JG_平面図作成(AutoCAD版)
AutoCAD 2027 プラグイン
AutoCADで出来る平面図作成
JG_平面図作成(AutoCAD版)— 単線のラフプランから、ダブルラインの端正な平面図を一括作成します。
プランの検討は、単線図から入れば——壁は 1 本の線で、部屋には室名を書くだけ。思いついた案をすぐ形にでき、直すのもすぐです。ただ案が固まったら、今度はダブルラインで壁厚や柱型を表現した平面図が要ります。JG_平面図作成は、この「単線から複線へ」の作業を、自動で行うソフトです。
単線で描いたラフプランを選択し、壁厚を入力するだけで、壁どうしの交差がきれいに処理された、ダブルラインの端正な平面図が作図されます。あわせて、面積の算出(壁芯・有効)と記入、通り芯間寸法、出入口・窓の自動作成と建具の軌跡、柱型の自動割付け、壁・柱の脚色(ハッチングまたは塗り潰し)、室名の読み込みと Excel への書き出しまで、一度に仕上がります。
もともと Jw_cad の外部変形として親しまれてきたソフトで、本パッケージにも外部変形版がそのまま同梱されています。AutoCAD 版では、Jw_cad と AutoCAD で図形の表し方が違う 2 つ——塗り潰しと寸法——を AutoCAD の図形の仕組みに合わせました。図面の見た目は Jw_cad 版と同じまま、作図した「あと」の編集が AutoCAD の標準操作でできるようになっています。
| 取り込んだ AutoCAD の機能 | JG_平面図作成での活かし方 |
|---|---|
| ハッチング(SOLID) | つながった壁を丸ごと 1 個の塗りとして作図。部屋を囲む穴あきの形も 1 個にまとまり、クリック 1 回で選べます |
| 寸法オブジェクト | 通り芯間寸法を「生きた寸法」として作図。寸法をつかんで動かせば数値が自動で変わります |
| 図形選択 | 線分・ポリライン・文字をまとめて選択するだけ。文字は室名の候補として読み込まれます |
| 元に戻す(U) | 「選択した元図を消去」は成果物の作図と同時。作図を確かめてから 1 回の U で元に戻せます |
| 画層と文字スタイル | 現在の画層へ実寸で作図。文字・寸法スタイル JG_WALLMAKE(MS ゴシック)は自動で用意されます |
あとから編集できる図形で作図
塗り潰しはつながった壁ごと 1 個のハッチング、通り芯間寸法は寸法オブジェクト。色替えも寸法の手直しも、AutoCAD の標準操作でできます。
柱型は自動で決められる
柱型のサイズもスパン割付けも、指定はもちろん自動でできます。自動では経済スパン(7m 前後)を基準に割付け、サイズは概ねスパンの 1/10。柱は建物の外形から出ないよう内側へ寄せて配置されます。
出入口の調整が多彩です
位置は間口の中心へ正確に寄せる・端部から指定距離に置くが選べ、間口に合わせて開口幅を自動調整するモードも。開口幅に応じて片開き・親子開き・両開きを描き分けます。
単線プランが、壁厚のある平面図になる
下の図は、事務室と会議室の 2 室からなる単線プランです。壁は 1 本の線、出入口の位置は壁と直交する短い線(開口中心線)、部屋には室名の文字——ラフプランはこれだけです。
図の下の「平面図(変換後)」チップを押してみてください。WALLMAKE を実行した結果に切り替わります。外壁と間仕切で厚みの違う 2 つの「壁セット」の交差がきれいに処理され、出入口・窓・柱型・面積・通り芯間寸法・塗り潰しまで一度にできあがります。出入口は間口の中心へ寄せることも、端部側へ寄せることもできます——このプランでは間仕切の出入口を中央に、事務室の出入口をコーナー側に寄せています。柱型が建物の外形から出ないよう内側へ寄っているところにも注目してください。
壁厚入力(壁セット 2 種)
基準設定
その他記載設定
コマンドラインに出る内容
注目してほしいのは、右下の「塗り潰し」の数です。壁と柱はすべてつながっているので、塗りは全体で 1 個。実際の図面でも、この塗りはクリック 1 回で選べます。壁厚のスライダーを動かすと有効(内法)面積が変わり、文字の高さを変えると端部の白丸など寸法まわりの大きさが一緒に変わる——このあたりは実物と同じ決まりです(寸法線の離れだけは、図に収めるため実物より詰めて描いています)。
単線プランでは、出入口の位置を壁の線と直交する短い線(開口中心線)で示し、壁とセットで選択します。開口の幅そのものは基準設定の「開口幅」で一律に入力します(2,000 を超える値は 2,000 で算定)。開口幅に応じて建具の種類も変わり、1,200 以上は親子開き、1,600 以上は両開きで描かれます。
さらに詳細設定では、間口の中心付近の出入口を中心位置へ正確に寄せる、端部付近の出入口を端部から指定距離の位置に置く、壁の間口幅に合わせて開口幅を自動調整する、といった位置・幅の調整が選べます。窓は出入口のない間口へ自動で作られます(出入口が 1 か所でもある間口には描かれません)。曲線は表現できません。
壁厚入力フォームのチェックは、「次の壁セット」を押したその場で消えます。次の壁を選ぶとき、いま選んだ壁をもう一度拾わないためのものです。基準設定フォームのチェックは、最後の成果物の作図と同時に消えます。作図を確かめてから、1 回の U でまとめて元に戻せます。
塗り潰しは 1 個のハッチング、寸法は寸法オブジェクト
AutoCAD 版がいちばん力を入れたのがここです。作図した「あと」に強い図形で作図します。
塗り潰し——つながった壁ごと 1 個
AutoCAD 版の塗り潰しは、つながった壁と柱を丸ごと 1 個のハッチング(SOLID パターン)として作図します。部屋を囲む壁のような穴あきの形も、外周と穴(島)を持つ 1 個にまとまります。あとから色を変えたいときは、クリック 1 回で選んでプロパティを変えるだけです。
塗り潰しは線や文字より先に作図されるので、そのまま背面に回り、壁の線・室名・寸法が塗りに隠れることはありません。なお「ハッチング(斜線)」を選んだ場合は Jw_cad 版と同じく線で描かれます。コンクリート壁の 3 本線などはそのままです。
寸法——つかんで動かせば数値が変わる
通り芯間寸法は、AutoCAD の寸法オブジェクトとして作図します。どの 2 点間の寸法かという情報を持っているので、寸法をつかんで動かせば数値が自動で変わり、補助線・端部の丸・数値がひとまとまりで扱えます。端部は Jw_cad の平面図と同じ白丸です。
寸法スタイル JG_WALLMAKE を図面に自動で作り、大きさはすべて、コマンドの最初に聞かれる文字の高さを基準に決めます。
| 項目 | 大きさ |
|---|---|
| 文字の高さ | 入力した高さ(実寸。既定 500) |
| 端部の白丸 | 文字高さの 40% |
| 補助線の出 | 文字高さの 30% |
| 寸法線までの離れ | 文字高さの 10 倍 |
| 小数点以下 | 表示しない |
1/100 で印刷して 5mm の文字にするなら 500。このとき寸法線は壁から図面上 30mm 離れ、Jw_cad で 1/100 の図面を作ったときと同じ見た目になります。
作図されるもの
| 画層・線種 | 現在の画層・線種・線の太さで作図します。平面図を描く画層を現在層にしてから実行してください。 |
|---|---|
| 文字 | 文字スタイル JG_WALLMAKE(MS ゴシック)を自動で作って使います。高さはコマンドの最初に聞かれる実寸です。 |
| 寸法 | 寸法スタイル JG_WALLMAKE を自動で作成。端部は白丸、大きさは文字の高さ基準です。 |
| 塗り潰し | SOLID パターンのハッチング。つながった壁・柱で 1 個にまとまります。 |
| 座標 | モデル空間に実寸で作図します。作図した図形は、選択した単線と同じ位置に置かれます。 |
| Excel | 「その他記載設定」にチェックを入れると、室名・壁芯面積・有効面積を Excel へ書き出せます。 |
入力フォームは Jw_cad 版と共通のため、AutoCAD では意味のない項目(レイヤグループ・描画グループ・描画レイヤ・線(色)番号・使用する文字種)があります。これらは灰色(入力不可)にしてあり、入力する必要はありません。建具と寸法の画層を指定する「注釈描画設定」フォームも AutoCAD では表示されず、どちらも現在の画層・線種で描かれます。
柱型は、サイズも割付けも自動で決められる
柱型の自動作成で「詳細設定を行う」にチェックを入れると、柱型詳細設定フォームが開きます。設定できるのは、柱型サイズ(X・Y)とスパン(X・Y)、それに 3 つのチェックボックス。サイズを指定してスパンだけ自動、スパンを指定してサイズだけ自動——という指定と自動の組み合わせが自由なのが、このフォームの気が利いているところです。
- スパンの割付けを自動にする——「経済スパンを優先」を入れると 7,000mm を基準に、外すと 10,000mm を基準に本数を決めます
- スパンを指定する——入力値のまま建物の中心から割り付けます。端に半端が出たら「スパンの割付調整」を入れると、入力値を基準に端部から割り直して半端を解消します
- サイズを自動にする——概ねスパンの 1/10(スパンが一定でないときは最頻値または平均値)で決まります。150〜1,200mm の範囲に収まります
作図では、外周の柱型は外壁の外面に合わせて部屋の内側へ寄せて置かれるので、建物の外形から柱がはみ出しません。通り芯の交点が建物の内部にあれば、そこには独立柱が置かれます。
下のデモで、この決まりをそのまま動かせます。自動の基準値(経済スパン 7,000・基準 10,000・サイズはスパンの 1/10 で 150〜1,200)は本体のプログラムと同じ数値です。フォームの上では、自動にしたい欄を未記入(または 0)のままにするだけです。
建物(通り芯)
柱型サイズ
スパン設定
柱型詳細設定の結果
プリセットを順に押すと、設定の意味がつかめます。「全自動(経済スパン)」は 7,000mm 基準の割付け。「経済スパンなし」にすると基準が 10,000mm になり、柱の本数が減ります。「スパン指定 8,000」では建物中心から 8,000 きざみで割り付けるため端に半端なスパンが出ますが、「割付調整」を入れると入力値を基準に割り直して半端が消えます。サイズを自動にしたまま眺めていると、スパンが変わるたびに柱サイズも 1/10 で追従していくのが分かります。
| 項目 | 入力できる範囲 | 自動のとき |
|---|---|---|
| 柱型サイズ X・Y | 100 〜 1,500 | 概ねスパンの 1/10(150〜1,200 の範囲) |
| スパン X・Y | 900 〜 12,000 | 自動割付け(経済スパン優先なら 7,000 基準) |
自動と指定は方向ごとに選べます。スパン X だけ指定して Y は自動に、といった使い分けができます。柱を自動設定できるのは、X 軸と Y 軸(約 90 度方向)のセットで 2 セットまでです。「経済スパンを優先」は、スパン X・Y の両方を指定した場合は入力値が優先され、効きません。「柱型と壁を結合する」を入れると柱と壁が包絡されます。
出入口の位置が柱型と重なった場合、その出入口は自動で取り止めになり、通知が表示されます。柱型の自動作成と壁・柱の脚色をセットで行うときは、出入口の詳細設定にある「開口幅自動調整モード」を ON にしてください。
なお、このデモの割付けは設定の決まりを再現した模式図です。実物は壁との位置関係まで含めて候補を評価するため、複雑な平面では割付け位置が図と異なることがあります。
コマンドと操作の流れ
ふだん使うコマンドは WALLMAKE の 1 つだけです。実行すると本体アプリ(計算と入力画面を受け持つ「JG_平面図作成」フォルダー内の EXE)が起動し、入力フォームは Jw_cad 版とまったく同じものが開きます。フォームを閉じると AutoCAD へ作図されます。
単線のラフプランから、包絡された平面図を一括作成します。
WALLMAKEと入力すると、まず「文字の高さ(mm)」を聞かれます。面積・室名・寸法の文字の大きさです(実寸。既定 500)- 「厚みの異なる壁ごとに選択」と表示されるので、同じ壁厚にする単線と開口中心線、室名の文字をまとめて選択して Enter を押します。線分・ポリライン・文字が選べます
- 「壁厚入力」フォームに壁厚(mm)を入れて「入力」。壁厚が 1 種類なら「入力完了」、ほかにもあるなら「次の壁セット」を押すと AutoCAD の画面に戻るので、次の壁を選択して同じように入力します(10 種類まで)
- 「包絡確認」で包絡の方法(一律/壁厚ごと/行わない)を選びます
- 「基準設定」で柱型・出入口・窓を選び、「その他記載設定」で面積・室名欄・通り芯間寸法・脚色などを選びます
- 脚色する場合は「作業選択」でハッチング(斜線)か塗り潰しを選び、色や斜線の間隔を設定します
- 「設定完了」を押すと作図され、コマンドラインに「[WALLMAKE] 図形 ○○ 個を作成しました。」と出ます。塗り潰しをした場合は、うち何個が塗りかも表示されます
本体アプリ(「JG_平面図作成」フォルダーの中の WindowsAppJwwWallMake.exe)の場所を指定し直します。フォルダーを移動したときや、古い版を掴んでしまったときに使います。
Jw_cad 版では文字の大きさを「使用する文字種」の番号で指定しますが、文字種は AutoCAD にはありません。AutoCAD 版では代わりに、コマンドの最初に文字の高さ(実寸)を聞きます。1/100 で印刷して 5mm の文字にしたいなら 500 です。寸法まわりの大きさもすべてこの値が基準になります。
包絡確認で「行わない」を選んだ場合は、出入口の一律作成・窓の自動作成・有効面積の算定は行えません。「壁厚ごとに行う」では、壁厚の異なる部分の交点は厚いほうの壁が優先で包絡されます。
1 つのフォルダーで、2 通りの使い方
配布フォルダー「JG_平面図作成」は、そのまま 2 通りに使えます。どちらの使い方でも、計算を受け持つプログラムは同じものです。
| 使い方 | 入口 | こんなとき |
|---|---|---|
| AutoCAD のコマンド | WALLMAKE(本記事) | AutoCAD 2027 で使う。塗り潰し 1 個・寸法オブジェクトはこの使い方だけの仕様です |
| Jw_cad の外部変形 | 平面図作成.BAT | Jw_cad で使う。従来どおりの操作です。手順は同梱の「初めにお読み下さい.txt」をご覧ください |
本体アプリは、同じフォルダーにある ini ファイルを読み書きします。フォルダーの中身を分けて置かないでください。フォルダーごと別のパソコンへコピーすれば、設定もそのまま引き継がれます。
導入のしかた
- ZIP ファイルを解凍するどこに解凍しても構いません。
- AutoCAD を終了する起動したままだと入れ替えできません。
- 「インストール.bat」をダブルクリックする管理者権限は不要です。プラグインが AutoCAD の読み込み場所へコピーされます。
- 「JG_平面図作成」フォルダーを好きな場所に置くデスクトップやドキュメントなど任意の場所で構いません。場所はプラグインが自動で探します。
- AutoCAD 2027 を起動するこれで
WALLMAKEが使えます。
本体アプリは、同じフォルダーにある設定ファイル(ini)を読み書きします。中身を分けて置くと動きません。
動作環境
| OS | Windows 10 / 11(64bit) |
|---|---|
| CAD | AutoCAD 2027(Jw_cad 外部変形版も同梱) |
| 開発言語 | Visual Basic .NET |
| ソフト種別 | 無償 |
| バージョン | Ver.1.0 |
AutoCAD 2027 の .NET 版数(.NET 10)に合わせて作成しているため、コマンドは 2026 以前では読み込まれません(インストールしても無害です)。AutoCAD LT では動作しません。2026 以前や Jw_cad をお使いの場合は、同梱の外部変形版をそのままお使いいただけます。
うまく動かないとき
| コマンドを打っても本体アプリが起動しない | 「JG_平面図作成」フォルダーが見つからない状態です。WALLMAKEPATH を実行し、フォルダーの中の WindowsAppJwwWallMake.exe を指定してください。 |
|---|---|
| 「AutoCAD 対応版ではありません」と出る | パソコンの中に残っている古い EXE を掴んでいます。WALLMAKEPATH で本パッケージの Ver 4.3 以上のものを指定し直してください。 |
| 作図されずに終わる | 入力フォームを途中で閉じた場合は何も作図されません。コマンドラインに「中止されました」または理由が表示されます。 |
| エラーのあと、次も同じエラーが出る | エラーで終わったときは前回値(DATA*.ini)を自動で初期化しています。それでも直らない場合は、「JG_平面図作成」フォルダーの DATA21.ini から DATA27.ini を空にしてください(ファイルは消さないでください)。 |
| 文字が「?」になる | 文字スタイル JG_WALLMAKE が別の設定で図面に残っている可能性があります。フォントをMS ゴシックにしてください。 |
| 寸法の文字だけ大きさが違う | 寸法スタイル JG_WALLMAKE は図面に一度作られると使い回されます。文字の高さは作図のたびに図形側で設定し直すので通常はそろいますが、合わない場合は図面内の JG_WALLMAKE 寸法スタイルを削除してから作図し直してください。 |
アンインストール
「アンインストール.bat」をダブルクリックしてください。プラグインを取り除くだけなので、図面や本体アプリには影響しません。「JG_平面図作成」フォルダーは消えないので、Jw_cad 版はそのまま使えます。
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