini に保存されます。互いに影響しません。

動作環境

OSWindows 10 / 11(64bit)
CADAutoCAD 2027(Jw_cad 外部変形版も同梱)
開発言語Visual Basic .NET
ソフト種別無償
バージョンVer.1.0(本体アプリ Ver.1.4)
AutoCAD 2027 専用です

AutoCAD 2027 の .NET 版数(.NET 10)に合わせて作成しているため、2026 以前では読み込まれません(インストールしても無害です)。AutoCAD LT では動作しません。

うまく動かないとき

「窓の位置と窓上部の位置が逆転しています」と出る窓上部 → 窓中心 の順に指示してください。そのまま続けて 2 点を指示し直せます。
「AutoCAD 対応版の本体アプリが見つかりません」と出る同じ名前のフォルダーがパソコンの中に複数あると、古いものを掴んでいることがあります。SAIKOUPATH で、今回配布した「JG_採光補正」フォルダーの中の WindowsAppAutoCADSaikoSyasen.exeVer 1.4 以上)を指定してください。
設定入力フォームが見当たらないAutoCAD の裏に隠れています。タスクバーから「設定入力」を選んで前に出してください。
窓の中心の線が実線に見える新規図面は線種尺度(LTSCALE)が 1 のままなので、mm 単位の図面では破線の刻みが細かすぎて実線に見えます。図面の縮尺に合わせて LTSCALE を大きくしてください。
コマンドが見つからないAutoCAD 2027 以外では読み込まれません。版数をご確認ください。インストール.bat は AutoCAD を終了した状態で実行してください。

アンインストール

「アンインストール.bat」をダブルクリックしてください。プラグインを取り除くだけなので、図面や本体アプリには影響しません。「JG_採光補正」フォルダーは消えないので、Jw_cad 版はそのまま使えます。