JG_Word文変換(AutoCAD版)
AutoCAD 2027 プラグイン
AutoCADで出来る Word 文書の作図
JG_Word文変換(AutoCAD版)— 開いている Word の文章と表を、書式そのままに文字と線分へ。
特記仕様書や仕上表を図面に載せるとき、Word の文章をひと行ずつ打ち直していませんか。JG_Word文変換は、開いている Word ファイルの文章と表を、そのまま AutoCAD の文字と線分に変換します。
AutoCAD 版では、ここに書体・文字の大きさ・中央寄せ・右寄せ・インデントが加わりました。表の中の数量を右揃えにするために空白を入れて調整する、という作業が要りません。さらに、Word の校閲コメントを図面へ持ち込めます。
| 取り込んだ AutoCAD の機能 | JG_Word文変換での活かし方 |
|---|---|
| 文字スタイル(TrueType) | Word の書体ごとに JG_WORD_<書体名> を自動で作成。明朝とゴシックの混在も、太字・斜体もそのまま出ます |
| 文字の位置合わせ (TextHorizontalMode) | 中央寄せ・右寄せをAutoCAD 自身に揃えさせます。実際の字幅で揃うので、書体を変えてもずれません |
| ハイパーリンクと説明 | Word の注釈コメントを文字のハイパーリンクとして持たせます。カーソルを乗せると内容が出ます |
| 図形の色(ACI・True Color) | コメントが付いた文字だけ色を変えて、どこにコメントがあるか一目で分かるようにしました |
| ドラッグ配置(Jig) | 変換した文章がマウスに追従します。置きたい場所を見ながら決められます |
書体と大きさが揃う
見出しはゴシックで大きく、本文は明朝で。Word の書式を読み取り、本文を基準とした比で文字の高さを決めます。
中央寄せ・右寄せ・字下げ
表題は中央、日付や「以上」は右、条文は 2 字下げ——という体裁が、そのまま図面になります。
コメントを図面へ
校閲コメントが付いた文字は色が変わり、カーソルを乗せると内容が出ます。印刷には出ません。
入力画面は Jw_cad 外部変形版と同じものが開きます。覚え直しは要りません。AutoCAD 用の項目は画面の下に 4 つのチェックボックスとして足してあり、外せば外部変形版と同じ出力になります。もちろん、外部変形版もこれまでどおりお使いいただけます。
Word の書式が、そのまま図面になります
下の図は、外壁改修工事の特記仕様書を WORDIN で変換した結果です。AutoCAD のモデル空間に見立ててあります。「Word の書式を再現」の 4 つのチェックを外すと、外部変形版と同じ出力に変わります。切り替えて見比べてみてください。
チェックを外すと、表題も日付もすべて左端に寄り、見出しと本文が同じ大きさになります。青い文字は、Word に校閲コメントが付いている行です。カーソルを乗せるとコメントの内容が出ます——実際の AutoCAD でも、まったく同じように表示されます。
変換設定
Word の書式を再現(AutoCAD 用)
表示
縮尺を変えても、図の見た目は変わりません。変わるのは図面上の実寸です。1/100 で文字サイズ 3mm と入力すれば図面には 300mm の文字が、1/50 なら 150mm の文字が作図されます。紙に出したときの大きさで指定できるので、縮尺ごとに文字高さを計算し直す必要がありません。表の下の換算表でご確認ください。
AutoCAD の TrueType 文字は「指定した高さ=大文字(A・B)の高さ」として扱われるため、幅係数 1.0 のままだと全角 1 文字が文字高の約 1.47 倍の幅になります。日本語の文書ではこれが効いて、表のセルから文字がはみ出します。それを打ち消すのが 0.72 です。デモの「幅係数 0.72」を外すと、文字が横に伸びて行の折り返し位置まで変わることが分かります。
ソフトの側で「文字の幅を見積もって、そのぶん左へずらした座標」を渡す作りにはしていません。基準点と合わせ方(左・中央・右)を渡し、実際の字幅での位置合わせは AutoCAD に任せます。そのため、あとから書体を変えても、文字の中心や右端は揃ったままです。
AutoCAD 版では、変換設定フォームを閉じたあとに「配置基準点(文の先頭)を指定:」と表示され、文章全体がマウスに追従します。置きたい場所を見ながら決められます。入力画面が開いているあいだは AutoCAD 側の操作を受け付けられないため、この順番になっています。
Word の校閲コメントを、図面へ持ち込む
Wordで作られる特記仕様書は、校閲コメントの機能を最大限に活用しています。「この項目は第 2 章と整合を取ること」「JIS改正に伴い年版を確認」——こうした申し送りは、図面に貼り込んだ時点で消えてしまうのが普通でした。
AutoCAD には Word と同じ形のコメント機能がありません。近いものとしてトレース・共有ビュー・拡張データ・非印刷画層などがありますが、「図面を汚さず・印刷されず・図形に紐づいて動く」を同時に満たすのはハイパーリンクの説明でした。JG_Word文変換は、これを使います。
| 説明(Description) | コメントの本文。カーソルを乗せるとツールチップで出ます。作成者名が( )で付き、返信があれば続けて出ます |
|---|---|
| リンク先(Name) | 元の Word 文書の場所。Ctrl キーを押しながらクリックすると、その文書が開きます |
| 1 行に複数あるとき | 「/」で区切ってまとめます。長すぎるものは 255 文字で切り詰めます |
| 印刷 | ハイパーリンクは印刷されません。図面が汚れません |
| 複写・移動 | 図形といっしょに付いてきます |
どこにコメントがあるか、色で分かるようにしました
ハイパーリンクが付いていることは、図面を眺めただけでは分かりません。カーソルを乗せると図形が水色に光りますが、あれは AutoCAD 標準の「選択プレビュー」で、すべての図形が対象です。ハイパーリンクの有無とは関係がありません。244 行のうち 5 行にコメントが付いている、といった文書では探しようがないのです。
そこで、コメントが付いた文字だけ色を変えて作図します。初期値はシアン(色番号 4)です。デモの「コメントの色」を切り替えると、実際の見え方が変わります。
下線を引く方法(%%U)や、非印刷画層に線を足す方法も検討しました。色にしたのは、モノクロ印刷では黒で出るので紙の見た目が変わらず、文字そのものの色なので移動・複写しても付いてくるからです。図面のレイアウト変更は頻繁に起きます。線を別に足す方法では、その線が付いてきません。
LINKCOLOR で色を変えると、その図面にあるコメント付きの文字をまとめて塗り直せます。対象は「ハイパーリンクを持ち、かつ文字スタイル名が JG_WORD で始まる文字」だけです。ご自分で付けたハイパーリンクや、他のコマンドで作った文字には触りません。レイアウトやブロックの中にある文字も対象になります。
コマンドは 4 つ
ふだん使うのは WORDIN と WORDINP の 2 つです。LINKCOLOR はコメントの色を変えるとき、WORDINPATH は本体アプリを置き直したときにだけ使います。
Word の文書を読み込んで作図する、基本のコマンドです。
- Word を起動し、変換したいファイルを開いておきます。読み込むのは「開いている Word ファイル」です
- AutoCAD のコマンドラインで
WORDINと入力します - 変換設定フォームが開きます。印刷時の縮尺、印刷後の文字サイズ、行間隔、表の幅調整の掛け率を入れ、レイアウトの有無・補助線の有無をラジオボタンで選びます
- 画面の下の「Word の書式を再現(AutoCAD 用)」で、フォント・文字の配置・インデント・注釈コメントの 4 つを切り替えます(既定は 4 つとも入り)
- レイアウトを「行う」にした場合は、レイアウト設定フォーム(余白・描画領域・タイトル枠・列数)と出力頁選択フォームが続けて開きます
- AutoCAD に戻り、「配置基準点(文の先頭)を指定:」でマウスを動かして位置を決め、クリックします
2 頁目以降を作図するとき。Word を開き直す必要はありません。
レイアウト機能を使って WORDIN を実行すると、全ページ分のデータが保存されます。WORDINP は出力頁選択フォームを開き、リストから頁を選ぶだけで作図します。
Word を起動していなくても構いません。読み直しが要らないぶん、素早く作図できます。
注釈コメントが付いた文字の色を決めます。
- 現在の色が表示されます
- 色番号(1〜255)を入力します。「ダイアログ(D)」で色選択ダイアログから選べます(24 ビットカラーも可)。「なし(N)」なら色を変えません(画層の色のまま)。そのまま Enter で今の色を維持します
- 「この図面にある注釈コメントの文字にも反映しますか?」と聞かれます。Enter(はい)で、その図面のコメント付きの文字がすべて塗り直されます
設定はパソコンに憶えられ、次に作図するときも同じ色が使われます。図面ごとではありません。
本体アプリ(「JG_Word文変換」フォルダー)の場所を指定し直します。フォルダーを移動したときや、複数の場所に置いてあるときに使います。
プラグインはフォルダーを自動で探し、一度見つけた場所を憶えます。実行時に、使った本体アプリのパスとバージョンがコマンドラインに表示されます。
AutoCAD 版は現在の画層に、色は ByLayer で作図します。文字の大きさは印刷後の mm で指定してください。作図後にまとめて画層や色を変更していただく形になります。
表が正しく読めないときは、Word の表のプロパティで「文字列の折り返し」と「各ページでタイトル行を表示する」のチェックを外してください。ヘッダー/フッターを表がまたぐ場合も正しく読めません。外部変形版と同じ制約です。
作図されるもの
| 文字 | 文章の 1 行が AutoCAD の文字(DBText)1 個になります。 |
|---|---|
| 表の罫線 | 線分(Line)で作図します。 |
| 文字スタイル | Word の書体ごとに JG_WORD_<書体名> を自動で作ります。太字は末尾に _B、斜体は _I が付きます。 |
| 文字の幅係数 | 0.72 固定です。全角文字が文字高の 1.47 倍の幅になるのを打ち消しています。 |
| 画層・線色 | 現在の画層のまま、色も ByLayer です。 |
| 補助線 | 破線(HIDDEN)で作図します。 |
| コメント付きの文字 | ハイパーリンクが付き、色が変わります(初期値はシアン=色番号 4)。 |
導入のしかた
- ZIP ファイルを解凍するどこに解凍しても構いません。
- AutoCAD を終了する起動したままだと入れ替えできません。
- 「インストール.bat」をダブルクリックする管理者権限は不要です。
%APPDATA%\Autodesk\ApplicationPlugins\WordLayout.bundleへコピーされます。 - 「JG_Word文変換」フォルダーを好きな場所に置くデスクトップなど任意の場所で構いません。場所はプラグインが自動で探します。見つからないときだけ聞いてきます。
- AutoCAD 2027 を起動するこれで
WORDINが使えます。
本体アプリは同じフォルダーにある ini ファイルを読みます。EXE だけを別の場所へ移すと動きません。
Jw_cad 版との併用について
同じ「JG_Word文変換」フォルダーが、Jw_cad の外部変形と AutoCAD のプラグインの両方で使えます。Word文変換.BAT はこれまでどおり Jw_cad から呼び出せます。設定の記憶場所は別なので、互いに影響しません。
動作環境
| OS | Windows 10 / 11(64bit) |
|---|---|
| CAD | AutoCAD 2027(Jw_cad 外部変形版も同梱) |
| 必要なソフト | Microsoft Word(Word 2019 以降で動作確認) |
| 開発言語 | Visual Basic .NET |
| ソフト種別 | 無償 |
| バージョン | Ver.1.0.0(本体アプリ Ver.2.4) |
AutoCAD 2027 の .NET 版数(.NET 10)に合わせて作成しているため、2026 以前では読み込まれません(インストールしても無害です)。AutoCAD LT では動作しません。
読み込みの対象は「開いている Word ファイル」です。コマンドを実行する前に、Word を起動して読み込むファイルを開いておいてください。
うまく動かないとき
| 「データの読み込みに失敗しました」と出る | Word が開かれているかご確認ください。 |
|---|---|
| 「作図データが出力されませんでした」と出る | 途中で中止した場合のほか、古い版の本体アプリを掴んでいる場合にも出ます。WORDINPATH で新しい「JG_Word文変換」フォルダーを選び直してください(AutoCAD 対応版は Ver 2.4 以上です)。 |
| 表が正しく読めない | 表のプロパティで「文字列の折り返し」と「各ページでタイトル行を表示する」のチェックを外してください。 |
| ツールチップが出ない | AutoCAD のオプション設定で、ハイパーリンクのツールチップ表示が有効かご確認ください。表示しない設定でも、文字を選択して右クリック →「ハイパーリンク」から内容を読めます。 |
| 見出しのスタイル設定を使っている | アウトライン設定を使っている場合は、ページごとに読み込む必要があります。折り畳み機能はエラーになります。 |
| コマンドが見つからない | AutoCAD 2027 以外では読み込まれません。版数をご確認ください。 |
アンインストール
「アンインストール.bat」をダブルクリックしてください。フォルダーを消すだけなので、図面や本体アプリには影響しません。「JG_Word文変換」フォルダーは、不要であれば手作業で削除してください。
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