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鉄骨と耐火被覆の同時描画

📋 鉄骨断面の作図

鉄骨造の矩計図を描くとき、梁のH鋼母屋のCチャンなどの複雑な断面部材は、あらかじめJw_CADで図形登録をしておき、リストから選んで配置したり、フリーソフトで作図したいCADデータを検索してダウンロードしたりする場合があるかと思いますが、どれもちょっとした手間がかかります。

また、鋼材を描画した後でも、耐火被覆をオフセットで作図し、さらにハッチングをかけるとなると、それだけで5分、10分時間が割かれてしまいます。

JG_鉄骨断面図 実行画面

💡「JG_鉄骨断面図」とは

「JG_鉄骨断面図」は、H形鋼や角形鋼管など、柱・梁に使用される鋼材の断面図を、呼び寸法などの簡単な入力だけで作成できる外部変形です。あわせて、耐火被覆の輪郭も同時に描画できます。

また、二次部材として使用されることの多いC形鋼、溝形鋼、L形鋼についても、呼び寸法と質量条件を入力するだけで容易に作図できます。

断面情報はJIS規格の鋼材表から直接抽出するため、板厚、フィレット半径、リップ形状なども正確に反映できます。入力項目は最小限でありながら、実寸に基づいた精度の高い断面図を作成できます。

矩計図や平面詳細図では、必ずしも細部まで正確に表現する必要はなく、縦横のサイズが合っていれば十分な場合もあります。しかし、細部の精度が不足していると、図面全体に違和感が生じることもあります。

そのような場面で、正確な鉄骨断面図を手早く作成したい場合は、ぜひ「JG_鉄骨断面図」をご活用ください。

✅ 寸法と単位質量の条件で鋼材を抽出

「JG_鉄骨断面図」では、基本的な縦横寸法と単位質量の条件を入力して、意図している部材を抽出します。

指定できる主な条件は次の通りです。

  • 高さ
  • 単位質量の条件
    • 最小
    • 最大
    • 中間

下図にあるように、単位質量の違いは見た目にはほとんど感じられませんが、次で記載するように外形寸法が微妙に異なる部材をあえて抽出することも可能になります。


 

JG_鉄骨断面図 単位質量の条件別出力結果(図①)

📌 H形鋼の抽出例

図①は、H形鋼について、

  • H(高さ):300
  • B(幅):150

を条件として指定し、単位質量の抽出条件を

  • 最小
  • 中間
  • 最大

にそれぞれ分けて出力した例です。

このうち、最も軽い左側の断面は、

  • H(高さ):298
  • B(幅):149

となっており、呼び寸法としては H=300、B=150 の系列ですが、実際の寸法は数mm小さくなっています。

この中途半端とも思える寸法は、製造工程上、板厚の異なる部材を同じロールで製作するために生じる寸法差で、
もちろん、正式なJIS規格品であり、実務でもよく使用される鋼材です。

寸法が数ミリ少なくても、呼び寸法は同一の系列に含まれるため、例えば単位重量を「最小」で検索した場合には、多くの寸法帯でこのような数mm小さい鋼材が抽出されます。
鉄骨のコストはトン数(重量)に比例するので、断面二次モーメントなどの性能が確保できる範囲で、できる限り質量の軽い部材を選択したいところです。


🏗️ 描画できる鋼材の種類

「JG_鉄骨断面図」で描画できる鋼材は、次の5種類です。

  • H形鋼
  • 角形鋼管
    ※正方形断面
  • C形鋼
    ※リップ溝形鋼
  • 溝形鋼
  • L形鋼
    ※等辺アングル

JG_鉄骨断面図 出力可能な鋼材


🧩 耐火被覆の描画に対応

H形鋼と角形鋼管は、梁または柱として使用されることが多いため、指定した厚さで 耐火被覆の輪郭 を描画できます。

特にH形鋼については、用途や納まりに応じて、次の設定を選択できます。

被覆する部位
  • 柱用
  • 梁用
被覆の構法
  • 直貼り
  • 箱貼り

図②は、被覆する部位と構法の違いによる耐火被覆形状の違いを示したものです。

JG_鉄骨断面図 部位と被覆構法による形状の違い(図2)

🔵 柱用と梁用の違い

H形鋼の耐火被覆では、柱用と梁用で形状が異なります。

柱用

柱用は、部材の四均等に被覆するため、断面形状は上下左右対称になります。

梁用

梁用は、上部にスラブが載ることを前提としているため、上面がフラットな形状になります。

このように、実際の構造部材の使われ方に応じた耐火被覆形状を描画できます。

直貼りと箱貼りの選択

耐火被覆の構法についても、次の方式を選択できます。

直貼り

湿式構法や半湿式構法の場合を想定した被覆形状です。
鋼材の形状に沿って耐火被覆を描画します。

箱貼り

乾式構法などで採用される場合がある被覆形状です。
鋼材を箱状に囲うような形で耐火被覆を描画します。

このように、構法に応じて被覆形状を切り替えられるため、矩計図や詳細図の作図に活用できます。


🎯 耐火被覆内のハッチング設定

耐火被覆部分には、ハッチングを入れることもできます。

ハッチングの種類は、次の2種類から選択できます。

  • シングルハッチング(135°)
  • クロスハッチング (135°と45°)

また、作図条件として次の項目も指定できます。

  • 線色
  • 線種
  • レイヤグループ

図面表現や社内基準に合わせて、柔軟に作図設定を行うことができます。

JG_鉄骨断面図 ハッチングの記載

💡 まとめ

「JG_鉄骨断面図」は、JIS規格の鋼材表に基づいて、建築用鋼材の断面図をJw_cad上に自動描画する外部変形です。

H形鋼や角形鋼管、C形鋼、溝形鋼、L形鋼など、実務でよく使う鋼材を簡単に作図できます。

基本的な呼び寸法と単位質量の条件から部材を簡単に抽出できるため、鋼材表から部材を探し出し必要がありません。

さらに、H形鋼や角形鋼管では耐火被覆の同時描画に対応しており、柱用・梁用、直貼り・箱貼りなどの違いも表現できます。

鉄骨造の矩計図や詳細図を作成する際に、正確なJIS規格断面を効率よく描画できるツールです。

▶️ 操作方法

【1】zipファイルを解凍し、JWWファイル内または任意の場所に保管します。

【2】Jw_cadの[その他]メニュから外部変形コマンドを選択します。

【3】ファイル選択で、保管した場所にある「JG_鉄骨断面図」フォルダ内の鉄骨断面図.BATをクリックします。

【4】Jw_cadのトップメニュー下に、◎配置基準点指示と表示されるので、点をクリック(左クリック(L)で任意点、右クリック (R)で読取点)します。

 補足:クリックした配置基準点に配置される鋼材の基準点は、原則、上フランジの中心ですが、H鋼と角型鋼管で柱を選択した際    は、部材の中心となります。またL型鋼の場合はアングル下端が中心となります。

JG_鉄骨断面図 鋼材選択フォーム

【5】鋼材選択フォームが立ち上がるので、上部のメニューの「H鋼」「角型鋼管」「C型鋼」「溝形鋼」「L型鋼」の中から描画する鋼材を選択します。次に呼び寸法からH(高さ)とB(幅)をテキストボックスに入力し、単位重量を、プルダウンメニューの「最小「最大」「中間」の三段階のから選択します。
 次に、「H鋼」「角型鋼管」を選択した際、耐火被覆を描画する場合は「描画する」ラジオボタンにチェックを入れ、厚みを入力します。

 次に、部位を、プルダウンメニューの「柱」「梁」から選択します。

 次に、構法を、プルダウンメニューの「直貼り」「箱貼り」から選択します。
 次に、耐火被覆内をハッチングする際は、右下の「被覆ハッチング」において、斜めハッチングとクロスハッチングを選択し、ピッチをテキストボックスに入力します。
 全て入力後OKボタンを押します。
   
 補足①:鋼材表はCSVファイルとして同梱しています。このファイル内にある部材のみが描画対象です。追加や書き換えなどは自由に行えます。

JG_鉄骨断面図 JIS規格鋼材表のCSVファイル(ファイル同梱)

 補足②:断面線の線(色)番号および線種番号は、Jw_cadの現在設定となります。またレイヤグループも同様です。

 注意:角型鋼管とL型鋼の場合は、縦横同サイズのため、B(幅)の代わりにt(厚み」を入力します。
    角型鋼管の場合は、HとBを入力することで、部材が一意に定まりますので、単位重量の選定は必要ありません。
    角型鋼管とL型鋼のt(厚み)、C型鋼と溝形鋼のB(幅)の値に候補が無い場合でも、最も近似する部材が抽出されます。

 

≪【5】でハッチングを選択した場合≫

JG_鉄骨断面図 ハッチング記載仕様フォーム

【6】ハッチング記載仕様フォームが立ち上がるので、線(色)番号(1から9まで)と線種番号(1から9まで)を入力します。次にレイヤグループから、描画グループ(0からFまで)と描画レイヤ(0からFまで)を入力します。

   

 補足:線(色)番号および線種番号は、1~9以外の番号を入力すると現在設定で描画されます。レイヤグループは0~F以外の番号(又は記号)を入力すると現在のレイヤグループに描画されます。

JG_鉄骨断面図 抽出結果

【7】抽出結果が表示されるので、確認し、出力する場合は「OK」ボタンを、再度入力する場合は「戻る」ボタンを押します。

 「OK」ボタンを押すと、Jw_cadの画面に鋼材断面が描画されます。

座標一覧表から敷地図を作成

📐 JG_敷地図作成

測量座標データから、Jw_cadで敷地図を作成できる外部変形ツール

「JG_敷地図作成」は、土地測量図などに記載された座標一覧表のデータから、Jw_cad上に敷地図・測量図を作成できる外部変形です。

座標値を入力するだけで、敷地境界線の描画、測点番号、測点間距離、境界点の小丸、「敷地境界線」の記載などを同時に行うことができます。
さらに、座標法による敷地面積の算出にも対応しているため、座標一覧表との整合確認にも活用できます。

🧭 従来の敷地図作成で起こりやすい問題

Jw_cadで測量図の座標データから敷地図を作成する場合、従来はかなり手間のかかる作業が必要でした。

従来の作業フローは以下です。

  1. 座標一覧表をExcelに取り込む
  2. 最初の点を最後に追加するなど、座標データを調整する
  3. 調整したデータをテキストファイルにコピーする
  4. Jw_cadでテキストデータを読み込む
  5. Jw_cadのコマンド操作で図形を描画する
  6. 必要に応じて測点名や距離、境界線文字などを追記する

この手順では以下のような問題が起こりがちです

  • 敷地図が左右反転してしまう
  • 縮尺が合わない
  • 図形が画面から遠い位置に貼り付いて見失う
  • 読み込み後に多くの追記作業が必要になる

「JG_敷地図作成」は、こうした煩雑な作業をできるだけ簡単にし、座標データから敷地図を効率よく作成するためのツールです。

土地測量図の座標一覧表
JG_敷地図作成 実行画面

🏡 敷地図作成に必要な情報をまとめて描画

測量座標から敷地図を作成する場合、単に境界線を描くだけでは実務上不十分なことが多くあります。

通常は、次のような情報もあわせて記載します。

  • 境界線の折れ点を示す測点
  • 測点番号・測点名
  • 境界点を示す小丸
  • 測点間距離
  • 「敷地境界線」等境界線の種類
  • 必要に応じた線色・線種・文字種の調整

従来は、これらをJw_cad上で別途記入する必要がありました。

「JG_敷地図作成」では、敷地境界線の描画と同時に、これらの情報をまとめて記載できます。

✍️ 座標データの入力方法

「JG_敷地図作成」では、座標データの入力方法を選択できます。

① フォームに座標値を直接入力

座標点が少ない場合や、手元の座標表を確認しながら入力したい場合は、フォームに座標値を一つずつ入力できます。

  • 測点名
  • X座標
  • Y座標

を入力します。

② Excelデータから一括入力

座標一覧表がExcelデータとして用意されている場合は、一括入力が可能です。

  • 座標一覧表をExcelで整理
  • 必要な範囲を選択して取り込み

これで測量図を即座に描画できます。

最近ではAIを使って、紙の画像データからExcelデータへ変換することが容易になっています。後述する読み込み値の整合確認と合わせて活用すると、とても有効です。
また、座標一覧表そのものはJG_Excel表変換」を使ってJw_cadに取り込めます


JG_敷地図作成 座標一覧表の画像データをエクセルデータに変換したもの

📏 座標法による敷地面積の算出に対応

「JG_敷地図作成」では、敷地図の描画と同時に、座標法による敷地面積を算出できます。

座標法は、一般に「靴紐公式」とも呼ばれる計算方法です。
測点の座標値から多角形の面積を求める方法で、これにより、

  • 座標一覧表の合計面積とJw_cad上に描画された敷地図との整合を確認できます

特に、画像データからExcel化した座標表を使う場合、数値の読み取りミスが含まれる可能性があります。
描画後に敷地面積を確認することで、元の座標一覧表との整合確認が行いやすくなります。

🔵 測点名・小丸・測点間距離を同時に記載

確認申請にも使用する敷地図を描画する際には、測点間距離や境界種別等の注釈記載も大事です。

「JG_敷地図作成」では、境界線の描画と同時に以下の情報を記載できます。

  • ポイント番号
  • 測点名
  • 境界点を示す小丸
  • 測点間距離
  • 「敷地境界線」(文字列)

測点間距離は、通常の測量図で使われるように、mm単位で記載できます。

これにより、座標をもとに測量図を描くだけでなく、建築の敷地図として必要な基本情報をまとめて作図できます。

🚀 (まとめ)敷地図作成と確認作業を効率化

「JG_敷地図作成」は、座標一覧表からJw_cad上に敷地図を作成する作業を効率化する外部変形ツールです。

従来のように、Excelで座標を調整し、テキスト化して読み込み、Jw_cad上で追加作図を行うといった煩雑な作業を軽減できます。

また、敷地境界線の描画だけでなく、測点名、測点間距離、小丸、「敷地境界線」の記載、面積計算まで同時に処理できるため、建築の敷地図として必要な情報をまとめて作成できます。

座標データから、建築図面に必要な情報を盛り込んだ敷地図を効率よく作成したい場合や、Excel化した測量データの整合確認を行いたい場合などに有効なツールです。

▶️ 操作方法

【1】zipファイルを解凍し、JWWファイル内または任意の場所に保管します。

【2】Jw_cadの[その他]メニュから外部変形コマンドを選択します。

【3】ファイル選択で、保管した場所にある「JG_敷地図作成」フォルダ内の敷地図作成.BATをクリックします。

【4】Jw_cadのトップメニュー下に、◎配置基準点指示と表示されるので、点をクリック(左クリック(L)で任意点、右クリック (R)読取点)します。

 補足:測量図(座標一覧表)の最初のポイントが基準点に配置されます。
    建築座標として使用する場合は、用紙の左下の原点を右クリックすると、座標系に建築図形を配置できます。 

JG_敷地図作成 座標入力フォーム

【5】座標入力フォームが立ち上がるので、フォームに境界点の番号(省略可能)とX座標とY座標をm単位で入力する。

 補足:土地測量図のデータをそのまま入力してください。(X座標、Y座標を入れ換えて入力する必要はありません。)

    建築座標入力で使用する場合はmm単位に置き換わります。

【5-1】Excelから読み込む場合は「Excelから座標を取り込む(単位:m)」にチェックを入れます。

 補足:Excelデータは、フォームと同様に土地測量図のデータをそのまま使用してください。(X座標、Y座標を入れ換えて入力する必要はありません。

【5-2】各種設定として、①線(色)番号、②線種番号、③文字種番号、④境界点の直径を入力します。
 番号(測点名)を記載する場合、測点間距離を記載する場合、測点間に「敷地境界線」を記載する場合、建築座標入力で使用する(X座標とY座標の入れ替え無しの)場合、各チェックボックスにチェックを入れる。

 

 補足:「建築座標入力で使用する」にチェックを入れた場合、Jw_cad画面で最小にクリックするポイント(配置基準点)を用紙の左下とすることで、現座標系に図形を配置できます。単位はmm単位に置き換わります。

【5-3】「OK」ボタンを押すと、座標法(靴紐公式)によって算出された敷地面積が表示され、Jwcadの画面に敷地図(測量図)が描画される。

   

 補足:線(色)番号と線種番号は、標準色の1~9を入力します。また、文字種番号は、1~10を入力します。上記以外の数字を入力すると、現在設定で描画されます。
 座標法によって算出された敷地面積が自動的に記載されます。(不要な場合は削除してください。)
 「敷地境界線」の文字列は、測点間距離の前に記載されます。

 

<「Excelから座標を取り込む(単位:m)」>にチェックを入れた場合

JG_敷地図作成 表の選択フォーム

【A】入力方法のメッセージが表示されます。「座標一覧表の入ったExcelブックを選択して下さい。」と表示されるので、「OK」ボタンを押すと、フォルダーを選択するダイアロボックスが立ち上がるので、EXCELファイルを選択し「開く」ボタンを押します。

【B】表の選択フォームが立ちあるので、シート名と、表の範囲を左上セルと右下セルで入力します。

 「OK」ボタンを押すと、「読み込みが完了しました。」のメッセージに続き、座標法(靴紐公式)によって算出された敷地面積が表示され、Jwcadの画面に敷地図(測量図)が描画されます。

図面枠フォーマットの登録・配置・更新

🧾 JG_書式化図枠

図面固有の情報を残したまま、図面枠を登録・配置・更新できる外部変形ツール

「JG_書式化図枠」は、Jw_cad上で図面枠を登録・配置・更新できる外部変形です。
(旧名称は「図面枠更新」です)

図面名称・縮尺・図面番号など、各図面に固有の情報を残したまま、図面枠のフォーマットだけを差し替えることができます。

基本設計から実施設計へ移行する際や、設計途中で客先指定の図面枠へ変更する場合など、情報量の多い図面枠を効率よく整えることができます。

🔗 AutoCADの「外部参照」に近い考え方

AutoCADを使用したことがある方であれば、「外部参照」という機能をご存じだと思います。

外部参照とは、他の図面ファイルやデータを現在の図面にリンクとして取り込み、参照元の変更を反映できる便利な機能です。
元データを直接編集しなくても、参照先の図面に変更内容を反映できるため、図面管理に非常に有効です。

しかし、Jw_cadにはこの外部参照機能が備わっていません。

そこで「JG_書式化図枠」では、外部変形を利用し、登録した図形をファイル間で共有・再利用する仕組みを実現しています。

📋 コピー&ペーストとの違い

「JG_書式化図枠」の考え方は、単なるコピー&ペーストとは異なります。

主な違いは、以下の点です。

  • 登録した図面枠を繰り返し呼び出して使用できる
  • クリップボードのように一時的なコピーに依存しない
  • 貼りつけ位置の調整が不要(図枠の原点を基点に常に同位置に配置される)
  • 図面固有の情報を保持したまま、図面枠のフォーマットだけを更新できる

つまり、登録図形を単に貼り付けるだけでなく、配置先の図面情報に応じて内容を調整できる点が特徴です。

実施設計用図面枠(赤枠部分の情報を保持できます。)

🏗️ 特に有効なのは「図面枠」の更新

この機能が特に有効なのは、図面枠の変更です。

図面枠のフォーマットは、設計事務所ごとのオリジナルであることが多く、通常は頻繁に変更されるものではありません。

しかし、実務では次のような場面で図面枠の変更が必要になることがあります。

  • 基本設計から実施設計へ移行する場合
  • 客先指定の図面枠を使用する場合
  • 物件途中で図面枠の書式が変更になった場合
  • 事務所名・物件名・発注者名などの共通表記を変更する場合
  • 図面サイズや縮尺表記のルールを変更する場合

このような場合に、図面名称・縮尺・図面番号などの情報を保持したまま手作業で移し替えるのは手間がかかります。

「JG_書式化図枠」を使用すれば、各図面に固有の情報を残したまま、図面枠のフォーマットだけを入れ替えることができます。

✍️ 図面固有情報の自動置き換え

図面枠を更新すると、登録図面枠内の汎用的な文字が、既存図面の情報に置き換わります。

例えば、以下のように変換されます。

登録図面枠の文字更新後の内容
図面名断面図
縮尺1/400
%f3(埋め込み文字)図面番号の埋め込み文字を継承

*図面番号については、Jw_cadの埋め込み文字に対応しているため、ファイル名などに基づく図面番号表示をそのまま活用できます。

📐 図面サイズ・縮尺情報の追記にも対応

図面枠の更新時には、縮尺情報を取得して、新しい図面枠に反映することもできます。

例えば、基本設計図を読み込んだ際に、

A3:1/400

という縮尺情報が得られた場合、実施設計用の図面枠で新たにA1サイズの表記が必要であれば、

A1:1/200

のような縮尺情報を自動的に追記できます。

図面サイズに応じた縮尺表記を整える作業も軽減できます。

🧭 複数箇所の図面名・縮尺にも反映

図面枠内では、図面名称や縮尺が右下のメイン枠だけでなく、左上や右上など複数箇所に記載されていることがあります。

「JG_書式化図枠」では、(一般的には)右下のタイトル欄だけでなく、図面枠内の複数箇所にある図面名・縮尺にも情報の置き換えを反映できます。

そのため、図面枠全体の表記を統一しやすくなります。

以下に図面更新の例を示します。

JG_書式化図枠 基本設計図枠(更新前)

基本設計が終わり、上記の基本設計図の図面枠を実施設計の図面枠に乗せ換えることが必要になりました。まず以下の実施設計の図面枠を登録します。

JG_書式化図枠 実施設計図面枠を登録

図面名は「図面名」、縮尺は「縮尺」、図面番号は「%f3」(埋め込み文字)として登録します。この登録した図面枠で先の基本設計図の図面枠を更新すると以下になります。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

JG_書式化図枠 実施設計図枠に更新

「図面名」が「断面図」に、「縮尺」が「1/400」という具体的な数字に置き換わり、図面番号は「%f3」(上記は埋め込み文字を表示して008となっている)がそのまま踏襲されています。
(縮尺について、実施設計図枠で新たにA1サイズが加わりました。基本設計図を読み込んだ際に得られたA3:1/400というデータから自動的にA1:1/200を追記しています。)
またこの情報の置き換えは、メインの右下枠のみならず、左上と右上に記載した図面名と縮尺にも及んでいます。

🧱 凡例表付きの図面枠にも対応

平面図や平面詳細図では、図面枠と一体になった凡例表を配置することがあります。

例えば、以下のような要素を含む図面枠です。

  • ハッチング凡例
  • 仕上凡例
  • 建具凡例
  • 記号凡例
  • 注記欄
  • 共通事項欄

これらの凡例表が図面枠と同じレイヤグループで管理されている場合でも、図面枠と一体のものとして登録・配置・更新できます。

ハッチング凡例を含むような図面枠であっても、ひとつの書式化された図面枠として扱えるため、平面図や平面詳細図の作成にも有効です。

JG_書式化図枠 凡例付図枠

🖱️ 新規配置もマウス操作で効率化

登録した図面枠は、既存図面枠の更新だけでなく、新規図面への配置にも使用できます。

新規配置時には、以下のような機能を利用できます。

  • ファイル名を図面名称へ変換
  • 作図レイヤの縮尺を図面枠へ転記
  • 図面番号の埋め込み文字を反映
  • 登録済み図面枠をクリック操作で配置

これにより、新しく作成した図面にも、統一された図面枠を効率よく配置できます。

✅ (まとめ)JG_書式化図枠の主な機能

「JG_書式化図枠」では、以下のような処理が可能です。

  • 物件名・事務所名など共通事項を含む図面枠フォーマットへの更新
  • 図面枠の登録
  • 登録済み図面枠の新規配置
  • 既存図面枠の更新
  • 図面名称・縮尺情報を残したまま図面枠を差し替え
  • Jw_cadの埋め込み文字に対応した図面番号の継承
  • Jw_cadの作図レイヤ縮尺を図面枠へ転記
  • 図面サイズに応じた縮尺情報の追記
  • ファイル名を図面名称へ変換
  • 凡例表付き図面枠の登録・配置・更新

▶️ 操作方法

【1】zipファイルを解凍し、JWWファイル内または任意の場所に保管します。

【2】Jw_cadの[その他]メニュから外部変形コマンドを選択します。

【3】ファイル選択で、保管した場所にある「JG_書式化図枠」フォルダ内の書式化図枠.BATをクリックします。

JG_書式化図枠 Jw_cadのトップメニュー下の3メニュー(「①登録」「②配置」「③更新」)

【4】Jw_cadのトップメニュー下に表示される「①登録」「②配置」「③更新」の3つのメニューから実行する作業を選択します。

 ≪ ① 登録 ≫

【5】「登録する図面枠を選択」と表示されるので、登録する図面枠を全て選択し「選択確定」ボタンを押します。

   

 補足①:ブロック図形は登録できません。事前に登録解除が必要です。
   
 補足②:複数のレイヤグループに分散している場合でも登録できますが、配置先のレイヤグループの縮尺と完全に一致している必要があります。

 補足③:読み取りの基準点は用紙の左下で、書き出し(配置)の場合も同様です。

JG_書式化図枠 登録設定フォーム

【6】登録設定フォームが立ち上がるので、①縮尺記載から、縮尺を記載する用紙サイズを選択します。次に②図面名を示す文字列において、図面名称となる文字列を選択します。

JG_書式化図枠 登録設定フォームのプルダウンメニュー

 記:②「図面名を示す文字列」は最初に候補が表示されていますが、異なる場合は上記のようにプルダウンメニューから選択します。これらはJw_cadで選択した図面枠の中から文字列を抽出しています。

 次に③図面番号の文字数(バイト数)を1~9の整数で入力します(埋め込み文字を使用していない場合は入力不要です)。「OK」ボタンを押すと図面枠が登録されます。
   
 補足:③図面番号の文字数入力の目的は、図面枠を新規配置する際にファイル名から図面番号部分を省いて記載するためです(埋め込み文字で図面番号をファイル名から抽出することを前提としています)。

 図面番号の再現には、あくまで登録図中の文字データ(埋め込み文字含む)が使用されます。

 ≪ ② 配置 ≫

JG_書式化図枠 描画設定フォーム

【5】描画設定フォームが立ち上がるので、①描画グループと②描画レイヤを入力します。登録図のレイヤグループと同じにする際はチェックボックスにチェックを入れます。

   

 補足:選択したレイヤグループの縮尺と登録図の縮尺が異なる場合は確認メッセージが表示されます。あらためてレイヤグループを設定して下さい。

JG_書式化図枠 記載事項フォー

【6】記載事項フォームが立ち上がるので、①図面名を確認します。

 記:候補で表示される図面名は、ファイル名から登録時に設定した図面番号の文字数を省いた文字列です。異なる場合は記載し直します。

 次に②縮尺を確認します。

   

 記:候補で表示される縮尺は、配置先の0グループの縮尺です。異なる場合は記載し直します。

  

 「OK」ボタンを押すと図面枠が描画されます。

 

 補足①:登録図面ファイルと配置先図面ファイルの「書き込み文字種」設定が異なる場合は、文字サイズや色が正しく再現できない場合があります。

 

補足②:登録図面ファイルと配置先図面ファイルの用紙サイズが異なる場合は用紙の左下を基準に配置します。

 ≪ ③ 更新 ≫

【5】「更新(消去)する図面枠を選択」と表示されるので、更新(消去)する図面枠を全て選択し「選択確定」ボタンを押すします。

JG_書式化図枠 記載事項フォーム

 重要:図面枠以外を選択すると情報が消去されるので注意してください。図面枠は別グループとしておくことを推奨しています。

【6】記載事項フォームが立ち上がるので、①図面名を確認します。

  

 ①「図面名」は最初に候補が表示されていますが、異なる場合は前述のようにプルダウンメニューから選択します。これらは、Jw_cadで選択したデータから抽出した文字列です。

   

 次に②縮尺を確認します。

 記:候補で表示される縮尺は、選択した図面枠の中から最も縮尺に適した文字列を抽出して記載しています。異なる場合は記載し直します。

  「OK」ボタンを押すと図面枠が更新されます。

 補足①:登録図面ファイルと配置先図面ファイルの「書き込み文字種」設定が異なる場合は、文字サイズや色が正しく再現できない場合があります。

 

 補足②:登録図面ファイルと配置先図面ファイルの用紙サイズが異なる場合は用紙の左下を基準に配置します。

 補足③:更新後の図面枠は、登録図のレイヤグループではなく、現在のレイヤグループに描画されます。現在のレイヤグループの縮尺と登録図の縮尺が異なる場合は確認メッセージが表示されます。

単線プランから平面図を作成

JG_平面図作成 実行画面



🏗️ JG_平面図作成

単線プランから、基本設計レベルの平面図を自動作成する外部変形ツール

「JG_平面図作成」は、Jw_cadで作成した シングルラインのラフプラン/単線プラン から、壁厚を持った ダブルラインの平面図 を自動作成する外部変形です。

基本計画や基本設計の初期段階では、複数案を短時間で作成し、クライアントへ提示する場面が多くあります。
そのような場面で、単なるブロックプランにとどまらず、ある程度体裁の整った平面図をすばやく作成できるのが、このツールの大きな特徴です。


📌 単線プランを、見栄えのする平面図へ

単線プランは、計画の骨格を素早く整理するには便利ですが、そのまま提示すると、どうしても簡素で味気ない印象になりがちです。

一方で、図面には多少冗長と思えるほどの情報が入っていた方が、検討段階での気づきも増えます。
結果として、早い段階で問題点や改善点を発見しやすくなり、フロントローディング にもつながります。

「JG_平面図作成」では、簡単な単線のブロックプランに対して、概ね基本設計レベルの注釈や図面表現を自動的に追加し、短時間で体裁の整った平面図を作成できます。

JG_平面図作成 実行前の単線プラン

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JG_平面図作成 フルオプションで実行した例

✅ 主な機能

「JG_平面図作成」では、以下のような処理を自動で行うことができます。

  • 室名/面積のExcel書き出し
  • 指定した壁厚で単線をダブルライン化
  • 壁/柱の一括包絡処理
  • 壁厚の異なる壁ごとの包絡処理
  • 柱型の自動割付および描画
  • 壁・柱内のハッチングまたは塗り潰し
  • 塗り潰し色の指定
  • 室名の読み込みと新規作成
  • 出入口の一括自動描画
  • 窓の一括自動描画 ※機能拡張版のみ利用可能
  • 壁芯面積/有効面積の算出
  • 通り芯間寸法の記入

🧱 壁・柱の包絡処理に対応

単線プランをダブルライン化した後、壁や柱は自動的に包絡処理できます。

柱位置が確定できる場合は、柱を壁と一体的に包絡すると、冒頭の図のようにまとまりのある図面表現になります。

一方で、初期検討段階では柱位置が未確定の場合もあります。
そのような場合には、柱を壁と一体化せず、位置のみを明示する検討中の表現 とすることも可能です。

JG_平面図作成 壁にのみ塗り潰しを適用した場合

🏢 RC壁式構法や乾式壁の表現分け

壁厚の異なる壁ごとに包絡処理できるため、構法や壁種に応じた表現の使い分けも可能です。

例えば、

  • RC造壁式構法の耐力壁と雑壁を分けて表現
  • 躯体壁と乾式工法の間仕切壁を分けて表現
  • トイレブースや移動間仕切等のユニット壁を切り離して表現

といった使い方ができます。

壁種ごとにメリハリを付けることで、図面としての印象も整理され、計画内容が伝わりやすくなります。

JG_平面図作成 RC造壁式構法を意図したシンプルな平面図

🚪 出入口の自動描画

単線プランにドアの中心線を短い線分で入力しておくことで、プログラムがその線を中心に出入口を自動配置します。

開き勝手や吊元は、前後の部屋の広さや壁の位置をもとに最適化されます。

そのため、簡素なプランでもドアの軌跡を描画することで、図面にメリハリが生まれ、より基本設計に近い印象を与えることができます。

🚪 親子開き・両開きドアにも対応

ドア幅は一律で設定できますが、すべて同じ片開きドアでは、ややリアリティに欠ける図面になる場合があります。

その場合は、単線プラン上でドアの中心線を間隔をあけてダブルで記載することで、以下のような建具表現が可能です。

  • 間隔500以上700未満:親子開きドア
  • 間隔700以上:両開きドア

単純な入力ルールで、設計意図を反映した建具表現を追加できます。

🪟 窓の自動描画にも対応

機能拡張版では、窓の一括自動描画にも対応しています。

窓の壁長に対する割合や、開口位置の微調整なども設定できるため、プランの段階に応じて適度な開口表現を加えることができます。

初期提案図でも、窓が入ることで平面図としての具体性が高まり、クライアントに伝わりやすい図面になります。

🏗️ 柱割りの自動・半自動設定

柱サイズとスパンは、以下の方法から選択できます。

  • 自動設定
  • 半自動設定
  • 固定値入力

自動/半自動の場合には、さらに以下のモードを選択できます。

  • 経済スパン優先モード
  • スパン微調整モード ※壁との取り合いを考慮

柱サイズを小さめに設定することで、S造をイメージしたプラン表現も可能です。

JG_平面図作成 ドア軌跡の自動描画

🖌️ 壁・柱の脚色表現

壁や柱の内部は、ソリッド塗り潰しまたはハッチングで表現できます。

塗り潰し
  • 柱や壁に指定色でソリッドを設定可能
  • 彩色された図面表現に対応
ハッチング

ハッチングでは、以下を設定できます。

  • 線の本数
    • シングル
    • ダブル
    • トリプル
  • 角度
  • ピッチ

ハッチングは、柱・壁の構成をRC構造として表現したい場合に適しています。

作図後にソリッドや塗り潰しを変更する際は、「JG_図面脚色」をご使用ください。


JG_平面図作成 壁/柱のハッチングによる脚色

彩色表現について

ゾーニング図のように部屋の種類ごとに色分けしたい場面もありますが、現時点では彩色できる対象は柱・壁のみです。

部屋ごとの色分けについては、今後のバージョンアップでの対応していく予定です。

📐 面積・寸法の自動記入

「JG_平面図作成」では、図面作成だけでなく、面積や寸法、室名の記載にも対応しています。

設定により、以下を自動作成できます。

  • 壁芯面積
  • 有効面積
  • 通り芯間寸法
  • 室名

壁芯面積や有効面積等の室面積は室名の下に表記されます。

また、室名と面積はExcelへ書き出すことも可能です。

JG_平面図作成 壁と柱のソリッドを色付け

JG_平面図作成 室名の無い単線プラン(前図の変換前の状態)


JG_平面図作成 室名入力フォーム

⚙️ 細かな設定項目

作成する平面図の表現は、細かく調整できます。

設定可能な項目には、例えば以下があります。

  • 面積の小数点以下の桁数
  • 窓の壁長に対する割合
  • 開口位置の微調整
  • 開口中心線の長さ
  • 描画する壁の線種
  • 使用するレイヤグループ
  • 元の単線プランを残すか消去するか

これらは図面提案に合わせて、柔軟に設定できます。

💡 まとめ

基本計画・基本設計の初期検討をスピードアップ

「JG_平面図作成」は、ラフな単線プランを短時間で体裁の整った平面図に変換できるため、基本計画や基本設計の初期検討に適しています。

複数案をすばやく作成しながらも、クライアントに提示できる水準の図面表現を整えられる点が大きなメリットです。

単線プランを、伝わる平面図へ

単線プランは検討には便利ですが、そのままでは情報量が少なく、完成イメージが伝わりにくい場合があります。

「JG_平面図作成」を使えば、壁・柱・建具・面積・寸法などを自動的に付加し、短時間で見栄えのする平面図を作成できます。

スピードと図面品質の両方が求められる基本設計段階においては有効な外部変形ツールです。

▶️ 操作方法

【1】zipファイルを解凍し、JWWファイル内または任意の場所に保管します。

【2】Jw_cadの[その他]メニュから外部変形コマンドを選択します。

【3】ファイル選択で、保管した場所にある「JG_平面図作成」フォルダ内の平面図作成.BATをクリックします。

【4】Jw_cadのトップメニュー下に、「厚みの異なる壁ごとに選択」と表示されるので、同一の壁厚となる線分グループ(以下「壁セット」と言う)と開口部(出入口)の位置を示す短線(以下「開口中心線」と言う)、また必要であれば室名を全て選択し、「選択確定」ボタンを押します。

 補足:開口中心線は、対応する壁とセットで選択して読み込む必要があります。別々に読み込むと、短い壁として扱われます。

 また、開口中心線は、極端に長い場合は壁として扱われます。

 開口部を表現しない場合は作成及び読み込みは不要です。

 壁セットごとの選択においては、厚みの異なる壁ごとにレイヤーを分けて作成しておくと選択が容易です。

 曲線は表現できません(入力しても作図されません)。

JG_平面図作成 壁厚入力フォーム

【5】壁厚入力フォームが立ち上がるので、壁厚を記載し「入力」ボタンを押します。

他に壁セットが無い場合は「入力完了」ボタンを押します。

他にある場合は、「次の壁セット」ボタンを押します。

 補足:「次の壁セット」ボタンを押した場合はJw_cadの画面で次の壁セットを選択します。壁厚入力フォームが再度立ち上がるので同様に壁厚を記載し「入力」ボタンを押します。

 注意:「選択した元図を消去」にチェックを入れると選択した壁セットのみ消去されます。

最後の壁セットは【7】基準設定フォームでも消去を選択できます。

JG_平面図作成 包絡確認フォーム

【6】包絡確認フォームが立ち上がるので、壁の包絡を一律に行う場合は「一律に行う」ボタンを押します。

壁セットごとに行う場合「壁厚ごとに行う」ボタンを押します。

行わない場合は、「行わない」ボタンを押します。

 補足1:「壁厚ごとに行う」を選択した場合、壁厚が異なる部分の交点の勝ち負けは、壁厚が厚いほうが優先になります。

交差する壁の角度が極端に鋭角な場合は正しく包絡されません。

また線が点で複数分岐する場合も包絡処理が適切に行われません。
また柱との包絡は壁厚が厚い壁とのみ包絡されます。(「一律に行う」を選択した場合は全ての壁と柱が包絡されます。)
  
 補足2:(包絡を)「行わない」を選択した場合、出入口の一律作成、窓の自動作成、有効面積算定は行えません。
柱は、描画レイヤグループ(0~Fまで)、描画レイヤ(0~Fまで)、線(色)番号(1から9まで)を「柱描画設定」で設定できます。    

JG_平面図作成 壁厚入力フォーム

【7】基準設定フォームが立ち上がるので、

 ①柱型の自動作成を行うか、

 ②出入口の一律作成を行うか、

 ③窓の自動作成を行うか(機能拡張版のみ使用可能)選択するラジオボタンを押します。

 出入口の一律作成を行う場合は、開口幅を入力します。

 またドアの軌跡を描画する場合は「軌跡を描画する」にチェックを入れます。

 さらに、開口位置の微調整などを行う場合は「詳細設定を行う」にチェックを入れます。
 次に壁を描画する描画グループ(0~Fまで)と描画レイヤ(0~Fまで)を入力します。
 次に選択した元の図形を消去する場合は、「選択した元図を消去」にチェックを入れます。
 さらに、開口部以外の記載設定(面積、室名、寸法、壁の脚色等)を行う場合は「その他記載設定」ボタンを押します。

 補足:出入口の位置は【4】で選択した開口中心線を基準に描画されます。(位置を変更する場合は詳細設定で行います)。

 親子開き扉、両開き扉として描画する場合は、Jw_cadで中心線を以下の間隔で2本平行に作図します。

 ・親子開きドア:間隔500以上700未満

 ・両開きドア:間隔700以上

 開口幅は2000を超えるサイズを入力した場合は2000で算定されます。

 壁の線(色)番号は、壁の描画においてはJw_cadの現在設定で一律に描画されます。
 窓は間口のなかに1か所でも出入口がある場合は描画されません。
 「精度設定」チェックボックスは面積算出が適正に行われない場合に調整用として使用します。

 ①「交点の精度」のみ0.01から10mmの間で調整できます(デフォルトは0.1mmです)。

 ②平行線の精度は管理者用のため使用できません。
     
 注意1:中心線が壁に対して概ね90度で交差していない場合は適切に描画されません。「選択した元図を消去」にチェックを入れた際に、壁セットが複数ある場合は最後に選択した壁セットのみ消去されます。(全て消去する場合は【5】壁厚入力フォームの「選択した元図を消去」で壁セットごとに消去して下さい。)

   

注意2:選択した元図を消去」にチェックを入れた場合で、かつ「その他記載設定」で「室名欄の作成」を「行う」にした場合は、Jw_cadで入力されている文字の一部(室名として読み込まれたなかった文字)は消去されます。

 ≪ ①柱型の自動作成「詳細設定を行う」にチェックを入れた場合≫

JG_平面図作成 柱型詳細設定フォーム

【A】柱型詳細設定フォームが立ち上がるので、

①柱型サイズを設定する場合は、X方向とY方向の柱サイズを、

②スパンを設定する場合は、X方向のスパンとY方向のスパンを入力します。

自動入力とする場合は未記入か0を入力します。

柱型と壁を包絡する場合は「柱型と壁を結合する」チェックボックスにチェックを入れ、

経済スパン(7m前後)を考慮する場合は「経済スパンを優先」チェックボックスにチェックを入れます。

②のスパン設定をした場合でも微調整を自動で行う場合は、「スパンの割付調整(省略)チェックボックスにチェックを入れます。

 補足1:「柱型と壁を結合する」チェックボックスにチェックを入れた場合:

 【6】包絡確認フォームで「一律に行う」を選択した場合は、全ての壁と柱が包絡されます。

 「壁厚ごとに行う」を選択した場合は、壁厚が最も厚い壁とのみ柱が包絡されます。 
     
 補足2:「経済スパンを優先」チェックボックスにチェックを入れた場合:

 

 経済スパンは7m前後に設定しています。ただし②スパン値が入力されている場合は入力値が優先します。

  

 補足3:「スパンの割付調整(省略)チェックボックスにチェックを入れた場合:

 ②スパン設定の入力値を考慮した上で、壁との位置関係等を微調整します。(極端に小さいスパンが生じないように、スパン入力値を基準に値を調整します。) 

   

 補足4:スパンを入力した場合は建物中心から割付けます。

 一方「スパンの割付を優先」にチェックを入れた場合は端部から割付けます。

 X方向またはY方向のいずれか一方のみを自動とすることも可能です。 

 注意:柱を自動設定できるのは、X軸(メイン軸)とY軸(メイン軸と約90度方向)のセットが2セットまでです。それぞれのセットで柱サイズ及びスパンが自動調整されます。
 柱サイズの自動においては、概ねスパンの1/10で設定がなされます(スパンが一定でない場合は最頻値または平均値が採用されます)。
      

 ≪ ②出入口の一律作成「詳細設定を行う」にチェックを入れた場合≫

JG_平面図作成 (出入口の)位置調整と中心線設定フォーム

【A】位置調整と中心線設定フォームが立ち上がるので、出入口位置の調整を行う場合について、壁の間口の中心付近の出入口を、中心位置に正確に描画する場合は「間口の中心位置」にチェックを入れ、

 端部付近に位置する出入口を端部からの指定距離の位置に描画する場合は「端部からの位置」にチェックを入れ、続いて端部からの離れ距離を入力します。
 壁の間口幅に合わせて出入口の開口幅を調整する場合は、「開口幅自動調整モード」にチェックを入れます。
 次に中心線記載設定について、中心線を再描画する場合は「中心線を記載する」にチェックを入れ、開口中心線長さを入力します。

 補足:離れ距離、開口中心線共に2000を超える数値または100を下回る数値は入力できません。2000より大きい数値を入力した場合は2000で、100より小さい数値を入力した場合は100で算定されます。
   
 注意:中心位置調整を「行わない」にチェックを入れた場合は、開口中心線は再描画されません。

 柱型の自動作成と壁・柱の脚色をセットで行うときは、「開口幅自動調整モード」をONにして下さい。

 また窓の位置調整は行われません。

JG_平面図作成 その他記載設定フォーム

【B】「その他記載設定」ボタンを押した場合は、その他記載設定フォームが立ち上がるので、

③壁芯面積の算出、

④有効(内法)面積の算出、

⑤室名欄の作成、

⑥通り芯間寸法の記入を行う場合は各ラジオボタンをオンにします。
 次に記載仕様として、面積の小数点以下の桁数(0~6桁まで)と、使用する文字種(1~10まで)を入力します。
 次に壁を脚色(ハッチングまたは塗り潰し)する場合はチェックボックスにチェックを入れます。
 次に、面積をExcelに書き出す場合はチェックボックスにチェックを入れます。

   

 補足1:寸法は、主要な通り芯を3方向まで自動で検出して、その通り芯間の寸法を記載します。文字種は1~10以外の番号を入力すると現在設定で描画されます。

 Excelに出力されるのは、室名と壁芯面積、有効面積になります。

   

 補足2:Jw_cadに室名が記載され、かつそれらを【4】で選択して読み込んだ場合は、それらの室名の下に面積が記載されます。

 また、⑤室名欄の作成を「行う」とした場合は、【D】で入力した室名で上書きされてJw_cadに記載されます。
 入力を行わなかった場合は、元の室名がそのまま記載されます。  

  

 注意:部屋が棟として分かれている場合、外周面積が算定される場合があります。

   

 重要:回遊廊下のように室が入れ子となっている場合、有効面積は外側の室の内法で算出されるため正確ではありません。(壁芯面積は正確に反映されます。)
 

 ≪ 「壁を脚色する」にチェックを入れなかった場合≫

【8】設定完了ボタンを押すとJw_cadの画面に平面図が描画されます。

 ≪ 「壁を脚色する」にチェックを入れた場合≫

JG_平面図作成 作業選択フォーム

【9】作業選択フォームが立ち上がるので、「ハッチング」か、「塗り潰し」を選択します。

 <ハッチング>

JG_平面図作成 ハッチング詳細フォーム

【9-A】ハッチング詳細フォームが立ち上がるので、「斜線仕様」で単線、二重線、三重線の中から選択します。

 詳細に設定する際は「詳細入力」ボタンを押します。

 次にレイヤグループから、描画グループ(0からFまで)と描画レイヤ(0からFまで)を入力します。

 OKボタンを押すとJw_cadの画面に平面図とハッチングが描画されます。

   

 補足:「詳細入力」チェックボックスにチェックを入れた際は、詳細設定フォームが立ち上がるので、重線の間隔(二重線と三重線の場合)と斜線角度、線群ピッチを入力します。

 次に「記載仕様」で線(色)番号(1~9まで)と線種番号(1~9まで)を入力します。

 線(色)番号はSXF色の101~356までを利用することもできます。

JG_平面図作成 描画設定フォーム

 <塗り潰し>

【9-B】描画設定フォームが立ち上がるので、表示されたピクチャーボックスの色を確認して「OK」ボタンを押します。

 色を変更する場合は、「色を取得」ボタンを押してカラーダイアログから任意に色を選択して「OK」ボタンを押します。

 次にレイヤグループから、描画グループ(0からFまで)と描画レイヤ(0からFまで)を入力します。
 OKボタンを押すとJJw_cadの画面に平面図と塗り潰しが描画されます。

   

 補足:レイヤグループは0~F以外の番号(又は記号)を入力すると現在のレイヤグループに描画されます。

 ≪ 「開口部の一律作成」「窓の自動作成」「通り芯間寸法の記入」をチェックの場合≫

JG_平面図作成 注釈描画設定フォーム

【C】注釈描画設定フォームが立ち上がるので、建具の見え掛りと寸法線のそれぞれに、描画レイヤグループ(0~Fまで)、描画レイヤ(0~Fまで)、線(色)番号(1から9まで)を入力します。
「室名欄の作成」にチェックを入れなかった場合はJw_cadの画面に平面図が描画されます。

 補足:上記以外の数字を入力すると、Jw_cadで読み取った線(色)番号と同一になります。

 ≪ 「室名欄の作成」にチェックを入れた場合≫

JG_平面図作成 室名記入フォーム(Jw_cadで室名が入力されている場合)

【D】室名記入フォームが立ち上がるので、室リストから対応する番号を選んで、室名ボックスに室名を記入し「入力」ボタンを押します。

 「完了」ボタンを押すとJw_cadの画面に平面図が描画されます。

   

 補足:室名を記入しない部屋については、Jw_cadで記載のある室名がそのまま継続されます。

 ≪ 「窓の自動作成」にチェックを入れた場合≫

JG_平面図作成 (窓)詳細設定フォーム

【E】詳細設定フォームが立ち上がるので、窓の比率を入力する場合は、テキストボックスに壁長に対する比率を入力します。

 最小窓幅を入力する場合は、テキストボックスに窓幅をミリ単位で入力します。

後退位置を連続描画する壁面後退線

JG_壁面後退線 実行画面(連続描画機能)

✅「JG_壁面後退線」について

「JG_壁面後退線」は、「JG_近隣範囲図」とは反対に、敷地の内側へ一定距離セットバックした領域を描画する 外部変形です。

「JG_近隣範囲図」が、敷地境界線や建物外周線などの外側へ範囲を広げて描画するツールであるのに対し、「JG_壁面後退線」は、敷地境界線などを基準にして、内側へ後退した線や領域を作成します。

主な機能

このツールには、主に次のような機能があります。

  • 指定した後退距離で後退線を描画する機能
  • 後退範囲を領域として表示する機能
  • 一定間隔で後退線を連続描画する機能
  • 後退距離を後退率で設定する機能

特に、一定間隔で後退線を作成する連続描画機能を活用すると、単なる壁面後退の確認にとどまらず、計画初期の検討にも役立ちます。

連続描画機能の活用

一定間隔で後退線を連続して描画すると、敷地内でどの程度の範囲が建築に利用できるかを視覚的に把握しやすくなります。

この機能は、たとえば次のような検討に活用できます。

  • 壁面後退による建築可能範囲の確認
  • 斜線制限の影響を受けやすい範囲の把握
  • 窓先空地の確保に関する初期検討
  • 建物配置やボリューム検討の目安作成

後退率による設定

「JG_壁面後退線」では、後退距離を数値で直接指定するだけでなく、後退後の領域面積を敷地面積に対する割合で設定することもできます。

たとえば、後退後に残る領域を敷地面積の一定割合に設定することで、建蔽率との関係を視覚的に確認できます。また、後退距離を後退率(敷地面積に対するパーセンテージ)で設定することができます。

建蔽率との関係

次の図は、後退後に残る領域の割合を 60% とし、外側の後退部分が 40% となるように設定した例です。

この場合、赤線で示された後退後の領域内側の面積は、敷地面積の60%になります。
敷地の建蔽率が60%であれば、この領域は建築可能な面積の目安として利用できます。

もちろん、実際の建築可能範囲は、斜線制限、防火規制、採光、避難、駐車場計画など、さまざまな条件によって変わります。
しかし、計画初期において、建蔽率に相当する面積を敷地内に視覚化できることは、建物配置や規模感を検討する上で有効です。

JG_壁面後退線 30%後退線(図4)

💡 まとめ

「JG_壁面後退線」の連続描画機能を使うと、敷地境界線から一定間隔で後退線を作成し、敷地内に定規のような補助線を表示できます。

これにより、建物配置や規模、空地、通路、緑地などの検討がしやすくなります。
特に不整形敷地では、境界線からの距離感や有効利用できる範囲を視覚的に把握できるため、計画初期の検討に有効です。

また、後退率を指定した範囲表示と組み合わせることで、緑地率や建蔽率など、面積に関わる条件の目安を図面上で確認することもできます。

「JG_壁面後退線」は、壁面後退線の作図だけでなく、敷地条件を整理し、計画の方向性を検討するための補助ツールとしても活用できます。

▶️ 操作方法

【1】zipファイルを解凍し、JWWファイル内または任意の場所に保管します。。

【2】Jw_cadの[その他]メニュから外部変形コマンドを選択します。

【3】ファイル選択で、保管した場所にあるJG_壁面後退線フォルダ内の壁面後退線.BATをクリックします。

【4】敷地境界線を示す図形を全て選択し、「選択確定」ボタンを押します。

 注意:閉じた敷地境界線がある場合は右クリックで一括選択しても構いません。

【5】敷地境界線入力フォームに選択した敷地境界線が表示されるので、敷地境界点を時計回りで順にクリックし、全ての境界点のクリックが終了した際は「入力(次へ)」ボタンを押します。直前のデータを利用する場合は、「直前を再現」ボタンを押します。エクセルから取得する場合は、「Excelから取得」ボタンを押します。 
 補足:閉じた敷地境界線を入力した場合は、「閉じた領域が見つかりました(省略)」のメッセージが表示されるので、確認し「入力(次へ)」ボタンを押します。変更する際は、「取消」ボタンを押し、このフォームで境界点をクリックして入力し、「入力(次へ)」ボタンを押します。

【6】敷地形状確認フォームが表示されるので、「確認(次へ)」ボタンを押します。形状が異なる場合は「戻る」を押します。エクセルに書き出す際は「Excel書出し」ボタンを押します。

 注意:閉じた敷地境界線を入力した場合、【6】の行程は省略になります。

JG_壁面後退線 壁面後退線 描画設定フォーム

【7】後退方法を選択フォームが立ち上がるので、距離で後退する際は「距離で後退」ボタンを押します。割合(後退率)で後退する場合は「割合で後退」ボタンを押します。

 <「距離で後退」を選択した場合>

【8】描画設定フォームが立ち上がるので、後退距離をm単位で入力します。連続後退を行う場合は、「連続後退」チェックボックスにチェックを入れます。次にレイヤグループから、描画グループ(0からFまで)と描画レイヤ(0からFまで)を入力します。次に記載仕様から、線(色)番号(1から9及びSXF色の101~356まで)と線種番号(1から9まで)、文字種(1から10まで)を入力します。
次に、後退寸法を記載する場合は、「後退寸法を記載」チェックボックスにチェックを入れます。次に、後退線に名称を記載する場合は、「後退線に名称を記載」チェックボックスにチェックを入れます。

 注意:連続後退を行う場合、後退寸法は記載されません。(後退線の名称として記載されます。)

 補足:線(色)番号、線種番号及び文字種は、上記の番号以外を入力すると現在設定で描画されます。レイヤグループは0~F以外の番号(又は記号)を入力すると現在のレイヤグループに描画されます。

【9】「完了」ボタンを押すと、後退後の面積が表示されます。「OK」ボタンを押すとJw_cadの画面に壁面後退線が出力されます。

 注意:連続後退を行う場合、後退後の面積は表示されません。

 <「割合で後退」を選択した場合>

【8】描画設定フォームが立ち上がるので、後退率を%単位で入力します。次にレイヤグループから、描画グループ(0からFまで)と描画レイヤ(0からFまで)を入力します。次に記載仕様から、線(色)番号(1から9及びSXF色の101~356まで)と線種番号(1から9まで)、文字種(1から10まで)を入力します。
 次に、後退寸法を記載する場合は、「後退寸法を記載」チェックボックスにチェックを入れます。

 注意:後退率は0より大きい90以下の数字を入力して下さい。

 補足:線(色)番号、線種番号及び文字種は、上記の番号以外を入力すると現在設定で描画されます。レイヤグループは0~F以外の番号(又は記号)を入力すると現在のレイヤグループに描画されます。

JG_壁面後退線 割合で後退した場合の後退距離の表示

【9】「完了」ボタンを押すと、後退前の面積と、後退後の面積が目標値とが実行値で表示され、続いて、後退距離が表示されます。「OK」ボタンを押すと、Jw_cadの画面に壁面後退線と後退距離が出力されます。

 注意:後退後の面積が目標値と実行値で異なるのは、目標値は後退前の面積から計算で求めたものであるのに対し、実行値は後退ピッチ10mmで計算した近似値であるためです。

この「JG_壁面後退線」の機能について深掘りしたい方は次の投稿もご覧ください。

円の軌跡が描く近隣範囲図

JG_近隣範囲図 実行画面

📌 近隣範囲図について

近隣範囲図とは、建物高さに応じて、たとえば 1H または 2H などの距離を基準に、近隣説明の対象となる範囲を境界線として描画したものです。

この境界線は、単に基準線を平行移動したオフセットラインではありません。
敷地境界線や建物外壁ラインなどの基準線から、一定の距離だけ外側にある点の集合として描かれます。

そのため、近隣範囲の外形は直線的な形状になるとは限らず、多くの場合、丸みを帯びた領域として現れます。
特に距離が大きい場合には円弧を主体とした形状になることがあります。

✅ 「JG_近隣範囲図」について

「JG_近隣範囲図」は、近隣範囲となる境界線を描画するための外部変形です。

敷地境界線または建物外壁ラインなどを基準線として、その外側に一定距離離れた境界線を自動的に描画します。
描画される境界線は、線分または円弧で構成されます。

また、バージョン2.0 からは、作成した近隣範囲の領域内を任意の色で塗り潰すことが可能になりました。
これにより、近隣説明の対象範囲をより分かりやすく図示できます

近隣範囲の境界線の考え方

近隣範囲の境界線は、建物外周線や敷地境界線などの基準線に沿って、1Hまたは2Hの直径を持つ円を転がしたときの軌跡として考えることができます。

つまり、基準線から一定距離を保ちながら外側を包み込むように描かれる線が、近隣範囲の境界線になります。

直径1Hの円の軌跡
日影測定線との違い

近隣範囲図の描画が日影測定線と大きく異なるのは、設定される距離が相対的に大きくなる場合が多い点です。

円の直径、すなわち 1H や 2H の距離が大きくなると、敷地境界線や建物外周部の細かな凹凸をそのまま辿ることができなくなります。

特に、凹部がある場合には、その奥まで入り込まず、外側を大きく包み込むような形になります。
その結果、描画される近隣範囲図の境界線は、直線主体ではなく、泡袋のように円弧を主体とした形態になります。

この傾向は、円の直径、つまり 1H や 2H の距離が大きくなるほど顕著になります。。

JG_近隣範囲図 円の直径が大きくなると軌跡が正円に近づいていく
距離が大きくなるほど角が取れる

敷地や建物外周の起伏が極端に大きい場合でも、近隣範囲として設定する距離がある程度長くなると、細かな角や凹凸は次第に丸められていきます。

そのため、近隣範囲の外形は徐々に単純化され、全体として円に近い形状へと変化していきます。

言い換えると、近隣範囲図は基準線の形状をそのまま拡大したものではなく、設定距離の大きさに応じて、外側を滑らかに包絡するような図形として描かれます。

▶️ 操作方法

(操作方法はJG_日影測定線、JG_敷地延焼線どほぼ同じです)。

【1】zipファイルを解凍し、JWWファイル内または任意の場所に保管します。

【2】Jw_cadの[その他]メニュから外部変形コマンドを選択します。

【3】ファイル選択で、保管した場所にあるJG_近隣範囲図フォルダ内の近隣範囲図.BATをクリックします。

【4】敷地境界線または建物外周を示す図形を全て選択し、「選択確定」ボタンを押します。

【5】敷地境界線入力フォームに選択した図形が表示されるので、敷地境界線または建物外壁ラインを時計回りで順にクリックし、全ての境界点のクリックが終了した際は「入力(次へ)」ボタンを押します。(反時計回りで入力するとエラーとなるので、その際は、「取消」ボタンを押し再度入力します。)直前のデータを利用する場合は、「直前を再現」ボタンを押します。  

【6】敷地形状確認のメッセージが現れるので、「確認」ボタンを押します。形状が異なる場合は「戻る」を押します。

JG_近隣範囲図 描画設定フォーム

【7】描画設定入力フォームが立ち上がるので、距離をm単位で入力します。この離隔距離を記載する場合はチェックボックスにチェックを入れます。また、レイヤグループ、レイヤ、線(色)番号、使用する文字種を入力します。領域を指定色で塗りつぶす場合はチェックボックスにチェックを入れます。

JG_近隣範囲図 色の設定(カラーダイアログ)

追記:「領域を指定色で塗りつぶす」にチェック入れた場合は、描画設定フォームが立ち上がるので、ピクチャーボックスの色を利用するか、「色を取得」ボタンを押し、カラーダイアログから任意に色を取得します。

【8】「設定完了」ボタンを押すと、Jw_cadの画面に近隣範囲図(ライン)が出力されます。

JG_近隣範囲図 JW_CAD出力(領域の塗りつぶし)

本ツールの一部を抜き出したものですが、多角形の中抜きができる外部変形です。以下よりダウンロードしてご利用ください(本ツールのように円弧を含む領域には使用できません)。

告示緩和を用いた延焼線の作成

🏠 JG_延焼線緩和について

2019年の法改正により、延焼ラインの取り扱いが見直されました。

これまで、建物が隣地境界線や隣棟間の中心線に対して正対していない場合でも、一定の範囲に延焼ラインがかかっていました。
しかし法改正後は、建物の傾き具合に応じて、延焼ラインが緩和されるようになりました。

また、これまで高さ方向には無制限に延焼ラインが適用されていましたが、改正後は計算によって求めた高さまでが適用範囲となります。

🔧 「JG_延焼線緩和」とは

「JG_延焼線緩和」は、隣棟間の延焼線を自動作成するツール「JG_建物延焼線」に、法改正による告示緩和機能を追加したツールです。

緩和後の延焼線を自動で作成できるほか、確認申請に使用する算定式も自動作成できます。

さらに、バージョン2.0からは、高さ方向の緩和計算にも対応しました。

📌 対応する告示について

今回の延焼ラインの緩和は、以下の2つの告示に分かれています。

告示1号:

敷地内にある建築物同士の外壁間に生じる延焼ラインの緩和

告示2号:

隣地境界線や道路中心線に生じる延焼ラインの緩和

🖥 本ツールの対応メニュー

本ツールでは、メニュー内の項目がそれぞれ以下の告示に対応しています。

建物間延焼
→ 告示1号に対応

隣地等延焼
→ 告示2号に対応

JG_延焼線緩和 告示1号(建築物相互間の延焼線)緩和 実行画面

JG_延焼線緩和 告示2号(隣地境界線等に生じる延焼線)緩和 実行画面

この「JG_延焼線緩和 」の機能について深掘りしたい方は次の外壁間中心線に関わる投稿と、告示内容に関わる投稿もご覧ください。

▶️ 操作方法

【1】zipファイルを解凍し、JWWファイル内または任意の場所に保管します。

【2】Jw_cadの[その他]メニュから外部変形コマンドを選択します。

【3】ファイル選択で、保管した場所にある「JG_延焼線緩和」フォルダ内の延焼線緩和.BAT をクリックします。

【4】Jw_cadの左上に表示されるメニューから、「建物間延焼」「隣地等延焼」のどちらかを選択します。
     

≪ A 建物間延焼 ≫

JG_延焼線緩和 Jw_cad操作画面

【5】2棟の建物の外壁ラインを全て選択し、「選択確定」ボタンを押します。

 補足:建物の全データを選択しても構いませんが、属性選択から壁芯のみの選択にすると、次のフォームでの入力が容易になります。

Jw_cad 属性選択コマンドによる壁芯のみの選択

【6】「2棟の建物を入力」フォームが立ち上がるので、建物1の外壁ラインの端部を時計回りで順にクリックし、全ての端部の入力が終了した際は「入力」ボタンを押します。直前のデータを再現したい場合は、「直前を再現」ボタンを押します。  

【7】同様に建物2を入力します。

JG_延焼線緩和 「2棟の建物を入力」フォーム Bldg2(建物2)を裏面を省略して入力している状態

 注意:図形は自動で閉じるので、最初の点を最後にクリックする必要はありません。ただし4点以上クリックしないとエラーとなります(三角形は入力できません)。明らかに正対しない面については省略して構いません。

JG_延焼線緩和 描画設定フォーム

【8】描画設定入力フォームが立ち上がるので、各注釈の記載設定として、「補助線を記載」、「中心線角度を記載」、「離隔距離を記載」、「緩和計算式を記載」にチェックを入れます。その他、出隅部の形状設定(出隅部を円弧にするか)、描画するレイヤグループの設定、線種及び文字種の記載仕様、告示緩和適用建物の選択(両方も可能)、「形状が複雑な場合に使用するパラメーター」の選択(通常はチェックを入れない)を行い、「完了」ボタンを押します。

 ~ワンポイント~
形状が複雑な場合は、中心線の位置を適切に描画できない場合があります。その場合、建物1と2の割り当てを入れ替えると改善する場合があります。同様に、「形状が複雑な場合に使用するパラメーター」の項目にチェックを入れると描画できる場合があります。
 補足:「補助線を記載」と「中心線角度を記載」及び「離隔距離を記載」にチェックを入れなかった場合でも、告示緩和適用建物の選択し「緩和計算式を記載」にチェックを行った場合には、緩和計算に必要な補助線と中心線角度が記載されます。

【9】告示緩和適用建物の選択で両方の建物を選択した場合、高さ方向の緩和フォームが立ち上がるので、高さ方向の緩和を行う建物を選択します。高さ緩和を行わない場合は「高さの緩和を行わない」にチェックを入れる。設定後OKボタンを押します。

JG_延焼線緩和 高さ方向の緩和設定フォーム

【8】で告示緩和適用建物の選択を行わなかった場合は、Jw_cadの画面に延焼線が出力されます。

【10】【9】で高さ方向の緩和を行う建物を選択した場合、又は【8】の告示緩和適用建物の選択で片方の建物を選択した場合は、他の建物高さ設定フォームが立ち上がるので、他の建物高さを入力します。高さ緩和を行わない場合は、「高さの緩和を行わない」にチェックを入れます。設定後OKボタンを押すと、Jw_cadの画面に延焼線が出力されます。

 参考:【8】で注釈の記載設定で「緩和計算式の記載」にチェックを入れた場合は、中心線と外壁面がなす角度のうち最小となる位置に計算式が記載されます。また、高さ方向の緩和計算に使用する最小距離(S)も自動的に描画されます。

 

≪ B 隣地等延焼 ≫

【5】1棟の建物の外壁ラインと隣地境界線等を全て選択し、「選択確定」ボタンを押します。

【6】「1棟の建物と隣地境界線を入力」フォームが立ち上がるので、最初に、建物1の外壁ラインの端部を時計回りで順にクリックし、全ての端部の入力が終了した際は「入力」ボタンを押します。直前のデータを再現したい場合は、「直前を再現」ボタンを押します。

 注意:図形は自動で閉じるので、最初の点を最後にクリックする必要はありません。ただし4点以上クリックしないとエラーとなります(三角形は入力できません)。建物の裏側もできる限り入力して下さい。
【7】同様に、隣地境界線を時計回りでクリックし、全ての端部の入力が終了した際は「入力」ボタンを押します。

 注意:境界線の場合は、最初の点と最後の点を重ねることができます。また、二点以上で入力できます(一つの線分から入力できます)。

【8】描画設定入力フォームが立ち上がるので、各注釈の記載設定として、「離隔距離を記載」、「緩和計算式を記載」にチェックを入れます。その他、描画レイヤグループの設定、線種及び文字種の記載仕様、告示緩和適用(デフォルトではオンになっている)の選択を行います。

【9】「設定完了」ボタンを押すと、Jw_cadの画面に延焼線が出力されます。

 参考:注釈の「緩和計算式の記載」にチェックを入れた場合は、中心線と外壁面がなす角度のうち最小となる位置に計算式が記載されます。

敷地と道路形状から延焼ラインを作図

🏠 JG_敷地延焼線とは

「JG_敷地延焼線」 は、敷地形状と道路形状をもとに、敷地の延焼ラインを作成する外部変形です。

配置図を作成する際、道路情報の入力と同時に延焼ラインを描画できるため、作図作業の手間を軽減できます。

✅ 主な機能

本ツールでは、以下の情報を入力することで、延焼のおそれのある部分を自動的に描画します。

  • 敷地境界線
  • 道路の反対側の境界線

入力された敷地および道路条件から、延焼ラインを作成し、あわせて関連する注釈も自動的に描画します。

📐 作図できる内容

「JG_敷地延焼線」では、敷地と道路の関係に基づいて、以下の内容を作図できます。

  • 延焼のおそれのある部分のライン
  • 道路条件に応じた延焼ライン
  • 延焼ラインに関する注釈
  • 配置検討時に必要となる基準線

配置図の作成初期段階で、道路条件を整理しながら延焼ラインを確認できるため、建物配置の検討にも活用できます。

JG_敷地延焼線 実行画面

⚠️ 2019年法改正との関係について

2019年の法改正により、一定の条件を満たす場合には、延焼範囲を緩和できるようになりました。

ただし、本ツールは、従来どおり 敷地条件と道路条件のみ をもとに延焼ラインを作成します。

告示による延焼範囲の緩和を利用する場合は、別ツールの 「JG_延焼線緩和」 を使用してください。

📝 延焼範囲の緩和を使う場合の注意点

延焼範囲の緩和は、建物の配置や形状が決定した後でなければ確定できません。

そのため、計画前の与条件として、最初から緩和後の延焼範囲を設定することはできません

配置検討の初期段階では、まず従来どおりの延焼ラインを描画し、その上で建物配置を検討することになります。

使い分けの目安 🔍

「JG_敷地延焼線」を使用する場合
  • 敷地と道路条件から延焼ラインを作成したい場合
  • 配置図作成時に、従来の延焼ラインを入れておきたい場合
  • 建物配置検討前の与条件として延焼ラインを確認したい場合
「JG_延焼線緩和」を使用する場合
  • 2019年法改正による告示緩和を検討する場合
  • 建物配置が決定した後に、延焼範囲の緩和を反映したい場合
  • 建物形状や開口条件等を踏まえて延焼範囲を確認したい場合

この「JG_敷地延焼線」の機能について深掘りしたい方は次の投稿もご覧ください。

▶️ 操作方法

【1】zipファイルを解凍し、JWWファイル内または任意の場所に保管します。

【2】Jw_cadの[その他]メニュから外部変形コマンドを選択します。

【3】ファイル選択で、保管した場所にあるJG_延焼線緩和フォルダ内の延焼線緩和.BATをクリックします。

【4】Jw_cadの左上に表示されるメニューから、「敷地延焼線」「注釈記載」のどちらかを選択します。

JG_敷地延焼線 Jw_CAD初期画面(図面を全て選択)

JG_敷地延焼線 チュートリアル ~操作の流れ~


    
 ≪ A 敷地延焼線 ≫

【5】敷地境界線と道路を示す図形を全て選択し、「選択確定」ボタンを押します。

【6】敷地境界線入力フォームに選択した敷地地境界線と道路が表示されるので、敷地境界点を時計回りで順にクリックし、全ての境界点のクリックが終了した際は「入力(次へ)」ボタンを押します。直前のデータを利用する場合は、「直前を再現」ボタンを押します。

 補足:閉じた敷地境界線を入力した場合は、「閉じた領域が見つかりました(省略)」のメッセージが表示されるので、確認し「入力(次へ)」ボタンを押します(境界点の入力は省略できます)。変更する際は、「取消」ボタンを押し、このフォームで境界点をクリックして入力し、「入力(次へ)」ボタンを押します。

JG_敷地延焼線 敷地境界点の入力(閉じた敷地境界線を入力した場合は省略できます)

 

【7】「境界種別を選択します(以下省略)」というメッセージが現れ、境界種別入力フォームが立ち上がります。右上の境界線リストから境界線番号を選択(複数選択可)し、リスト下の境界種別「道路境界線」、「隅切」、「隣地境界線」の3つから1つを選択し「決定」ボタンを押します。未入力の場合は隣地境界線となるので、隣地境界線の入力は省略できます。変更する場合は、リストを選択し、変更する境界種別を選び、「決定」ボタンを押します。道路と隅切を全て入力した際は「次へ」ボタンを押します。直前のデータを利用する場合は、「直前を再現」ボタンを押します。 

JG_敷地延焼線 境界種別の入力

【8】「リストから道路境界線を選択し(以下省略)」というメッセージが現れ、反対側の道路境界線入力フォームが立ち上がります。右上の境界線リストから該当する道路境界線番号を選択し、反対側の敷地境界線を時計回りで2点クリックし「入力」ボタンを押します。入力するとライン上に境界線番号が表示されます。異なった番号が入った場合は「削除」ボタンを押し再度入力します。また、【7】で隣地境界線を選択した場合でもこのフォームで道路境界線に変更できます。全ての道路境界線の入力が終了した際は「入力完了」ボタンを押します。直前のデータを利用する場合は「直前を再現」ボタンを押します。 

JG_敷地延焼線 反対側の道路境界線の入力

 捕捉:行き止まり道路が敷地に対し直角になる場合は、道路幅員と同じ距離の位置を道路境界線とみなして入力して下さい(事前にJw_cadでラインを作成する必要があります)。また、その道路が敷地に入り込む際に敷地の一辺が反対側の道路境界線となることがありますが、その場合でも入力が必要です。 

【9】描画設定入力フォームが立ち上がります。道路情報の記載設定から、「道路中心線を記載」、「道路幅員を記載」、「遠隔距離を記載」、を行うか選択します。次に、レイヤグループ、レイヤ、線(色)番号、使用する文字種を入力します。次に、隣地境界線と道路中心線の結合方法を「隣地境界線を延長して結合する」か、「道路に直角なラインを介して結合する」か選択します。 

JG_敷地延焼線 延焼線描画設定

【10】「設定完了」ボタンを押すと、Jw_cadの画面に延焼線その他が出力されます。

JG_敷地延焼線 Jw_CADへの出力結果

 ≪ B 各種注釈 ≫

【5】~【8】 ≪ A ≫ の行程に同じ。

【9】描画設定入力フォームが立ち上がります。道路情報の記載設定から、「境界線延長を記載」、「道路中心線を記載」、「道路幅員を記載」、「敷地面積を記載」、「敷地境界点を記載」を行うか選択します。また、レイヤグループ、レイヤ、線(色)番号、使用する文字種を入力します。

【10】「設定完了」ボタンを押すと、Jw_cadの画面に各種注釈が出力されます。

 補足: ≪ A ≫ と ≪ B ≫ の行程は共に同じ敷地情報を使用します。どちらかで入力したデータは本ソフト内に記録されるので、「直前を再現」ボタンを使用することで、二度入力する手間を省くことが出来ます。また、【8】の入力の最後に「Excel書出し」ボタンを使用すると、任意のエクセルシートにデータを保存することができ、他の外部変形ソフト(「JG_測定線作成」「JG_近隣範囲図」「JG_壁面線後退」「JG_斜線等高線(開発中)」)に使用できます。これらのソフトは敷地や道路の位置データを相互に利活用することができ、それぞれのツールに付随しているEXCEL書き出し機能を使用することで、一度入力したデータを再利用できます。

これらのツールをメニュー化してひとつのパッケージにし「Jw作図」という外部変形ソフトにまとめました。敷地・道路データをソフト内に記憶させることができるので、Excelに書き出す手間が省け操作性が向上します。ご希望の方は問い合せ先までご連絡ください。

閉鎖・発散方式 日影測定線の作成

JG_日影測定線 閉鎖測定線 実行画面

📐はじめに

日影図を作成する際、最初に作成する「測定線」には、閉鎖方式発散方式の2種類があることをご存じでしょうか。

🤔一般的なのは「閉鎖方式」…しかし?

多くの場合、測定線は閉鎖方式で作成されます。
ただ、誤解を恐れずに言うと、閉鎖方式に比べて設計側に有利に働くケースがあるのが「発散方式」です。

🕒発散方式があまり使われない理由

発散方式は、

  • 作図方法が少し複雑で時間がかかる
  • 行政や近隣との調整などに手間がかかる場合がある

といった理由で、知っていても実際には閉鎖方式を選ばれることが多いのが実情です。

✨それでも「導入の価値」は大きい

とはいえ、発散方式を簡単に作図できるツールがあれば、導入のハードルは下がります。
発散方式はプロジェクトに大きな成果をもたらすこともあるため、チャンスがあればぜひ採用してみたいところです

✅Jw_cad用外部変形「JG_日影測定線」について

「JG_日影測定線」は

  • 閉鎖方式
  • 発散方式

日影測定線を作成できる外部変形(ツール)です。

JG_日影測定線 発散測定線 実行画面

この「JG_日影測定線」の機能について深掘りしたい方は次の投稿もご覧ください。

▶️ 操作方法

【1】zipファイルを解凍し、JWWファイル内または任意の場所に保管します。

【2】Jw_cadの[その他]メニュから外部変形コマンドを選択します。

【3】ファイル選択で、保管した場所にあるJG_日影測定線フォルダ内の日影測定線.BATをクリックします。

【4】Jw_cadの左上に表示されるメニュー「閉鎖測定線」「発散測定線」「各種注釈」から実行する作業を選択します。
    
 ≪ A 閉鎖測定線 ≫

【5】敷地境界線と道路を示す図形を全て選択し、「選択確定」ボタンを押します。

JG_日影測定線 敷地入力フォーム

【6】敷地境界線入力フォームに選択した敷地地境界線と道路が表示されるので、敷地境界点を時計回りで順にクリックし、全ての境界点のクリックが終了した際は「入力(次へ)」ボタンを押します。直前のデータを利用する場合は、「直前を再現」ボタンを押します。 

JG_日影測定線_境界線種別入力フォーム

【7】「境界種別を選択します(以下省略)」というメッセージが現れ、境界種別入力フォームが立ち上がります。右上の境界線リストから境界線番号を選択(複数選択可)し、リスト下の境界種別「道路境界線」、「隅切」、「隣地境界線」の3つから1つを選択し「決定」ボタンを押します。未入力の場合は隣地境界線となるので、隣地境界線の入力は省略できます。変更する場合は、リストを選択し、変更する境界種別を選び、「決定」ボタンを押します。道路と隅切を全て入力した際は「次へ」ボタンを押します。直前のデータを利用する場合は、「直前を再現」ボタンを押します。 

JG_日影測定線_反対側の道路境界線入力フォーム①

たとえば下の 図のように、反対側の道路境界線の折れ点が敷地境界線のそれより多い場合は、反対側の境界線がどちらの敷地境界線に属すのか選択する必要があります。

JG_日影測定線_反対側の道路境界線入力フォーム②

逆に敷地側の折れ点が多い場合も、反対側の道路境界線と敷地側境界線の組み合わせを決める必要があります。

JG_日影測定線_反対側の道路境界線入力フォーム③

組み合わせる際は、互いに向かい合う比率が多い方を対応させるとよいでしょう。

【8】「リストから道路境界線を選択し(以下省略)」というメッセージが現れ、反対側の道路境界線入力フォームが立ち上がります。右上の境界線リストから該当する道路境界線番号を選択し、反対側の道路境界線を時計回りで2点クリックし「入力」ボタンを押します。入力するとライン上に境界線番号が表示されます。異なった番号が入った場合は「削除」ボタンを押し再度入力します。また、【7】で隣地境界線を選択した場合でもこのフォームで道路境界線に変更できます。全ての道路境界線の入力が終了した際は「入力完了」ボタンを押します。直前のデータを利用する場合は、「直前を再現」ボタンを押します。

JG_日影測定線_反対側の道路境界線入力フォーム(反対側の道路が重複する場合)

 注意:複数の敷地境界線が反対側の道路境界線を共有する場合は、一つの道路境界線に複数の番号が記載されます。逆に、一つの道路に敷地境界線が複数対応する場合は、同一の番号が反対側の道路境界線にそれぞれ入力されます。

JG_日影測定線_行き止まり道路の入力(みなし道路境界線の入力)(a図)

 補足:行き止まり道路がある場合は、道路幅員と同じ距離の位置にある線分を道路境界線とみなして入力して下さい(事前にJw_CADで線分を作成しておく必要があります)(a図)。また、行き止まり道路が敷地に入り込む場合は、対岸にある敷地の一辺が反対側の道路境界線となることがありますが、その場合でも入力が必要です(b図)。 

JG_日影測定線_行き止まり道路の入力(対岸にある自身の境界線を道路境界線として入力)(b図)

【9】描画設定入力フォームが立ち上がります。記載設定から、「みなし境界線を記載」、「道路中心線を記載」、「道路幅員を記載」、「離隔距離を記載」を行うか選択します。次に、レイヤグループ、レイヤ、線(色)番号、使用する文字種を入力します。次に、隣地境界線と道路みなし境界線の結合方法を、「隣地みなし境界線を延長して結合する」か、「道路に直角なラインを介して結合する」か選択します。

 

JG_日影測定線_閉鎖線描画設定

【10】「完了」ボタンを押すと、Jw_cadの画面に閉鎖測定線その他が出力されます。

 ≪ B 発散測定線 ≫

【5】~【9】 ≪ A ≫ の行程に同じ。

【10】「完了」ボタンを押すと、Jw_cadの画面に発散測定線と閉鎖測定線(隣地側)その他が出力されます。

 注意:発散測定線が描画されるのは放物線が連続する道路上のみです。行き止まり道路は隣地と同様に閉鎖測定線となります。敷地反対側の道路境界線が敷地に対して延びていないと、行き止まり道路として扱われるので注意して下さい。道路が途中で屈曲する場合の判断は、円弧で閉じるか放物線のままとするか解釈が分かれますが、このソフトでは円弧で閉じない描画となります。つまり、反対側の道路境界線を開放すると放物線を描画し、閉鎖すると行き止まり道路と同じ扱いになります。

本ツールにおいては、前面道路が「一の道路」(屈折や交差がない道路)である場合にのみ発散方式による描画が可能です。

 ≪ C 各種注釈 ≫

【5】~【8】 ≪ A ≫ の行程に同じ。

【9】描画設定入力フォームが立ち上がる。道路情報の記載設定から、「境界線延長を記載」、「道路中心線を記載」、「道路幅員を記載」、「敷地面積を記載」、「敷地境界点を記載」を行うか選択します。また、レイヤグループ、レイヤ、線(色)番号、使用する文字種を入力します。

JG_日影測定線_各種注釈 実行画面

【10】「完了」ボタンを押すと、Jw_CADの画面に各種注釈が出力されます。

補足: ≪ A ≫ ~ ≪ C ≫ の行程は共に同じ敷地情報を使用します。どちらかで入力したデータは本ソフト内に記録されるので、「直前を再現」ボタンを使用することで、二度入力する手間を省くことが出来ます。また、【8】の入力の最後に「Excel書出し」ボタンを使用すると、任意のエクセルシートにデータを保存することができ、「JG_延焼線作成」「JG_近隣範囲図」「JG_壁面線後退」等の他の外部変形ソフトに使用できます。