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室面積の一括算出

JG_一括面積 実行画面

JG_一括面積」は、選択した図形内にある閉鎖領域の面積を一括で算出・記載できる外部変形です。

単線で描かれた平面図であれば、各室の面積と、その合計である床面積を、平面図内にまとめて書き込むことができます。

入れ子形状の面積算出にも対応 📌

バージョン2.0からは、入れ子形状、つまりアイランドのある領域の面積算出にも対応しました。

たとえば、廊下で囲まれた範囲の中に複数の部屋がある平面図でも、廊下部分と各部屋のような複雑な領域を一度に算出できます。

廊下などの外側領域と、その内部にある部屋の領域をまとめて処理できるため、ブロックプランやラフプランの面積確認にも便利です。

JG_一括面積 入れ子形状(アイランドのある領域)の面積算出

上記の平面図は、廊下(水色部分)で囲まれた領域内に部屋(ピンク色部分)が5部屋ありますが、このように入れ子形状の領域を一度に算出します。

ラフな通り芯や補助線からも面積算出が可能

✅ 交点で線が閉じていない図形にも対応

通り芯や補助線など、領域を構成する線分が交点で完全に閉じていない場合でも、面積を算出できます。

そのため、作図途中のラフプランであっても、各部屋や区画の面積を確認することが可能です。

JG_一括面積 実行画面2

✅ 面積の記載位置について(重要)

面積は概ね、部屋の中央(正確には領域の重心)に配置されます。

  • 整形な部屋:基本的に必ず中央に配置されます
  • 廊下など不整形な領域:重心が中心から外れることがあるため注意が必要です。

✅ 記載仕様(精度・設定)

  • 面積の表記:小数点第6位まで(※四捨五入のみ)
  • 使用する文字種:設定可能

✅ 3つのオプション

次の3つのオプションを利用できます。

① 面積の上部に室名を追記

各領域に、室名区画名を入力できます。

入力した室名は、面積表示の上部に記載されます。
ブロックプランの作成や、各室の整理に便利な機能です。

JG_一括面積 室名と面積が入力されたブロックプラン

② 室面積の合計を記載

選択した領域面積の合計を図面内に記載できます。

個々の領域を「室」、全体を「フロアプラン」として扱うことを想定し、以下のような形式で表示されます。

  • 床面積:〇〇〇㎡

合計面積は、全領域の重心位置に記載されます。

また、床面積から除外したい室や区画を選択することもできます。

JG_一括面積 EXCELに書き出された室名と面積
③ 面積データをExcelに書き出し

算出した各領域の面積を、Excel用のリストとして書き出すことができます。

①の機能で室名を入力している場合は、室名もあわせて出力されます。
面積表の作成や、後工程での集計作業に便利です。

操作方法をまとめた動画を用意しましたのでご覧ください。

▶️ 操作方法

【1】zipファイルを解凍し、JWWフォルダー内または任意の場所に保管します。

【2】Jw_cadの[その他]メニューから外部変形コマンドを選択します。

【3】ファイル選択で、保管した場所にある「JG_一括面積」フォルダ内の一括面積.BATをクリックします。

【4】Jw_cadのトップメニュー下に、「算定範囲を一括読み取り」と表示されるので、領域を構成する線分を全て選択し、「選択確定」ボタンを押します。

 補足:領域を構成する通り芯や面積芯などを事前にレイヤ分けしておくと便利です。

JG_一括面積 描画設定フォーム

【5】描画設定フォームが立ち上がるので、<記載仕様>の小数点以下の桁数に0~6の数字を入力し、使用する文字種に1~10の数字を入力します。次に室(区画)名を入力する場合はチェックボックスにチェックを入れます。次に単位の「㎡」を「m^u2」で記載する場合はチェックボックスにチェックを入れます(「m^u2」で記載するとJw_cadの表計算コマンドを使用することができます)(バージョン3.0以降)。次に面積をExcelに書き出す場合はチェックボックスにチェックを入れます。

 補足:文字種は1~10以外の番号を入力すると現在設定で描画されます。また、描画されるレイヤは現在層です。

【6】「OK」ボタンを押すと室(領域)面積の合計が表示されます。再度「OK」ボタンを押すとJw_cadの画面に各室(領域)の面積と室面積の合計(床面積)が記入されます。

JG_一括面積 入れ子状態の確認フォーム

 <入れ子の領域がある場合>

【A】「入れ子状態の確認」フォームが立ち上がるので、包含する青番号の領域と包含される赤番号の領域を確認し「OK」ボタンを押します。

JG_一括面積 合計面積から除外する室(区画)の選択フォーム

 <「合計面積を書き出す」チェックボックスにチェックを入れた場合>

【B】面積除外確認のメッセージが表示されます。「はい」を選択した際は、「合計面積から除外する室(区画)の選択」フォームが立ち上がるので、右上の「面積合算リスト」から除外する番号を選択(複数可)し「面積除外」ボタンを押します。元に戻す場合は、同様に番号を選択(複数可)し「元に戻す」ボタンを押します。最後に「確定」ボタンを押します。

JG_一括面積 室名記入フォーム

 

 <「室(区画)名を入力」チェックボックスにチェックを入れた場合>

【C】室名記入フォームが立ち上がり、番号が記入された平面図(単線プラン)が表示されるので、右上の室リストから番号を選択(複数可)し、室(区画)名テキストボックスに室(区画)名を記入し「入力」ボタンを押します。全ての入力が完了した際は「完了」ボタンを押します。

 補足:室名は何度でも書き換えることができます。

 

 <「面積をExcelに書き出す」チェックボックスにチェックを入れた場合>

【D】ファイル選択フォームが立ち上がるので、①「新規ファイルを作成」するか②「既存ファイルを上書き」するかを選択します。

 ≪ ① 新規ファイルを作成 ≫

【ア】書出し設定フォームが立ち上がるので、シート名と先頭セル(例:「A1」)を入力し、「OK」ボタンを押します。

【イ】Excelへの出力が完了すると、「書き出しが完了しました。」のメッセージが表示され、続けて「名前を付けて保存」のダイアログボックスが立ち上がるので、ファイル名を記入して保存します。

 ≪ ② 既存ファイルを上書き ≫

【ア】上書きするファイルを選択する(「開く」)ダイアログボックスが立ち上がるので、ディレクトリからファイルを選択し、「開く」ボタンを押します。

【イ】書出し設定フォームが立ち上がるので、シート名と先頭セル(例:「A1」)を入力し「OK」ボタンを押します。

 注意:入力したシート名がブックにない場合は、入力名のシートが新規に作成されます。

【ウ】Excelへの出力が完了すると、「書き出しが完了しました。」のメッセージが表示されます。

🧩本ツールの一部機能を抜き出し、図形の面積を一度に算出できる外部変形を用意しました。
  • 選択した図形内に閉鎖領域がある場合、その面積を画面に表示します
  • 閉鎖領域が複数ある場合は、合計面積を表示します
  • 頂点を一つずつクリックする必要がなく、右クリックのみで選択できます
  • それにより面積確認の作業効率を向上できます

以下よりダウンロードしてご使用ください。

平均天井高さ算定図の作成

JG_平均天井高 実行画面

「JG_平均天井高」について 📌

「JG_平均天井高」は、確認申請や設計検討で必要となる平均天井高さの算定を、入力・描画まで一貫して支援する外部変形です。
勾配天井や折上げ天井など、形状によって計算が複雑になるケースでも、手計算の負担を軽減します。

✅ 平均天井高さの算出が必要になる主な場面

平均天井高さの算出が求められるのは、例えば以下のような場合です。

  • 勾配天井により、居室の最低基準である 2.1m を下回る可能性がある場合
  • 地下階に該当するかどうかの判断が微妙な場合
  • 排煙上の有効高さとの関係で、天井高さが 3m以上 あるか確認する場合
  • 24時間換気計算用に部屋の容積を求める場合

いずれの場合も、平均天井高さの算定が必要となる頻度はそれほど高くありません。

しかし、道路斜線や北側斜線の影響で天井の一部が勾配になった場合や、意匠的に折上げ天井を採用した場合などは、計算がやや複雑になります。
そのため、平均天井高さの算定は、自動算出に任せるのが効率的です。

✅ 概要

平面図または天井伏図上に高さを入力することで、平均天井高さの計算に必要な図面と表を自動的に作成します。

主に以下を自動描画します。

  • 算定に必要な寸法・高さ情報
  • 断面線
  • 算定用断面図
  • アイソメ図
  • 平均天井高さの算定表

算定された平均天井高さは、断面図上に記載されます。

JG_平均天井高 平均天井高さ算定用平面図

✅ 基本的な使い方

平面図または天井伏図上で、任意のポイントに高さを入力します。

すると、以下の情報が順に自動描画されます。

  1. 部屋の寸法情報
  2. 各ポイントの高さ情報
  3. 断面線
  4. 算定用断面図
  5. アイソメ図
  6. 算定表

断面を切る位置は自動的に決定されます。

例えば、形状の異なるボリュームが2つ並列している場合は、異なる天井高さがすべて反映される位置に断面線が設定されます。

JG_平均天井高 平均天井高さ算定表

JG_平均天井高 算出された平均天井高さが記載された断面図

✅ 平均天井高さの算定方法

このツールでは、以下の式で平均天井高さを算定します。

平均天井高さ = 室容積 ÷ 室面積

空間の形状にかかわらず、この方法で平均天井高さを求めることができます。。

ただし、計算を単純化するため、平面形状は以下のいずれかにする必要があります。

  • 長方形または三角形に分割した形状
  • 長方形
  • 三角形

JG_平均天井高 ボリュームの分割例

✅ 対応できる立体形状

立体形状についても、一定の規則性が必要です。

本ツールで対応している形状は、以下の5タイプです。

  1. 直方体
  2. 直方体を、その一辺に平行な任意の面でカットした形状
  3. 一点のみが高い四角錐状の形状
  4. 一点のみが低い四角錐状の形
  5. 状対角にある二点の高さが同じで、稜線をつくる形状
底面が長方形の様々な立体(A図)

✅ 算定できない形状

一方で、以下のような形状は、そのままでは容積を算定できません。

  • A図の5の立体のうち、対角にある点の高さのいずれかが異なるもの
    例:A図の6
  • A図の5の上面の稜線が谷となるもの
    例:A図の7
  • 上面の形態が1〜7のいずれにも該当しないもの
    例:A図の8

ただし、算定できない6〜8のパターンであっても、底面を2つの三角形に分割することで入力が可能になります。

なお、底面が三角形の場合は、すべての形状で入力が可能です。

底面を三角形に分割した例

✅ 床レベルが異なる場合にも対応

「JG_平均天井高」は、床レベルが異なる場合にも対応しています。

床レベルが異なる場合、天井高さの平均の取り方には、主に以下の3通りが考えられます。

  1. 個々の床レベルからの天井高さの平均
  2. 最も高い床面からの天井高さの平均
  3. 最も低い床面からの天井高さの平均

建築実務で使用する場合は、主に1.と2.になると考えられます。

JG_平均天井高 床高さが異なる場合

✅ 選択できる算定方法

本ツールでは、以下の2つの算定方法を選択できます。

1.個々の床レベルからの天井高さの平均

一般的な居室の天井高さの算定に使用します。
建築基準法における平均天井高さに相当する考え方です。

この場合、床に段差があっても、各床レベルから天井までの高さを基準にするため、平均天井高さの値は床段差の影響を受けません

① 床の高さが異なる場合の居室の天井高さの算定(B図)
② 最も高い床面からの天井高さの平均

避難安全検証法における Hroom の算定に使用します。

この場合、最も高い床面を基準にするため、床段差の大きさによって平均天井高さ、つまりHroomの値が変わります

例えばC図のような形状では、床の段差が大きくなるほど、平均天井高さは小さくなります。

② 避難安全検証法におけるHroom(最も高い床面からの平均天井高さ)の算定(C図)

✅ 折上げ天井の算定にも対応

次に、ボリュームごとに床高さを入力できる機能を利用した、折上げ天井の算定について説明します。

折上げ天井を算定する場合、中央部の高い天井部分と、周囲の低い天井部分に分けて算定する方法もあります。
しかし、この方法ではボリューム分けが多くなり、入力や確認が煩雑になります。

そこで本ツールでは、床高さを設定できる機能を利用します。

下側のボリュームの上面に、上側のボリュームが載っているものと考え、上側のボリューム、つまり折上げ部分の床レベルを、下側のボリュームの天井レベルに設定します。

これにより、折上げ天井の平均天井高さを算定できます。

折り上げ部が片流れになった天井

次の図ように、下のボリューム(ピンク色の部分)の上面に、折り上げ部のボリューム(水色の部分)が載った2層構成で捉えます。

折り上げ天井のボリューム入力:(1)の上に(2)が載った2層構成で考える

なお、折上げ部分の天井形状は、A図の1〜5のタイプから選択できます。

JG_平均天井高 折り上げ天井の場合の算定用アイソメ図(Ver.1.1以降)

JG_平均天井高 折り上げ天井の場合の算定用断面図

🌟 まとめ

「JG_平均天井高」 は、勾配天井や折上げ天井など、手計算では煩雑になりやすい平均天井高さの算定を支援します。

平面図または天井伏図に高さを入力するだけで、断面図・アイソメ図・算定表を自動作成できるため、確認申請資料や検討資料の作成を効率化できます。

具体的な手順を短い動画にまとめましたのでご視聴ください。

JG_平均天井高 チュートリアル ~操作の流れ~

▶️ 操作方法

【1】ダウンロード後、zipファイルを解凍し、JWWフォルダー内または任意の場所に保管します。

【2】Jw_cadの[その他]メニューから外部変形コマンドを選択します。

【3】ファイル選択で、保管した場所にある「JG_平均天井高」フォルダー内の「平均天井高.BAT」をクリックします。

JG_平均天井高 外部変形の選択

【4】Jw_cadのトップメニュー下に、「図表配置」と「頂点入力」、「データ確認」のメニューが表示されるので、「頂点入力」を選択します。次に平面図または天井伏図の部屋のポイントを時計回りで順にクリック(左クリック (L)で任意点、右クリック (R)で読取点)します。長方形の場合は4点、三角形の場合は3点を入力します。

旧バージョンでは、「長方形を入力」と「三角形を入力」のメニューが表示され、どちらかを選択していましたが、新バージョンでは「頂点入力」メニューに統一されました。また、図表の配置点の位置決めは、最後に「図表配置」を選択して行うことになりました。

Jw_cadトップメニュー下の図形選択メニュー

次に部屋のポイントを時計回りに順にクリック(左クリック (L)で任意点、右クリック (R)で読取点)します。長方形の場合は4点、三角形の場合は3点を入力します。

JG_平均天井高 ボリュームの入力方法

 補足:バージョン1.2以降は反時計回りの入力も可能になりました(ただし交差することはできません)。

JG_平均天井高 「天井高さ入力」フォームが

【5】「天井高さ入力」フォームが立ち上がるので、右側の①ポイントリストから番号を選択(複数選択可)し、その下のCH入力ボックスに天井高さをmm単位で入力します。4点ないしは3点の記載が完了した際は「入力」ボタンを押します。また床の高さがFL±0でない場合は、②床の高さまたはボリューム下端の高さを入力します。最後に「形状確認了(次へ)」ボタンを押します。 

 補足:床の高さは1つのみ入力可能です。床の高さが異なるエリアは別のボリュームとして入力します。また、折上天井の場合は下部の天井の高さ(=折上部分のボリューム下端の高さ)を入力します。

JG_平均天井高 アイソメ図による形状確認

【6】「形状確認(アイソメ図)」フォームが立ち上がるので、メニュー欄中央の「左」「右」「上」「下」ボタンを押し形状を確認します。次に、他のボリュームを入力する場合は、「次のボリュームを入力」ボタンを押します。ボリュームが1つの場合または全てのボリュームの入力が完了している際は、「入力完了」ボタンを押します。

 <「次のボリュームを入力」を選択した場合>

【6b】Jw_cadに戻り、【4】トップメニュー下の「頂点入力」の選択から再開します。

 補足:この段階でいったん作業を中断することができます。再開する際は「頂点入力」を選択して再開します。新規に入力する際は、トップメニュー下の「データ確認」を選択し、データを初期化します。

 <「入力完了」を選択した場合>

JG_平均天井高 記載設定フォーム

【7】記載設定フォームが立ち上がるので、最も高い床面から算定する場合は、フォーム上側の当該チェックボックスにチェックを入れます。

 次に、「高さ確認用図面を選択」から、簡易アイソメ図を作成する場合は、当該チェックボックスにチェックを入れ、断面図を作成する場合は、当該チェックボックスにチェックを入れます。
 次に「記載仕様」から、線(色)番号(1から9及びSXF色の101~356まで)と文字種(1から10まで)を入力します。
また「レイヤグループ」から、描画グループ(0からFまで)と描画レイヤ(0からFまで)を入力します。

 次に、描画レイヤ構成を自動にする場合は、当該チェックボックスにチェックを入れます。
 また、作成した算定表をExcelに出力する場合は、当該チェックボックスにチェックを入れます。

 補足①:断面図が描画できるのは2ボリュームまでで、共に長方形でありさらに天井形態が特定できる場合に限られます。断面図が描画可能な場合は、ポイントをクリックした平面図(または天井伏図)に断面線が描画されます。

 補足②:文字種及び線(色)番号は、1から10(9)以外の番号を入力すると現在の設定で描画されます。レイヤグループは0からF以外の番号(又は記号)を入力すると現在のレイヤグループに描画されます。 

 補足③:「描画レイヤ構成を自動にする」モードは、Jw_cadに描画した際に文字が重なることがあるため、文字を手動で移動しやくするための機能です。描画グループは指定グループとし、レイヤー構成をボリュームごとに、No.1から順にに割り当てます。この自動割り当ての対象は、平面図の注釈とアイソメ図およびその注釈です。

【8】「OK」ボタンを押すと、Jw_cadの画面の【4】でポイントを読み取った平面図または天井伏図に部屋の寸法とポイントの高さ、及び断面線(断面図記載の場合)が描画されます。

JG_平均天井高 「頂点入力」の完了と同時に描画される各注釈

【9】Jw_cadのトップメニュー下のメニューから「図表配置」を選択します。「@算定図(表)配置基準点を指示」と表示されるので、任意の位置をクリックします。【8】までのっ工程で作成された高さ確認用算定図(簡易アイソメ図及び断面図)と算定表が配置されます。

JG_平均天井高 メニュー「図表配置」で任意の位置に配置する高さ確認用算定図と算定表

 補足:簡易アイソメ図の左上を基準に、その右側に断面図、さらに右側に算定表がレイアウトされます。

 注意:一度配置するとデータは全て初期化されます。

 参考:「データ確認」メニューを押すことで、データが累積しているか、初期化されているかを確認することができます。

正解が見えにくい三斜求積

三斜求積は、敷地面積を求める方法として一般的に使われています。
ただ、面積そのものはCADでも簡単に出せます。

では三斜求積を行う目的は何かというと、確認申請や開発申請などで第三者に「面積の根拠」を示すことが主な目的です。

そのため、敷地を三角形に分割して求積図を作るときは、できるだけ扁平な三角形を作らないことが重要になります。
扁平な三角形とは、底辺に対して高さが低く、細長い形の三角形です。

扁平な三角形が多いと、求積図が見にくくなるだけでなく、誤差が大きくなりやすいためです。

一般に、三角形の形は 正三角形に近いほど(形が整っているほど)積み上げた面積の誤差が小さくなることが知られています。
また、分割数が増えすぎない方が、集計したときの誤差も小さくなりやすいと言えます。

既存の分割手法と課題 📌

数学的には、多角形を「扁平でない三角形」で分割する方法として、ドロネー三角形分割がよく知られています。

次に、最長辺優先で分割する方法もあります。

しかしこれらの方法では、内部に仮想点が必要になることが多いです。

三角形の数が増えること自体も課題ですが、敷地求積では敷地内に杭を打てないため、建築設計への活用が難しいのが現状です。

その結果として、仮想点を作らず(=三角形数を増やさず)、扁平な三角形が少なく、かつ面積誤差も小さくなる分割手法は、まだ十分に確立されていないように思います。

✅ 「JG_三斜求積」と分割方式

「JG_三斜求積」は、多角形を複数の三角形に分割し、求積図と求積表を同時に作成する外部変形です。

三角形の分割方式には、次の四つがあります。

  • ① 標準方式
  • ② 最大辺長を優先して分割する方式
  • ③ 最小辺長を優先して分割する方式
  • ④ 乱数を使用してランダムに分割する方式


冒頭の三斜求積図(表)は、①の標準方式で分割した結果です。

それに対して、② 最大辺長を優先して分割する方式と③ 最小辺長を優先して分割する方式を試みたのが次の図になります。

A図:⓶最大辺長を優先して分割する方式

B図:③最小辺長を優先して分割する方式

このように、求積図・求積表の結果が異なります。

これら3案の平均値に近いはB図(③最小辺長を優先)でした。

扁平な三角形の割合をみてみると、冒頭の図(①標準方式)とはそれほど違いはありませんが、A図(⓶最大辺長を優先)よりは明らかに少ないのが分かります。

さらに、ランダム解析を行ったのがC-1〜C-3図です。

JG_三斜求積 乱数を使用してランダムに分割(C-1図)

JG_三斜求積 乱数を使用してランダムに分割2(C-2図)

JG_三斜求積 乱数を使用してランダムに分割3(C-3図)

✅ ランダム解析の結果

ランダム解析では、実行のたびに分割結果が変わるため、無数の案を作り出せます

複数のランダム結果の中では、

  • 扁平な三角形が少なく、見やすい
  • 合計面積が、試行した案の平均値に近い

という点で、こららの6案の中ではC-2図が最も良い傾向を示していました。

このように「ランダム解析」は、入力点数が多いと解析に時間がかかりますが、扁平な三角形が発生する確率を低減し、求積面積の精度を高めることができます。

💡 まとめ

三斜求積は、面積を求めるためだけでなく、確認申請や開発申請などで、面積の根拠を第三者に示すために重要な図面です。

そのため、求積図を作成する際には、できるだけ扁平な三角形を避け、分かりやすく誤差の少ない分割を行うことが求められます。

「JG_三斜求積」では、標準方式、最大辺長優先方式、最小辺長優先方式、ランダム方式など、複数の分割方法を試すことができます。

これにより、敷地形状に応じて複数の求積図案を比較し、より見やすく、実務に適した三斜求積図を作成することができます。

特にランダム方式は、実行ごとに異なる分割案を得られるため、複雑な敷地形状で有効な分割案を探す際に役立ちます。

▶️ 操作方法

【1】zipファイルを解凍し、JWWフォルダー内または任意の場所に保管します。

【2】Jw_cadの[その他]メニューから外部変形コマンドを選択します。

【3】ファイル選択で、保管した場所にある「JG_三斜求積」フォルダー内の三斜求積.BATをクリックします。

【4】Jw_cadのトップメニュー下に「◎多角形の頂点を読み取り」と表示されるので、求積する多角形の頂点を順にクリック(左クリック (L)で任意点、右クリック (R)で読取点)し、最後に「点指示終了」ボタンを押します。

 補足:クリック点が2点以下の場合は、前回入力した座標データを採用するか確認するインフォメーションフォームが表示されます。

【5】Jw_cadのトップメニュー下に、「◎求積表基準点(左上)を指示」と表示されるので、任意点をクリックします。

  

【5A】【4】のクリック点が2点以下の場合は、インフォメーションフォームが立ち上がり、「前回の入力値を使用しますか?」と表示されるので、使用する場合は「はい」を、使用しない場合は「いいえ」を選択します。

JG_三斜求積 記載設定フォーム

【6】記載設定フォームが立ち上がるので、求積表のタイプから「倍面積を集計」、「実面積を集計」のどちらかを選択します。表名称を記載する際は、チェックボックスにチェックを入れ、テキストボックスに名称を記入します。

JG_三斜求積 倍面積による求積表
(バージョン3.0から合計蘭は倍面積の集計となりました。)

JG_三斜求積 実面積による求積表

 標準解析以外を行う場合は、「特殊解析を行う」チェックボックスにチェックを入れます。
 次に、描画設定を行います。(倍)面積欄の小数点以下の桁数と、線(色)番号(1から9まで)及び文字種(1から10まで)を入力します。

 求積図をm単位で記載する場合は「求積図 m単位」チェックボックスにチェックを入れます。

JG_三斜求積 m単位による求積図

 また、求積表をExcelに書き出す場合は「EXCELへ書き出し」チェックボックスにチェックを入れます。

 

JG_三斜求積 Excel出力画面

補足:(倍)面積欄は描画設定で任意に設定しますが、辺長、高さ、計算式欄の各値の小数点以下の桁数は、面積欄のそれに応じて自動的に設定されます。

【6A】【6】で「特殊解析を行う」チェックボックスにチェックを入れた場合は、右下の「特殊解析」グループボックスがアクティブになるので、多角形の辺長の最大のものから順に三角形を切り出す場合は「最大辺長優先」ラジオボタンをオンにします。逆に辺長の最小のものから順に三角形を切り出す場合は「最小辺長優先」ラジオボタンをオンにします。次に、乱数を使用してランダムに三角形を切り出す場合は「ランダム解析」ラジオボタンをオンにします。

   

 追記:「ランダム解析」以外は頂点のクリックをどこから始めても分割結果と合計面積は同じになります。一方「ランダム解析」の場合は、分割結果と合計面積はその都度異なります。

 

 注意:「ランダム解析」は、扁平な三角形が発生する確率を低減し求積面積の精度を高めることができますが、入力点数が多くなると時間がかかる場合があります。

 

 補足:線(色)番号及び文字種は、1~9(10)以外の番号を入力すると現在設定で描画されます。
       
【7】「完了」ボタンを押すと、Jw_cadの画面に三斜求積図と求積表が描画されます。