採光補正係数目盛の作成

JG_採光補正 実行画面

🌤️ JG_採光補正

採光斜線採光補正係数目盛を作成できる外部変形ツール

「JG_採光補正」は、断面図の開口位置等から採光補正係数を算出し、Jw_cad上に計算式採光斜線を自動記載するとともに、採光補正係数目盛りを表記できる外部変形です。

採光補正係数目盛りについては、聞きなれない方も多いと思いますが、採光補正係数を視覚的に確認でき、開口部の有効性や採光条件をおおまかに把握できる表現ツールです。
「確認申請memo」をよく見る方は絵面に見覚えがあるかと思います。
窓の大きさや配置を検討する際の目安として、とても有効なものです。

📌 採光斜線とは

採光斜線は、確認申請図への記載としては必須ではありませんが、断面図に記載することで、計画している開口部で採光がどの程度確保できるかを視覚化できます。

一般的に「斜線」と聞くと、道路斜線や高度斜線のように、敷地境界側から建物に向かって引く規制ラインを思い浮かべることが多いかもしれません。

採光斜線はそれとは逆に、建物側から境界線側へ引く有効ライン です。
規制の限界を示すというよりも、採光上有効となる有効範囲を示しています。

一方で、都市計画法の用途地域種別で斜線勾配が決まるという点では、道路斜線や隣地斜線などと考え方は近いものになります。

🧮 採光補正係数と採光補正係数目盛り

2000年の建築基準法改正により、採光補正係数による評価方法が導入されました。

これにより、従来の採光斜線による判断に加えて、開口部の位置や高さ、隣地境界線等までの距離関係を考慮しながら、採光の有効性を評価できるようになりました。
また、採光の有効性は 0〜3の範囲 で評価されるため、従来よりも細かな採光検討が可能になっています。

採光補正係数目盛りとは、この採光の有効性を目盛りとして表したものです。
つまり、開口部ごとの採光の度合いを視覚的に確認できる、「見える化された定規」 のようなものです。

法改正以前に用いられていた採光斜線は、開口部が採光上有効か無効かを判断するには分かりやすい表現方法でした。
しかし、採光補正係数の導入により、採光の有効性が0から3まで連続的に変化するようになったため、単純な斜線だけでは、その違いを十分に表現しにくくなりました。

そのため、改正後の採光検討においては、採光補正係数目盛りを用いることで、開口部ごとの補正係数を視覚的に把握しやすくなります。
採光補正係数目盛りは、現在の採光検討に対応した、より効果的な表現ツールといえます。

採光斜線と採光補正係数目盛

⚙️ JG_採光補正でできること

「JG_採光補正」では、断面図上に採光斜線と採光補正係数目盛り等を表示できます。

具体的な機能と記載項目は以下の通りです。

  • 窓の直上部分の水平距離と窓中心高さをもとに採光補正係数を算出
  • 断面図に算定の根拠となる計算式と採光斜線を記載
  • 断面図に用途地域に応じた補正係数目盛りを記載

JG_採光補正 水平距離によって異なる採光補正係数目盛

🏢 採光補正係数目盛りの考え方

採光補正係数目盛りは、主に以下の条件によって決まります。

  • 建物から隣地境界線までの水平距離
  • 敷地内の他の建物までの水平距離
  • 用途地域
  • 窓の高さ
  • 窓の直上にある部分の位置

これらの条件をもとに、採光補正係数を算出し、断面図上に目盛りとして表示します。

そのため、採光斜線と同じように、開口部の有効性を確認するための目安として利用できます。

JG_採光補正 用途地域によって異なる採光補正係数目盛

🔍 不利側の判断を視覚的にサポート

窓の直上にある部分が複数ある場合は、採光補正係数が小さい方、つまり 採光条件として不利な側 を採用する必要があります。

採光条件が厳しくなるほど、採光斜線(勾配:h/d)は立ち上がります。
そのため、採光斜線を断面図に表示することで、どの部分が不利側になるのかを視覚的に判断しやすくなります。

JG_採光補正 採光勾配:h/dの比較

✅ JG_採光補正の活用メリット

  • 採光条件を断面図上で直感的に確認できる
  • 開口部の大きさや位置の検討がしやすい
  • 採光補正係数の値を図面上で確認できる
  • 複数の直上部分がある場合でも不利側を判断しやすい
  • 採光検討の初期段階や概略確認に活用できる
  • Jw_cad上で作業できるため、図面作成と検討を効率化できる

💡 (まとめ)採光検討を、より分かりやすく・効率的に

採光補正係数は、計算だけではイメージしにくい場合があります。
「JG_採光補正」を使えば、断面図上に採光斜線や採光補正係数目盛りを表示できるため、採光の有効性を視覚的に把握できます。

開口部の計画や採光条件の確認を、よりスムーズに行いたい方におすすめのツールです。

▶️ 操作方法

【1】zipファイルを解凍し、JWWファイル内または任意の場所に保管します。

【2】Jw_cadの[その他]メニュから外部変形コマンドを選択します。

【3】ファイル選択で、保管した場所にある「JG_採光補正」フォルダ内の採光補正.BATをクリックします。

【4】Jw_cadのトップメニュー下に、「◎窓上部のポイントを指示」と表示されるので、窓の上部にあるパラペット天端や軒先などの建築物の部位をクリック(左クリック (L)で任意点、右クリック (R)で読取点)します。

【5】Jw_cadのトップメニュー下に、「◎窓中心(高さ)を指示 」と表示されるので、窓の中心点をクリック(左クリック (L)で任意点、右クリック (R)で読取点)します。

 補足:高さのみを読み取るので、水平方向は任意の点で構いません。

JG_採光補正 設定入力フォーム

【6】設定入力フォームが立ち上がるので、水平距離(ミリ単位)と、用途地域(住居系地域、工業系地域、商業系地域から選択)、描画する側(指示点の右側か左側)を選択します。道路に面する場合は「道に面する場合」にチェックを入れます。次に、採光補正係数目盛り(0~3の間の10目盛り、又は1~3までの間の5目盛り)を表示しない場合は「目盛を表示しない」にチェックを入れます。次に、採光補正係数を算定しない場合(目盛りのみ表示したい場合)は、「係数を算定しない」にチェックを入れます。次に記載仕様として、使用する文字種(1から10まで)と線(色)番号(1から9及びSXF色の101~356まで)を入力する。次にレイヤグループとして、描画するグループ(0からFまで)と④描画するレイヤ(0からFまで)を入力します。

 補足:文字種及び線(色)番号は、上記の番号以外を入力すると現在設定で描画されます。レイヤグループは0~F以外の番号(又は記号)を入力すると現在のレイヤグループに描画されます。      
【6】「決定」ボタンを押すと、Jw_cadの画面に採光勾配(d/h)、採光補正係数(算定式)、採光補正係数目盛り等が描出されます。

JG_採光補正 採光補正係数、採光勾配:h/d、補正係数目盛の描画

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