月: 2025年1月

単線プランから平面図を作成

JG_平面図作成 実行画面


この平面図は、JG_平面図作成で単線プランから自動で作成したものです。
基本計画または基本設計のフェーズにおいては、いくつもの計画案を短時間に作成してクライアントに提示する必要があり、図面の体裁もさることながらスピードが優先される場合が多いと思います。

しかしながら、下記のような単線プランではいかにも味気なく、間に合わせで作成したような印象を与えかねません。

図面の体裁(情報量)においては、冗長的とも思えるぐらいの書き込みがあった方が、気づきも多く得られ、フロンローディングにつながっていくと考えます。

JG_平面図作成 実行前の単線プラン

JG_平面図作成は、シングルラインのラフプランからダブルラインの平面図を自動作成する外部変形(ソフト)で簡単な単線のブロックプランに対し、概ね基本設計レベルの注釈を自動的に盛り込み、体裁の整った平面図を瞬時に作成することができます。

具体的な機能は以下の通りです。

・指定した壁厚でダブルライン化

・壁/柱の一括包絡処理

・壁厚の異なる壁ごとの包絡処理

・柱型の自動割付および描画

・壁・柱内のハッチングまたは塗り潰し(指定色)

・室名の読み込みと新規作成

・出入口の一括自動描画(プランに中心線の記載が必要)

・窓の一括自動描画(機能拡張版のみ利用可能)

・壁芯面積/有効面積の算出

・通り芯間寸法の記入

・室名/面積のEXCEL書き出し


冒頭のプランは、自動で割り付けた柱を壁と一体的に包絡処理したもので、柱の位置が確定しているような印象を与えますが、以下のように柱を位置のみ明示して、検討中のような表現とすることもできます。

JG_平面図作成 壁にのみ塗り潰しを適用した場合

また、RC造壁式構法の場合のように躯体として必要なRC壁を太めに表現し、乾式工法の壁とメリハリを付けた表現も可能です。

図面としてはさっぱりした印象になります。

JG_平面図作成 RC造壁式構法を意図したシンプルな平面図

また、下図のようにプランそのものがさっぽりしすぎている場合には、ドアの軌跡を描画することでメリハリのある図面に仕上げることができます。はじめに単線プランにドアの中心線を短い線分で入力することによって、プログラムがその線を中止に出入口を配置します。開き勝手や吊元は前後の部屋の広さや壁の位置によって最適化されます。また、下記のように柱サイズを小さめにすることで、S造をイメージしたプランが作成できます。
柱サイズとスパンは、自動設定、半自動設定、固定値入力から選択でき、自動/半自動の場合は、経済スパン優先モード、スパン微調整(壁との取り合いを考慮する)モードを選択できます。

JG_平面図作成 ドア軌跡の自動描画

ドア幅は一律で設定可能ですが、すべて同一幅の片開きドアですとリアリティのない図面になってしまうため、前述したドアの中心線を間隔をあけてダブルで記載することで、親子開きドア(間隔500以上700未満)や両開きドア(間隔700以上)とすることができます。
また、壁の脚色はソリッド以外にもハッチングを選択することができ、線の本数(シングル・ダブル・トリプルから選択)や角度を設定できます。RCラーメン構造の表現に適しています。


JG_平面図作成 壁/柱のハッチングによる脚色

また、図面を彩色したい場合などは、柱や壁のソリッドに色を付けることができます。
ゾーニング図のように部屋の種類によって色分けしたいところですが、現時点では柱・壁のみ彩色可能です。次回のバージョンアップで実現したいと考えています。

その他、壁芯面積・有効面積、通り芯間寸法、窓の自動記載などを選択できるほか、面積の小数点以下の桁数、窓の壁長に対する割合、開口位置の微調整、開口中心線の長さ、描画する壁の線種、レイヤグループなどを細かく設定できます。また、Jw_cadで作成した単線プランを残すか消去するかを選択できます。


JG_平面図作成 壁と柱のソリッドを色付け

また、冒頭の変換前の単線プランには室名がありましたが、以下のようにJw_cadの元図に室名が無い場合でも、JG_平面図作成の設定フォームで入力することができます。部屋面積と確実に関係づけたい場合には、設定フォームでの入力がお勧めです。

JG_平面図作成 室名の無い単線プラン(前図の変換前の状態)


JG_平面図作成 室名入力フォーム

操作方法は、以下の通りです。


【1】zipファイルを解凍し、JWWファイル内または任意の場所に保管します。

【2】Jw_cadの[その他]メニュから外部変形コマンドを選択します。

【3】ファイル選択で、保管した場所にある「JG_平面図作成」フォルダ内の平面図作成.BATをクリックします。

【4】Jw_cadのトップメニュー下に、「厚みの異なる壁ごとに選択」と表示されるので、同一の壁厚となる線分グループ(以下「壁セット」と言う)と開口部(出入口)の位置を示す短線(以下「開口中心線」と言う)、また必要であれば室名を全て選択し、「選択確定」ボタンを押します。

 補足:開口中心線は、対応する壁とセットで選択して読み込む必要があります。別々に読み込むと、短い壁として扱われます。

 また、開口中心線は、極端に長い場合は壁として扱われます。

 開口部を表現しない場合は作成及び読み込みは不要です。

 壁セットごとの選択においては、厚みの異なる壁ごとにレイヤーを分けて作成しておくと選択が容易です。

 曲線は表現できません(入力しても作図されません)。

JG_平面図作成 壁厚入力フォーム

【5】壁厚入力フォームが立ち上がるので、壁厚を記載し「入力」ボタンを押します。

他に壁セットが無い場合は「入力完了」ボタンを押します。

他にある場合は、「次の壁セット」ボタンを押します。

 補足:「次の壁セット」ボタンを押した場合はJw_cadの画面で次の壁セットを選択します。壁厚入力フォームが再度立ち上がるので同様に壁厚を記載し「入力」ボタンを押します。

 注意:「選択した元図を消去」にチェックを入れると選択した壁セットのみ消去されます。

最後の壁セットは【7】基準設定フォームでも消去を選択できます。

JG_平面図作成 包絡確認フォーム

【6】包絡確認フォームが立ち上がるので、壁の包絡を一律に行う場合は「一律に行う」ボタンを押します。

壁セットごとに行う場合「壁厚ごとに行う」ボタンを押します。

行わない場合は、「行わない」ボタンを押します。

 補足1:「壁厚ごとに行う」を選択した場合、壁厚が異なる部分の交点の勝ち負けは、壁厚が厚いほうが優先になります。

交差する壁の角度が極端に鋭角な場合は正しく包絡されません。

また線が点で複数分岐する場合も包絡処理が適切に行われません。
また柱との包絡は壁厚が厚い壁とのみ包絡されます。(「一律に行う」を選択した場合は全ての壁と柱が包絡されます。)
  
 補足2:(包絡を)「行わない」を選択した場合、出入口の一律作成、窓の自動作成、有効面積算定は行えません。
柱は、描画レイヤグループ(0~Fまで)、描画レイヤ(0~Fまで)、線(色)番号(1から9まで)を「柱描画設定」で設定できます。    

JG_平面図作成 壁厚入力フォーム

【7】基準設定フォームが立ち上がるので、

 ①柱型の自動作成を行うか、

 ②出入口の一律作成を行うか、

 ③窓の自動作成を行うか(機能拡張版のみ使用可能)選択するラジオボタンを押します。

 出入口の一律作成を行う場合は、開口幅を入力します。

 またドアの軌跡を描画する場合は「軌跡を描画する」にチェックを入れます。

 さらに、開口位置の微調整などを行う場合は「詳細設定を行う」にチェックを入れます。
 次に壁を描画する描画グループ(0~Fまで)と描画レイヤ(0~Fまで)を入力します。
 次に選択した元の図形を消去する場合は、「選択した元図を消去」にチェックを入れます。
 さらに、開口部以外の記載設定(面積、室名、寸法、壁の脚色等)を行う場合は「その他記載設定」ボタンを押します。

 補足:出入口の位置は【4】で選択した開口中心線を基準に描画されます。(位置を変更する場合は詳細設定で行います)。

 親子開き扉、両開き扉として描画する場合は、Jw_cadで中心線を以下の間隔で2本平行に作図します。

 ・親子開きドア:間隔500以上700未満

 ・両開きドア:間隔700以上

 開口幅は2000を超えるサイズを入力した場合は2000で算定されます。

 壁の線(色)番号は、壁の描画においてはJw_cadの現在設定で一律に描画されます。
 窓は間口のなかに1か所でも出入口がある場合は描画されません。
 「精度設定」チェックボックスは面積算出が適正に行われない場合に調整用として使用します。

 ①「交点の精度」のみ0.01から10mmの間で調整できます(デフォルトは0.1mmです)。

 ②平行線の精度は管理者用のため使用できません。
     
 注意1:中心線が壁に対して概ね90度で交差していない場合は適切に描画されません。「選択した元図を消去」にチェックを入れた際に、壁セットが複数ある場合は最後に選択した壁セットのみ消去されます。(全て消去する場合は【5】壁厚入力フォームの「選択した元図を消去」で壁セットごとに消去して下さい。)

   

注意2:選択した元図を消去」にチェックを入れた場合で、かつ「その他記載設定」で「室名欄の作成」を「行う」にした場合は、Jw_cadで入力されている文字の一部(室名として読み込まれたなかった文字)は消去されます。

 ≪ ①柱型の自動作成「詳細設定を行う」にチェックを入れた場合≫

JG_平面図作成 柱型詳細設定フォーム

【A】柱型詳細設定フォームが立ち上がるので、

①柱型サイズを設定する場合は、X方向とY方向の柱サイズを、

②スパンを設定する場合は、X方向のスパンとY方向のスパンを入力します。

自動入力とする場合は未記入か0を入力します。

柱型と壁を包絡する場合は「柱型と壁を結合する」チェックボックスにチェックを入れ、

経済スパン(7m前後)を考慮する場合は「経済スパンを優先」チェックボックスにチェックを入れます。

②のスパン設定をした場合でも微調整を自動で行う場合は、「スパンの割付調整(省略)チェックボックスにチェックを入れます。

 補足1:「柱型と壁を結合する」チェックボックスにチェックを入れた場合:

 【6】包絡確認フォームで「一律に行う」を選択した場合は、全ての壁と柱が包絡されます。

 「壁厚ごとに行う」を選択した場合は、壁厚が最も厚い壁とのみ柱が包絡されます。 
     
 補足2:「経済スパンを優先」チェックボックスにチェックを入れた場合:

 

 経済スパンは7m前後に設定しています。ただし②スパン値が入力されている場合は入力値が優先します。

  

 補足3:「スパンの割付調整(省略)チェックボックスにチェックを入れた場合:

 ②スパン設定の入力値を考慮した上で、壁との位置関係等を微調整します。(極端に小さいスパンが生じないように、スパン入力値を基準に値を調整します。) 

   

 補足4:スパンを入力した場合は建物中心から割付けます。

 一方「スパンの割付を優先」にチェックを入れた場合は端部から割付けます。

 X方向またはY方向のいずれか一方のみを自動とすることも可能です。 

 注意:柱を自動設定できるのは、X軸(メイン軸)とY軸(メイン軸と約90度方向)のセットが2セットまでです。それぞれのセットで柱サイズ及びスパンが自動調整されます。
 柱サイズの自動においては、概ねスパンの1/10で設定がなされます(スパンが一定でない場合は最頻値または平均値が採用されます)。
      

 ≪ ②出入口の一律作成「詳細設定を行う」にチェックを入れた場合≫

JG_平面図作成 (出入口の)位置調整と中心線設定フォーム

【A】位置調整と中心線設定フォームが立ち上がるので、出入口位置の調整を行う場合について、壁の間口の中心付近の出入口を、中心位置に正確に描画する場合は「間口の中心位置」にチェックを入れ、

 端部付近に位置する出入口を端部からの指定距離の位置に描画する場合は「端部からの位置」にチェックを入れ、続いて端部からの離れ距離を入力します。
 壁の間口幅に合わせて出入口の開口幅を調整する場合は、「開口幅自動調整モード」にチェックを入れます。
 次に中心線記載設定について、中心線を再描画する場合は「中心線を記載する」にチェックを入れ、開口中心線長さを入力します。

 補足:離れ距離、開口中心線共に2000を超える数値または100を下回る数値は入力できません。2000より大きい数値を入力した場合は2000で、100より小さい数値を入力した場合は100で算定されます。
   
 注意:中心位置調整を「行わない」にチェックを入れた場合は、開口中心線は再描画されません。

 柱型の自動作成と壁・柱の脚色をセットで行うときは、「開口幅自動調整モード」をONにして下さい。

 また窓の位置調整は行われません。

JG_平面図作成 その他記載設定フォーム

【B】「その他記載設定」ボタンを押した場合は、その他記載設定フォームが立ち上がるので、

③壁芯面積の算出、

④有効(内法)面積の算出、

⑤室名欄の作成、

⑥通り芯間寸法の記入を行う場合は各ラジオボタンをオンにします。
 次に記載仕様として、面積の小数点以下の桁数(0~6桁まで)と、使用する文字種(1~10まで)を入力します。
 次に壁を脚色(ハッチングまたは塗り潰し)する場合はチェックボックスにチェックを入れます。
 次に、面積をExcelに書き出す場合はチェックボックスにチェックを入れます。

   

 補足1:寸法は、主要な通り芯を3方向まで自動で検出して、その通り芯間の寸法を記載します。文字種は1~10以外の番号を入力すると現在設定で描画されます。

 Excelに出力されるのは、室名と壁芯面積、有効面積になります。

   

 補足2:Jw_cadに室名が記載され、かつそれらを【4】で選択して読み込んだ場合は、それらの室名の下に面積が記載されます。

 また、⑤室名欄の作成を「行う」とした場合は、【D】で入力した室名で上書きされてJw_cadに記載されます。
 入力を行わなかった場合は、元の室名がそのまま記載されます。  

  

 注意:部屋が棟として分かれている場合、外周面積が算定される場合があります。

   

 重要:回遊廊下のように室が入れ子となっている場合、有効面積は外側の室の内法で算出されるため正確ではありません。(壁芯面積は正確に反映されます。)
 

 ≪ 「壁を脚色する」にチェックを入れなかった場合≫

【8】設定完了ボタンを押すとJw_cadの画面に平面図が描画されます。

 ≪ 「壁を脚色する」にチェックを入れた場合≫

JG_平面図作成 作業選択フォーム

【9】作業選択フォームが立ち上がるので、「ハッチング」か、「塗り潰し」を選択します。

 <ハッチング>

JG_平面図作成 ハッチング詳細フォーム

【9-A】ハッチング詳細フォームが立ち上がるので、「斜線仕様」で単線、二重線、三重線の中から選択します。

 詳細に設定する際は「詳細入力」ボタンを押します。

 次にレイヤグループから、描画グループ(0からFまで)と描画レイヤ(0からFまで)を入力します。

 OKボタンを押すとJw_cadの画面に平面図とハッチングが描画されます。

   

 補足:「詳細入力」チェックボックスにチェックを入れた際は、詳細設定フォームが立ち上がるので、重線の間隔(二重線と三重線の場合)と斜線角度、線群ピッチを入力します。

 次に「記載仕様」で線(色)番号(1~9まで)と線種番号(1~9まで)を入力します。

 線(色)番号はSXF色の101~356までを利用することもできます。

JG_平面図作成 描画設定フォーム

 <塗り潰し>

【9-B】描画設定フォームが立ち上がるので、表示されたピクチャーボックスの色を確認して「OK」ボタンを押します。

 色を変更する場合は、「色を取得」ボタンを押してカラーダイアログから任意に色を選択して「OK」ボタンを押します。

 次にレイヤグループから、描画グループ(0からFまで)と描画レイヤ(0からFまで)を入力します。
 OKボタンを押すとJJw_cadの画面に平面図と塗り潰しが描画されます。

   

 補足:レイヤグループは0~F以外の番号(又は記号)を入力すると現在のレイヤグループに描画されます。

 ≪ 「開口部の一律作成」「窓の自動作成」「通り芯間寸法の記入」をチェックの場合≫

JG_平面図作成 注釈描画設定フォーム

【C】注釈描画設定フォームが立ち上がるので、建具の見え掛りと寸法線のそれぞれに、描画レイヤグループ(0~Fまで)、描画レイヤ(0~Fまで)、線(色)番号(1から9まで)を入力します。
「室名欄の作成」にチェックを入れなかった場合はJw_cadの画面に平面図が描画されます。

 補足:上記以外の数字を入力すると、Jw_cadで読み取った線(色)番号と同一になります。

 ≪ 「室名欄の作成」にチェックを入れた場合≫

JG_平面図作成 室名記入フォーム(Jw_cadで室名が入力されている場合)

【D】室名記入フォームが立ち上がるので、室リストから対応する番号を選んで、室名ボックスに室名を記入し「入力」ボタンを押します。

 「完了」ボタンを押すとJw_cadの画面に平面図が描画されます。

   

 補足:室名を記入しない部屋については、Jw_cadで記載のある室名がそのまま継続されます。

 ≪ 「窓の自動作成」にチェックを入れた場合≫

JG_平面図作成 (窓)詳細設定フォーム

【E】詳細設定フォームが立ち上がるので、窓の比率を入力する場合は、テキストボックスに壁長に対する比率を入力します。

 最小窓幅を入力する場合は、テキストボックスに窓幅をミリ単位で入力します。

壁・床のみを選択して脚色

 JG_図面脚色は、平面図・断面図から壁・床、柱・梁部分を抽出してその断面領域を脚色(ハッチング又は塗り潰し)する外部変形(ソフト)です。

 壁や床等の断面線が他の見えがかり等と異なる線色で描かれている必要がありますが、ダブルラインの端部が閉じていない場合でも範囲を特定できます。
 壁や床以外の領域を脚色する際は、モードを変えることで、閉じた領域のみを脚色することが可能です。
 バージョン2.0から入れ子が含まれる領域をすべて抽出できるようになりました。
 またバージョン3.0から最小壁厚を指定してすることで、脚色する壁をトリミングすることができるようになりました。RCの壁と乾式の壁とで表現を分ける際に活用できます。
 塗り潰しの色はカラーダイアログで設定することができます。
 またハッチングは単線、二重線、三重線から選択でき、角度、ピッチを指定することができます。


JG_図面脚色 実行前

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JG_図面脚色 実行後

この外部変形では、Jw_cadで範囲選択後、最初に作業選択フォームが現れます。こちらで通常は「壁または床を特定する場合」を選択しますが、その際に「入れ子の領域を含める」も自動的にチェックが入ります。

JG_図面脚色 作業選択フォーム

その理由としては、下図の平面図サンプルのように、EPS(図面の左下)やDS、PSなど壁で閉じた領域がある場合に、「入れ子の領域を含める」にチェックを入れなかった場合は、中の室内を切り取ることが難しくなるためです。

JG_図面脚色 変換前のサンプル

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JG_図面脚色 「入れ子の領域を含める」にチェックを入れなかった場合

「入れ子の領域を含める」にチェックを入れると下図のように適切に脚色することができます。

JG_図面脚色 「入れ子の領域を含める」にチェックを入れた場合

また、次に条件設定フォームが現れますが、ここでは、最小壁/床厚を設定することで、記載した数値以下の壁厚の壁を脚色する範囲から除外することができます。

JG_図面脚色 条件設定フォーム

下記は、「最小壁/床厚」を120として、壁厚100の壁を脚色範囲から除外した例です。

上記の条件設定フォームでは、柱幅/梁せいの最大値を設定することが出来ますが、こちらで設定値以上の柱や梁をトリミングすることは現バージョンでは困難です。以下は、 条件設定フォームの「柱幅/梁せいの最大値」に、実際の柱サイズ(500✕500)よりも小さい450を入力した例ですが、独立柱の他に壁付柱も除外される場合があります。

JG_図面脚色 条件設定フォームで柱幅/梁せいの最大値を指定した例

Jw_cadで図面を選択した際に線色が2色以上あった場合は、以下の範囲設定フォームが現れます。上記の平面図サンプルでは、壁・柱の線が黄色で描かれているため、線(色)番号のテキストボックスに2を入れることで分離しています。

JG_図面脚色 条件設定フォームで柱幅/梁せいの最大値を指定した例

このようにいったん明確に壁・柱とその他を分けておくと、下記のように壁の端部をオープンとした場合でも脚色することが可能です。

JG_図面脚色 閉じていない壁の脚色 実行前

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JG_図面脚色 閉じていない壁の脚色 実行後

また、前述した最小壁厚による壁のトリミングについては、この例のように、壁厚の異なる壁が包絡している場合(実行前図参照)でも分離することできます。

JG_図面脚色 閉じていない壁の脚色と最小壁厚の指定 実行後

断面図を脚色する場合には、注意点が一つあります。前述した条件設定フォームと、範囲設定フォームの間に、以下の精度設定フォームが現れます。断面図の場合は床の上下の線が平行とは限らないため、この精度設定において、上下の線の角度を示しておく必要があります。

JG_図面脚色 精度設定フォーム

JG_図面脚色 断面図の脚色 実行前

JG_図面脚色 断面図の脚色 実行後

下記のように、スラブの水勾配や、庇の上裏勾配、排水溝や水切などの欠き込みがある場合でも、「壁または床を特定する場合」で脚色可能です。

JG_図面脚色 断面図の脚色 水勾配や上裏勾配 各種欠き込みに対応


操作方法は、以下の通りです。

【1】zipファイルを解凍し、JWWファイル内または任意の場所に保管します。

【2】Jw_cadの[その他]メニュから外部変形コマンドを選択します。

【3】ファイル選択で、保管した場所にある「JG_図面脚色」フォルダ内の図面脚色.BATをクリックします。

【4】Jw_cadのトップメニュー下に、「図面を全て選択」と表示されるので、平面図または断面図等を全て選択し、「選択確定」ボタンを押します。

 注意:家具および建具、見え掛り線などを含めて選択しても問題ありませんが、線の色が同一の場合は間違って選択される場合があります。

 また算出にも時間がかかるため、レイヤ-が分かれている場合は非表示にして選択範囲に含めない方が無難です。

【5】作業選択フォームが立ち上がるので、「ハッチング」か、「塗り潰し」を選択します。

 壁(柱)または床(梁)を脚色する場合は「壁または床を特定する場合」にチェックを入れます。

 また、入れ子の領域がある場合またはあるかどうか不明な場合は、「入れ子の領域を含める」にチェックを入れます。

 補足:入れ子の領域が無いことが明らかな場合は、「入れ子の領域を含める」のチェックを外すことで処理スピードを速めることができます。

 注意:複雑な平面図や断面図を描画する際、「壁または床を特定する場合」にチェックを入れなかった場合は、閉じた領域を全て抽出するため時間を要します。

 重要:平面図で壁(柱)を脚色する場合は、「入れ子の領域を含める」にチェックを入れて下さい。

    

【A】 ≪ ハッチング ≫

 <「壁または床を特定する場合」にチェックを入れた場合>

【6】読込条件フォームが立ち上がるので、「最小壁/床厚」「柱幅/梁せいの最大値」(柱・梁が無い場合は壁厚または床厚を入力する。範囲の外形線を描出するには、範囲外形で「記載する」ボタンをオンにする。

 補足:デフォルトで「最小壁/床厚」は50、「柱幅/梁せいの最大値」は1500に設定されています。

 「最小壁/床厚」は10~300、「柱幅/梁せいの最大値」は100から5000までの間で設定できます。
 正確に入力すると領域の抽出精度を高めると共に描画速度を速めることができます。

重要:「最小壁/床厚」を入力した場合、設定値未満の壁厚/床厚の壁/床の脚色は行われません。

 「柱幅/梁せいの最大値」は、設定値を超える柱幅/梁せいの柱/梁を除外するものではありません。描画速度に影響するのみです。

【7】精度設定フォームが立ち上がるので、①平行線の精度で向かい合う線の角度を0.1~10度の間で入力します。(主に水勾配や上裏勾配が付いているスラブや庇を想定しています)。

 次に②交点の精度で端点の離れ(距離)を0.1~10mmの間で入力します。(線の端部が微妙に閉じていない場合を想定しています)。

 重要:断面図で水勾配や上裏勾配が付いたスラブがある場合は、平行線の精度を5度~10度として下さい。

【8】図面内に線色が二種類以上ある場合は、範囲設定フォームが立ち上がるので、対象範囲の線色を特定するため、対象となる領域を示す線(色)番号を入力します。

 全ての線色を対象とする場合は、「指定しない」にチェックを入れます。

JG_図面脚色 塗り潰し ハッチング詳細フォーム

【9】ハッチング詳細フォームが立ち上がるので、「斜線仕様」で単線、二重線、三重線の中から選択します。

 次にレイヤグループから、描画グループ(0からFまで)と描画レイヤ(0からFまで)を入力します。

 詳細に設定する際は「詳細入力」チェックボックスにチェックを入れます。

 OKボタンを押すと、Jw_cadの画面にハッチングが描画されます。

JG_図面脚色 塗り潰し ハッチング 詳細設定フォーム

 補足:「詳細入力」チェックボックスにチェックを入れた際は、詳細設定フォームが立ち上がるので、重線の間隔(二重線と三重線の場合)と斜線角度、線群ピッチを入力します。

 次に「記載仕様」で線(色)番号(1~9まで)と線種番号(1~9まで)を入力します。

 線(色)番号はSXF色の101~356までを利用することもできます。

 決定ボタンを押すとハッチング詳細フォームに戻ります。
 
 <「壁または床を特定する場合」にチェックを入れなかった場合>

【6H】精度設定フォームが立ち上がるので上記【7】の入力を行います。

【7H】ハッチング詳細フォームが立ち上がるので上記【9】の入力を行います。

 注意:「壁または床を特定する場合」にチェックを入れなかった場合は線色の指定は行えません。Jw_cadで選択する際に対象の線色のみを選択して下さい。

 
【B】 ≪ 塗り潰し ≫

 

<「壁または床を特定する場合」にチェックを入れた場合>

【6】と【7】の条件・設定入力フォームが立ち上がるので上記を入力を行います。

【8】図面内に線色が二種類以上ある場合は、範囲設定フォームが立ち上がるので、対象範囲の線色を特定するため、対象となる領域を示す線(色)番号を入力します。全ての線色を対象とする場合は、「指定しない」にチェックを入れます。


JG_図面脚色 塗り潰し 描画設定フォーム

【9】描画設定フォームが立ち上がるので、表示されたピクチャーボックスの色を確認します。

次にレイヤグループから、描画グループ(0からFまで)と描画レイヤ(0からFまで)を入力します。

JG_図面脚色 塗り潰し 色の設定フォーム

 色を変更する場合は、「色を取得」ボタンを押して、色の設定フォームから任意に色を選択して「OK」ボタンを押します。

 描画設定フォームに戻るので、こちらでOKボタンを押すとJw_cadの画面に塗り潰しが描画されます。

 補足1:レイヤグループは0~F以外の番号(又は記号)を入力すると現在のレイヤグループに描画されます。

 

<「壁または床を特定する場合」にチェックを入れなかった場合>

【6S】精度設定フォームが立ち上がるので上記【7】の入力を行います。

【7S】描画詳細フォームが立ち上がるので上記【9】の入力を行います。

 注意:「壁または床を特定する場合」にチェックを入れなかった場合は線色の指定は行えません。

  Jw_cadで選択する際に対象の線色のみを選択して下さい。