Jw_cadをClaude Code・Codexで動かす(Jw_AI連携)

JW_CAD / CLAUDE CODE / CODEX

Jw_cad の生データをAI で操作する

外部変形「Jw_AI連携」で、DXFを介さずダイレクトにAI連携

Jw_cad で範囲を選んでボタンを押し、AI に「この平面図に柱を入れて」と頼む。それだけで、AI が考えた柱の配置が Jw_cad の図面に再現される。「Jw_AI連携」は、Jw_cadとAIエージェントを橋渡しする画期的な外部変形です。AIエージェントであればその種類は問いません。今回は、Claude Code と Codex の 2 つの AI を「Jw_AI連携」とつなげ、最新版 AI の実力を試しつつ、連携の確かさを検証しました。

これまでの記事では、AI に SketchUp や Revit を操作させてきました。今回は、設計の現場でいちばん使われている Jw_cad です。「Jw_AI連携」は、Jw_cad の図形を AI が読み書きできるファイルに書き出し、AI が作った図形を Jw_cad に描き戻す入出力ツールで、AI そのものは含みません。ファイルの読み書きができる AI なら組み合わせることができます。今回は Claude Code(Anthropic 社)と Codex(OpenAI 社)の両方で同じ作図を頼み、ありのままに、その結果を並べています。

動画(7 分)── しくみから柱・建具記号・矩計図・住戸プランまで

ご購入は Jw_AI連携 の購入のページへ(13,200 円・税込)。

POINT 01

初歩的な作図から高度な設計まで

今回のテストは、初歩的な建具記号のプロット、柱の割付から、住戸プランの作成、難易度の高い矩計図、の 4 つです。ほぼ完璧なものから、まだ未熟なものまで、AI作図の今が見えます。

POINT 02

Claude Code でも Codex でも

「Jw_AI連携」は AI に作図を指示しません。AI への手引き(AGENTS.md)を読ませるだけです。どちらの AI でも外部変形での操作は同じ。だから見比べることも簡単です。

POINT 03

送る前に、PC の中で確認

クライアントの名前や会社名などの固有名詞は、書き出す前に見つけて伏せ字にし、AI に情報が流れるのを一定程度抑制します。伏せた文字は、AI の結果を描くときに元の語に戻ります。

今回試した内容

  • 目的:Jw_cad の図面の一部を AI に渡して描き足させ、結果を Jw_cad に戻す。同じ作図を Claude Code と Codex の両方で行う
  • 課題:壁を塗り潰した平面図に柱を入れる/平面図に建具記号を入れる/断面図を見本どおりの矩計図にする/70㎡ の 3LDK 住戸プランを新しく描く
  • 環境:Windows 11 / Jw_cad / Jw_AI連携 Ver.1.0.2 / Claude Code と Codex(どちらも VS Code 拡張)
  • 使用モデル:Claude Code は Opus 5.5・Fable 5.1、Codex は GPT-6.1 Sol・GPT-6 Astra ※ 2026 年 10 月時点
Jw_cad の画面。上の段に AI自動編集から AI連携終了までのボタンが並び、図面には AI が描いた 3LDK の住戸プランが左右に 2 つ並んでいる
「70㎡ の 3LDK を描いて」と頼んだ結果。左が Claude Code、右が Codex の住戸プランです。画面の上の段に並んでいるのが、Jw_AI連携のボタンです。

Jw_cad と AI のあいだで、何が行き来するのか

Jw_AI連携は、Jw_cad の[外部変形]として動きます。範囲を選んでボタンを押すと、選んだ図形を jww_export.json というAI が読めるファイルに書き出します。AI はそれを読み、描く図形を jww_import.json に書きます。Jw_AI連携がそれを読み込んで、Jw_cad の図面に描きます。

AI と Jw_cad が直接つながるのではなく、決まったフォルダーのファイルを介して受け渡すしくみです。そのため、AI の種類を問いません。下の図で、ボタンごとの流れを切り替えられます。

ボタンごとに、何が行き来するかボタンで、流れを切り替えられます
Jw_cad の図面 Jw_AI連携(外部変形) 受け渡しのフォルダー AI(Claude Code・Codex) 図形のファイル PC の外には出ないもの
ボタン

ボタンごとの、選ぶもの・ファイル・Jw_cad の状態

範囲の選択
書くファイル
読むファイル
Jw_cad

6 つのボタンの使い分け

[外部変形]で AI連携.bat を選ぶと、Jw_cad の上にボタンが並びます。1 回使うとまた同じボタンが出るので、続けて操作できます。

こんなときボタン動き
選んだ図形を、AI にそのまま描き直してほしいAI自動編集書き出して待機画面を出す。AI の結果ができると自動で閉じ、元の図形を消して描き直す
図形を渡しておいて、AI の作業中も Jw_cad を使いたいAIへ書出し書き出すだけ。結果は[AIから取得]で描く
AI の結果を描きたい/新しく描かせたものを置きたいAIから取得AI が場所を決めていればその位置に、決めていなければクリックした点を左下にして描く
手本の図面を見せて、同じ描き方をしてほしい参照図登録手本の図形を書き出す。何枚でも、別の図面からも
施主名などを AI に送りたくない伏せ字登録送りたくない語を書いたファイルのフォルダーを選ぶ
作業を終えるAI連携終了書き出したデータや参照図を片付けて、メニューを閉じる
AI は、Jw_AI連携のフォルダーで起動します

AI は、受け渡しのフォルダーがある C:\jww\外部変形\AI連携 で起動します。待機画面にも、この場所が表示されます。フォルダーには AI への手引き(AGENTS.md)が入っていて、ファイルの形、座標の決め方、色の番号の決め方、描く前に画像で確かめる手順などを、AI が自分で読みます。

送る前に、固有名詞を伏せる

図面には、施主名、物件名、会社名、住所などが書かれています。AI に読ませたデータは、その AI の提供元へ送られます。そこで 「Jw_AI連携」は、書き出す前に、図面の文字・寸法値・ブロック名・レイヤ名を PC の中で調べます。この確認のために、データを外へ送ることはありません。

  • 伏せ字にする語のファイル:[伏せ字登録]で選んだフォルダーの中の、送りたくない語の一覧(テキスト・Excel・Word など)
  • 書き方の決まり:「〇〇様」「〇〇邸」、株式会社などの会社名、住所、電話番号、カタカナの固有名詞らしい語

見つかった語は、確認の画面で 1 つずつ[送る][伏せる][送らない]を選べます。下の例で、選び方による違いを見られます。

図面の文字は、AI にどう届くかボタンで、見つかった 2 語の扱いを切り替えられます
見つかった語の扱い

文字ごとの、図面・AI に届く形・描き戻した形

伏せ字の対応表は、AI が読むフォルダーの外に置きます。AI が結果の文字に「〔固有1〕」と書けば、Jw_cad に描くときに元の語へ戻ります。[送らない]を選んだ文字は、[AI自動編集]のときは元の位置にそのまま描き戻します。

チャットの指示文は、確認できません

この確認は、図面から書き出すデータが対象です。AI に話しかけるチャットの指示文は、Jw_AI連携からは見えません。指示には、人名・社名・住所などを書かないでください。

4 つの作図を、Claude Code と Codex で

どれも、Jw_cad でボタンを押し、AI のチャットに 1〜3 行の指示を書いただけです。AI は書き出されたデータを読み、描く図形を作り、Jw_cad に流し込む前に画像にして自分で確かめてから結果を書きます。

1. 壁を塗り潰した平面図に柱を入れる(AI自動編集)

AI への指示

JWの待機画面が出ています。関連するオブシディアンを呼んで、この平面図に柱を入れてください。特に、柱の割付方については、JG_平面図作成が参考になります。X方向、Y方向ともに、6000~8000のピッチで割り付けてください。

柱を入れる前の Jw_cad の平面図。壁の線と部屋名・面積があり、柱は無い。右下には 30 度振れた棟がある
柱を入れる前の平面図。[AI自動編集]でこの範囲を選び、待機画面が出たところで AI に頼みます。
柱を入れた後の Jw_cad の平面図。外周と内部の壁に四角い柱が規則的に入り、壁と柱が一体の輪郭で塗り潰されている。斜めの棟にも棟の向きに合わせて柱が並ぶ
Claude Code が柱を入れた後。壁と柱を一体の輪郭にして塗り潰し、斜めの棟には棟の向きに合わせた柱を立てています。

Claude Code は、柱の大きさを外部変形「JG_平面図作成」と同じ考え方(スパンの 10 分の 1)で 700 角とし、39 本を割り付けました。会議室の中に柱が立たないよう通りをずらし、柱にかかる扉や窓は、位置を動かしたり幅を縮めたりして、その理由を報告してきました。30 度振れた棟には、棟の向きに合わせた別の柱芯を立てています。

2. 平面図に建具記号を入れる(AIへ書出し・AIから取得)

AI への指示

JWで平面図を読み込みました。建具記号を入れてください。室内のドアはSD、窓はAWでお願いします。

Jw_cad の平面図の拡大。各扉の横に SD-01、窓の外側に AW-10 などの、円と横線の建具記号が入っている
建具記号を入れた平面図(部分)。円と横の直径線の上に略号、下に番号です。

扉と窓を図形から見分け、同じ形式・同じ幅の建具に同じ番号を振りました。扉は片開き・両開き・親子開きを分け、窓は幅ごとに番号を付けています。記号が扉の軌跡や壁に重ならない位置も、AI が画像で確かめて選んでいます。

3. 断面図を、見本どおりの矩計図にする(参照図登録・AIへ書出し・AIから取得)

AI への指示

JWで参照図と元図を書き出しました。参照図は、RC造の学校の断面図を矩計図にしたものです。これを見本にして、別のところで切った断面図も同様の矩計図にしてください。描く位置は、右側の点線の枠内でお願いします。

上の段は手本で、左の断面図から右の矩計図へ。下の段は左の別の断面図から、AI が右の点線の枠内に描いた矩計図
上の段が手本(参照図)、下の段の右が AI の描いた矩計図です。

[参照図登録]で手本の「断面図と、それを矩計図にしたもの」を渡し、[AIへ書出し]で別の断面図を渡しました。AI は手本の描き方(仕上げの線、寸法、注記)を読み取り、指定した枠の中に矩計図を描いています。照合が必要な所は、図の中に注記として残してきました。

4. 3LDK の住戸プランを新しく描く(AIから取得)

AI への指示

JwcadのAI連携で、3LDKで70㎡のマンションの住戸プランを描いてください。お願いします。

元の図形なしで、新しく描かせました。AI が書いた結果を[AIから取得]で読み込み、置きたい所の左下をクリックすると、そこに描かれます。冒頭の写真が、その結果です。

Claude CodeCodex
面積専有面積 69.96㎡(壁芯)70.00㎡(壁芯。バルコニーは別)
LDK14.0 帖約 13.9 帖
洋室6.1 帖・5.4 帖・5.0 帖約 5.0 帖・5.0 帖・4.9 帖(各収納付き)
そのほか浴室・洗面脱衣室・トイレ・バルコニー・寸法浴室・洗面脱衣室・トイレ・南側バルコニー・家具・寸法

同じ指示でも、間取りの考え方はかなり違います。概略の計画案なので、柱型・法規・設備の条件はこれから詰める段階ですが、たたき台を 2 案、数分から十数分で並べられるのは心強いところです。

要した時間

記録した動画の長さです。指示を書いてから、AI が確かめを終えて結果を書き、Jw_cad に描くまでを含みます。同じ作図でも、AI とモデルの組み合わせ、考える深さの設定で変わります。

作図Claude CodeCodex
平面詳細図に柱を入れる26 分27 分
平面図に建具記号を入れる11 分14 分
断面図を矩計図にする12 分24 分
3LDK の住戸プランを描く17 分3 分

やってみて分かったこと

1. 図面の「読み取り」まで、AI がやってくれる

建具記号では、扉と窓を線と円弧の形から見分けて、種類と幅ごとに番号を振りました。柱では、部屋の中に柱が立たない通りを自分で探しています。図形のデータから図面の意味を読み取るところまで、任せられる手応えがありました。

2. 手本を見せると、描き方がそろう

矩計図は、言葉で描き方を説明するより、[参照図登録]で手本を 1 枚見せるほうが確実でした。事務所の描き方の決まりを、図面ごと渡せます。

3. 流し込む前に、AI が自分で確かめる

AI は結果を書く前に、描く図形を画像にして、位置・重なり・色を確かめます。Jw_cad に描いたあとは AI から図面を直せないので、この確かめが品質を決めます。手引き(AGENTS.md)に手順として書いてあるので、どちらの AI も省きませんでした。

4. AI は選べる。得意・不得意は作図ごとに違う

同じ指示で、速さも間取りの考え方も違いました。製品は AI を呼ばない入出力の道具なので、作図ごとに AI を使い分けたり、2 つの案を並べて比べたりできます。

5. 気をつけること

AI の図面は、たたき台です

AI が描いた図形は、必ず人が確かめてください。Jw_cad の[戻る]で、取り込む前の図面に戻せます。

AI は、C:\jww\外部変形\AI連携 で起動してください。VS codeの拡張機能として使用する場合は、エクスプローラーで、C:\jww\外部変形\AI連携を選択します。Claude Code のデスクトップ版で使用する場合は、作業場所に「ローカル」を選んで、フォルダーをC:\jww\外部変形\AI連携としてください。別のフォルダーで起動すると、書き出したデータが見えない場合があります。また、AI に作業をやめさせたいときは「作業をやめて」と伝え、待機画面は自分で[キャンセル]を押します。

ご購入とダウンロード

「Jw_AI連携」は有償のソフトです。お支払いが済むと、ライセンスキーとダウンロードのご案内を、すぐにメールでお送りします。

価格13,200 円(税込)(税抜 12,000 円)・買い切り
ライセンス1 つのライセンスキーで、2 台の PC まで。認証にインターネットへの接続が必要です
お支払いクレジットカード(Stripe)
動作環境Windows 10 / 11、Jw_cad、ファイルの読み書きと PowerShell の実行ができる AI(動作確認済み:Claude Code(VS Code 拡張・デスクトップ版)、Codex)
AI の利用料別途、お客様ご自身でのご契約が必要です
  1. 購入のページから申し込むJw_AI連携 の購入のページで[購入する]を押し、Stripe の画面でお支払いください。
  2. メールでライセンスキーが届くメールに、ライセンスキーとダウンロードのページの案内が書かれています。新しい版も、同じページから入手できます。
  3. インストールして、認証するzip を解凍して「インストール.cmd」をダブルクリック。Jw_cad でボタンを初めて押すと認証の画面が出るので、ライセンスキーを入れます。

本製品は、AI の提供元(Anthropic 社・OpenAI 社など)が開発・推奨・提携しているものではありません。特定商取引法に基づく表記とプライバシーポリシーもあわせてご覧ください。

まとめ

Jw_cad の図面を AI に渡して、描き足させて、図面に戻す。Jw_AI連携のボタン 6 つで、柱の割付から矩計図、住戸プランのたたき台まで、言葉で頼めるようになりました。Claude Code と Codex のどちらでも同じように使え、固有名詞は送る前に PC の中で伏せられます。

開発中:Jw_cad から Claude Code を直接呼び出す「AIモード」

Jw_AI連携は、AI のチャットに指示を書く使い方です。これとは別に、Jw_cad の画面から指示を入力すると、裏で Claude Code が作図して図面に戻す「AIモード」も開発しています。製品の中から Claude Code を動かすため、提供のしかたについて Anthropic 社の確認(承認)を待っているところです。確認が取れしだい、ご案内します。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です